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<title>◆映太郎の映像批評◆</title>
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<description>映画/放送/音楽/広告/電脳/報道/絵本/雑題/発掘…メディア私評のログサイト</description>
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<title>死神の精度―伊坂幸太郎著</title>
<description> １２月２３日、こんな本を読んだ。    死神の精度   ― ACCURACY OF DEATH ― 伊坂幸太郎著 文藝春秋/文春文庫 ・死神の精度 ・死神と藤田 ・吹雪に死神 ・恋愛で死神 ・旅路を死神 ・死神対老女  ①ＣＤショップに入りびたり②苗字が町や市の名前であり③受け答えが微妙にずれていて④素手で他人に触ろうとしない――そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な...</description>
<dc:subject>書籍批評</dc:subject>
<dc:creator>映太郎</dc:creator>
<dc:date>2009-12-23T15:43:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
　１２月２３日、こんな本を読んだ。<br /><br /><table border="2" bgcolor="#FAEBD7" bordercolordark="#D2B48C" bordercolorlight="#8B4513" class="text"><tr><td bordercolor="#FAEBD7"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167745011/atarolog-22" target="_blank"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/4167745011.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="死神の精度―伊坂幸太郎著／文藝春秋―文春文庫" title="死神の精度―伊坂幸太郎著／文藝春秋―文春文庫" align="left" border="0" hspace="0" width="100" height="140"></a>　<br />　<br />　<strong>　死神の精度</strong><br />　　　― ACCURACY OF DEATH ―<br /><br />　伊坂幸太郎著<br />　文藝春秋/文春文庫<br />　・死神の精度　・死神と藤田<br />　・吹雪に死神　・恋愛で死神<br />　・旅路を死神　・死神対老女<br />　<br />　①ＣＤショップに入りびたり②苗字が町や市の名前であり③受け答えが微妙にずれていて④素手で他人に触ろうとしない――そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。（裏表紙紹介）</td></tr></table><br /><br />　この方の作品、以前から興味はあったもののどうにも手が出なかったのだが、先日自由が丘書店巡りの際に探していた本が見つからず、その果てに焼け買いした数冊の中の一冊だった。<br />　<br /><a name="more"></a><hr color="brown" size="2" width="50%" align="center"><br />　ところで、本ってモノはあまりに期待が膨らみ過ぎるのもまた複雑だと思った。<br /><br />　期待しすぎたせいか、最初の一編のあまりにあっさりとした展開とあっけなさ、そして想像を裏切る中途半端なクールさに少々がっかりして落胆しかける。ただ、結構好きな部類の話にさらに少しだけ期待しながら読み進むうち、それらは連作短編の一編一編としてのバランスからのものと知る。<br /><br />　まぁネタバレになるから云いにくいのだけれど、そうかそうだったのかと、最後の最後にしっかりと持ってきてくれたのには、さすがに“いいね、いい感じ、堪らんよこれ”とニヤついてしまった。<br /><br />　で、ところで、てか、でも、やはり、ふと思う。<br />　あぁぁ…、映画「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000EGDDLI/atarolog-22" target="_blank">ベルリン・天使の詩</a>」が観たくなってきた。ついでに映画「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000H4W1II/atarolog-22" target="_blank">アンジェラ</a>」も観たくなってきた。おまけに映画「ベルリン…」の続編ともいう話の映画「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001ZX77C/atarolog-22" target="_blank">時の翼にのって</a>」が観たくなってきた。あぁぁ。<br /><br /><div style="text-align:right;">200912231543</div>

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<title>愛してるなんていうわけないだろ―角田光代著</title>
<description> １２月２３日、こんな本を読んだ。    愛してるなんていうわけないだろ 角田光代著 中央公論新社/中公文庫  ・夜の向こうのパラダイス  ・小さきものに幸せは宿る  ・不完全な楽園  ・「マイニチ」  時間はあるが金はない、というわかりやすい状況だった私たちは本当につるんでよく遊んだ。恋愛や自分の年齢との折り合いや、少しも垣間見えない未来や、そんなことにだれもが少しずつ悩んでいて、ときにひっそりと、ときには声高にあれこれと言葉を重ねていた――直木賞作家のデビュー直後の若気の...</description>
<dc:subject>書籍批評</dc:subject>
<dc:creator>映太郎</dc:creator>
<dc:date>2009-12-23T00:53:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<br />　１２月２３日、こんな本を読んだ。<br /><br /><table border="2" bgcolor="#FAEBD7" bordercolordark="#D2B48C" bordercolorlight="#8B4513" class="text"><tr><td bordercolor="#FAEBD7"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122036119/atarolog-22" target="_blank"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/4122036119.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="愛してるなんていうわけないだろ―角田光代著／中央公論新社―中公文庫" title="愛してるなんていうわけないだろ―角田光代著／中央公論新社―中公文庫" align="left" border="0" hspace="0" width="100" height="140"></a>　<br />　<br />　<strong>　愛してるなんていうわけないだろ</strong><br /><br />　角田光代著<br />　中央公論新社/中公文庫<br />　　・夜の向こうのパラダイス<br />　　・小さきものに幸せは宿る<br />　　・不完全な楽園<br />　　・「マイニチ」　<br /><br />　時間はあるが金はない、というわかりやすい状況だった私たちは本当につるんでよく遊んだ。恋愛や自分の年齢との折り合いや、少しも垣間見えない未来や、そんなことにだれもが少しずつ悩んでいて、ときにひっそりと、ときには声高にあれこれと言葉を重ねていた――直木賞作家のデビュー直後の若気のいたりがつまった初エッセイ集！（裏表紙紹介）</td></tr></table><br /><br />　まるで社員食堂の女性ばかりのテーブルに座ってしまったかのような前回の同氏のエッセイ―「今、何してる」角田光代著―にも懲りず、またも彼女のエッセイを購入。<br /><br />　しかし今回もまた、内容はそれほどに女性特有の恋愛観ばかりでもなく、なんだかんだ云って結構頷きながら読み進む。<br />　<br /><a name="more"></a><hr color="brown" size="2" width="50%" align="center"><br />　ふと「セント・エルモス・ファイア」なる映画を観たくなった。名前だけは知っていたが、レンタル屋でも手に取ったことのないどうでもよかった映画。その映画に登場する一人の若い少年のエピソードが、エッセイの中で興味深く紹介されていたのだ。<br /><br />　年上の女性に成就しそうにもない恋をする少年の幼くも一途なみっともなさに、憧れの女性は優しい言葉を掛ける、とカクタさんは書いている。ふと「僕はみっともないね」と我に返った少年に、彼女は「こんなことも、無駄じゃないわ」と優しい言葉を掛けたという。<br /><br />　そういえば映画「アメリカン・グラフィティ」も、まさに若気の至りのと或る一夜を描いていた。あの映画、登場する若者たちと同じようなことをしている時分には面白くもなんともなかったけれど、先日ふと衛星チャンネルだかで放映されているのを観た時、以前の印象とはまた少し違った風に見えたことが印象的だった気がする。<br /><br />　若気の至りなんて、何も何歳から何歳までなんてことでもなくて、きっと昨日よりもう少しだけ前の事、おとといよりももうちょっと以前の忘れかけた頃の事的な時間のずれを伴った想い出に添えられる言葉のような気がしてくる。<br /><br />　それはまるで、午後１１時の事だろうが、日付の境を過ぎて午前１時の事だろうが、一夜の出来事はあくまで一夜の出来事であるのに、例え同じ日付でも一時の眠りを跨いた瞬間、すべてが昨日の事となるがごとく。昨日とあまり変わらなかった少し前のいつかの事が、いつしか思い出の中のあの日の事に変わっていたことを、人は一旦忘れてからしか振り返れない。<br /><br />　そういえば、車のハンドルやブレーキなどの利き具合の中の一定の余裕の事を遊びというが、若い頃の若気の至りがふと懐かしくなるのは、そんな“遊び”がなくなった頃ではなかろうか。<br /><br /><div style="text-align:right;">200912230053</div>

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<title>風に舞いあがるビニールシート―森絵都著</title>
<description> １２月２０日、こんな本を読んだ。    風に舞いあがるビニールシート  森絵都著 文藝春秋社/文春文庫 ・器を探して ・犬の散歩 ・守護神 ・鐘の音 ・ジェネレーションＸ ・風に舞いあがるビニールシート  才能豊かなパティシエの気まぐれに奔走させられたり、犬のボランティアのために水商売のバイトをしたり、難民を保護し支援する国連機関で夫婦の愛のあり方に苦しんだり……。自分だけの価値観を守り、お金よりも大切な何かのために懸命に生きる人々を描いた６編。あたたかく力強い、第135回...</description>
<dc:subject>書籍批評</dc:subject>
<dc:creator>映太郎</dc:creator>
<dc:date>2009-12-20T05:35:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
　１２月２０日、こんな本を読んだ。<br /><br /><table border="2" bgcolor="#FAEBD7" bordercolordark="#D2B48C" bordercolorlight="#8B4513" class="text"><tr><td bordercolor="#FAEBD7"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167741032/atarolog-22" target="_blank"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/4167741032.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="風に舞いあがるビニールシート―森絵都著／文藝春秋社/文春文庫" title="風に舞いあがるビニールシート―森絵都著／文藝春秋社/文春文庫" align="left" border="0" hspace="0" width="100" height="140"></a>　<br />　<br />　<strong>　風に舞いあがるビニールシート</strong><br />　<br />　森絵都著<br />　文藝春秋社/文春文庫<br />　・器を探して　・犬の散歩<br />　・守護神　・鐘の音<br />　・ジェネレーションＸ<br />　・風に舞いあがるビニールシート<br />　<br />　才能豊かなパティシエの気まぐれに奔走させられたり、犬のボランティアのために水商売のバイトをしたり、難民を保護し支援する国連機関で夫婦の愛のあり方に苦しんだり……。自分だけの価値観を守り、お金よりも大切な何かのために懸命に生きる人々を描いた６編。あたたかく力強い、第135回直木賞受賞作。（裏表紙紹介）</td></tr></table><br /><br />　あ、この人、カクタさんに「ごきぶり　ごひきで　ごひゃっぴき」って云わせた人だ…、と思って何気なく買ってしまった一冊。<br />　<br /><a name="more"></a><hr color="brown" size="2" width="50%" align="center"><br />　物語の中の誰かの価値観を覗き見、誰かの価値観の天秤皿を見比べ、誰かの価値観が些細なことで引っくり返る様を見届け、そしてそれまでぼんやりとしていた自分自身の価値観を見出す。それが小説だと思っていた。まさにその典型にも思える六つの短編は、物語としても価値観としてもとても判りやすい実例だった。<br /><br />　個々の作品としては、重い展開と聞きなれぬ言葉の数々にいっこうに頁が進まなかった「鐘の音」の後半の引っくり返し方に驚き、また、軽そうなタイトルで想像した軽さをさらに上回る軽いノリで展開していく「ジェネレーションＸ」のラストの、とても心地よい締めくくり方に唸る。<br /><br />　ＮＨＫドラマの番宣でおぼろげにも内容が見えてしまっていた「風に舞いあがるビニールシート」も読んでみれば結構深いものだったが、それにしてもそれぞれの作品それぞれに心地よく裏切られ、心地よい読後感に余韻もかなり心地よく満足。<br /><br /><hr color="brown" size="2" width="50%" align="center"><br />　そういえばかつて、自由が丘のグレッグとかいった英会話教室の米国人講師に、“価値観に対する価値観”という変な言い回しを中学英語で必死に説明しようとした２０代を思い出す。<br /><br />　私がその若い米国人講師に伝えたかったのは、“人にはそれぞれ、その人なりの価値観というものがあるけれど、そのそれぞれの価値観に対する価値観の持ち方さえもまた、人それぞれでしょう？”…ということだったが、必死に説明するもどうにも妙に通じず、やがて彼は困り果てた揚句に、ではまた来週と笑いながら逃げていったっけ。<br /><br />　価値観が百人百様なんてことは当たり前だが、その己の価値観に対する価値観の持ちようもまた百人百様。百の価値観を比べても意味はないが、己の価値観に対して一体どれだけ自分だけの価値観を見出すのか、それこそが重要だと私は思う。<br /><br /><div style="text-align:right;">200912200535</div>

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<title>[PR]注目のキーワード「冬至かぼちゃ」</title>
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<title>真夜中の五分前 side-B―本多孝好著</title>
<description> １２月１７日、こんな本も読んだ。       真夜中の五分前 side-B   ― five minutes to tomorrow ― 本多孝好著 新潮社―新潮文庫  かすみとの偶然の出会いは、過去の恋に縛られていた僕の人生を大きく動かした。あれから二年、転職した僕の前にひとりの男が訪ねてきた。そして、かすみとその妹ゆかりを思い出させずにはおかぬこの男が、信じられない話を切り出した。物語は、驚愕のエンディングが待つside-Bへ。今日と明日をつなぐ五分間の隙間を破り、魂震...</description>
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<dc:creator>映太郎</dc:creator>
<dc:date>2009-12-17T11:29:00+09:00</dc:date>
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　１２月１７日、こんな本も読んだ。<br /><br /><table border="2" bgcolor="#FAEBD7" bordercolordark="#D2B48C" bordercolorlight="#8B4513" class="text"><tr><td bordercolor="#FAEBD7"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410132252X/atarolog-22" target="_blank"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/410132252X.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="真夜中の五分前 side-B―本多孝好著／新潮社―新潮文庫" title="真夜中の五分前 side-B―本多孝好著／新潮社―新潮文庫" align="left" border="0" hspace="0" width="100" height="140"></a>　<br />　<br />　<br />　<br />　<br />　<strong>　真夜中の五分前 side-B</strong><br />　　　― five minutes to tomorrow ―<br /><br />　本多孝好著<br />　新潮社―新潮文庫<br />　<br />　かすみとの偶然の出会いは、過去の恋に縛られていた僕の人生を大きく動かした。あれから二年、転職した僕の前にひとりの男が訪ねてきた。そして、かすみとその妹ゆかりを思い出させずにはおかぬこの男が、信じられない話を切り出した。物語は、驚愕のエンディングが待つside-Bへ。今日と明日をつなぐ五分間の隙間を破り、魂震わす極限の愛が生まれる。（必ずside-Aから読んでください）（裏表紙紹介）</td></tr></table><br /><br />　side-A を読み終えた勢いのまま、side-B も一気に読んじまった。ちなみに今回のBGMは普段通りに戻しての“Chopin／Ashkenazy”の夜想曲全集。<br /><br />　やはりこれに勝るものはないな…。<br />　<br /><a name="more"></a>　以降、ネタバレせぬようには注意してるが、どっちにしろＡＢ両サイド読んでいない人にはさっぱりかもしれない。あしからず。<br /><br /><hr color="brown" size="2" width="50%" align="center"><br />　内容とは別に、モチーフとなっている一卵性双生児について、かつて息子が生まれる前にしばらく考えていたことをふと思い出す。<br /><br />　子供が出来たと知った頃だったか、もしや、いや万が一生まれてくる我が子が双子だったらと何気なく想像した時に考えた双子という人々の色々の事柄。<br /><br />　小学校の時だったか、弟と妹が双子という友人は一人だけいたが、もっと身近なレベルでの友人や知り合いには、双子や特に一卵性双生児という人はほとんどいなかった。だから私の一卵性双生児の印象というのは、結局はメディアなどで見ただけの遠くからのイメージでしかないのだけれど、なぜかあまりいいものではなかった。<br /><br />　いいものではないというのは、本人達の問題ではな。私が危惧していたのは、彼らに対する周囲の接し方と、それに影響されていくだろう本人達の反応の事である。<br /><br />　似ているのは事実。だが、そこに二人の人間が存在していながら、個性はちゃんと二つ存在するのだろうかということをふと思ってしまったのだ。<br /><br />　何かの物を選ぶにしても、何かの行動を選択するにしても、二人の人間がそこに居ながら、いつも選択肢が一つというのでは、そこに個性が二つあるとは思えないし、双子の誰々ちゃんという一つのキャラクターがもし出来上がってしまったとしたら、一人ひとりのキャラクターはどうなってしまうのだろうかとふと疑問に思えてしまったのだ。<br /><br />　誤解を招きそうなのでもっと詳しく述べるなら、いつも同じ服を着せ、似ている似ている同じ同じという暗示をかけるような育て方が、本人たちに似ていることこそ自分たちの個性と思わせてしまうのではないかということ。<br /><br />　とはいえ、もし我が子が本当に双子だったとしたら、自分は二人をどう育て分け、どう接したのだろう。今となってはもうその可能性はないけれど、現実的に考えると、今でも私にはまったく想像ができない。<br /><br /><hr color="brown" size="2" width="50%" align="center"><br />　作品は、私のそういった先入観から湧き上がった勝手な不安を裏付けるような姉の悩みと、そこから一人抜け出そうと試みる姉の行動（side-A）、そして姉妹二人を、いや彼らも含めた四人を待ちうける意外な運命とその後（side-B）の影響へと複雑に展開していく。<br /><br />　はじめは甘ったるい恋愛小説かと引いていたものの、side-Bに入るや、まさにＢ面に裏返ったともいうべき複雑な展開に、いつしか甘さも忘れてのめり込んだ。<br /><br />　エンディングは正直いって複雑ではあるけれど、まぁしょうがないのだろうなぁと無理やり納得。結局のところこの作品、一人の男性の五分遅れどころか、ずっと止まったままだった時計の針を自らの力で再び動かすまで…という物語だったのかなと思う。<br /><br />　side-B を読み終えてからふと裏表紙の解説を読みなおすと、必ず side-A から読んでください！という注意書きに、ご丁寧にアンダーラインまで引かれていた。まぁ確かに、side-B から読んだら side-A なんて読む気にもならんと思うけど。<br /><br />　ちなみに今にして思えば、わざわざ二冊に分けた理由も判らなくもないでもない。<br /><br /><div style="text-align:right;">200912171129</div>

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<title>真夜中の五分前 side-A―本多孝好著</title>
<description> １２月１７日、こんな本を読んだ。       真夜中の五分前 side-A   ― five minutes to tomorrow side-A ― 本多孝好著 新潮社―新潮文庫  少し遅れた時計を好んで使った恋人が、六年前に死んだ。いま、小さな広告代理店に勤める僕の時間は、あの日からずっと五分ズレたままだ。そんな僕の前に突然現れた、一卵性双生児のかすみ。彼女が秘密の恋を打ち明けたとき、現実は思いもよらぬ世界へ僕を押しやった。洒落た語りも魅力的な、side-Aから始まる新...</description>
<dc:subject>書籍批評</dc:subject>
<dc:creator>映太郎</dc:creator>
<dc:date>2009-12-17T06:27:00+09:00</dc:date>
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　１２月１７日、こんな本を読んだ。<br /><br /><table border="2" bgcolor="#FAEBD7" bordercolordark="#D2B48C" bordercolorlight="#8B4513" class="text"><tr><td bordercolor="#FAEBD7"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101322511/atarolog-22" target="_blank"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/4101322511.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="真夜中の五分前 side-A―本多孝好著／新潮社―新潮文庫" title="真夜中の五分前 side-A―本多孝好著／新潮社―新潮文庫" align="left" border="0" hspace="0" width="100" height="140"></a>　<br />　<br />　<br />　<br />　<br />　<strong>　真夜中の五分前 side-A</strong><br />　　　― five minutes to tomorrow side-A ―<br /><br />　本多孝好著<br />　新潮社―新潮文庫<br />　<br />　少し遅れた時計を好んで使った恋人が、六年前に死んだ。いま、小さな広告代理店に勤める僕の時間は、あの日からずっと五分ズレたままだ。そんな僕の前に突然現れた、一卵性双生児のかすみ。彼女が秘密の恋を打ち明けたとき、現実は思いもよらぬ世界へ僕を押しやった。洒落た語りも魅力的な、side-Aから始まる新感覚の恋愛小説。偶然の出会いが運命の環を廻し、愛の奇蹟を奏で出す。（裏表紙紹介）</td></tr></table><br /><br />　本多孝好氏の最新作「ＷＩＬＬ」発売に合わせて平済みされていた旧作「ＭＯＭＥＮＴ」を手に取ってしまってこの方にハマり、でも最新作の値段にちと悩み、同氏の旧作文庫本をごっそりまとめ買いした中の一冊だった。<br /><br />　恋愛小説ってだけで少々引き、はじめはどうにもページが進まなかったのだが、話が複雑になるにつれ少しずつ引き込まれていく。<br />　<br /><a name="more"></a><hr color="brown" size="2" width="50%" align="center"><br />　頁を開く前にふと思い立ち、BGM“iTunes”の設定をひさびさに変えてみる。このところ“Chopin／Ashkenazy”の夜想曲全集二枚組だけを突っ込んだ“iTunes”の“PlayList”を延々と掛けっ放しにしていたのだけれど、ふといつもと気分を変えたくなったのだ。全曲リスト“shuffle”に変更。<br /><br />　この小説には一体どんな曲が似あうものか。<br /><br />“Jan Hammer Group”の静かな曲は結構よかった。だが“Heart”は少々ハード過ぎる。“Yasuaki Shimizu & Saxophonettes”は結構ピッタリかも知れない。“Donald Fagen”もボーカルが出しゃばらず悪くない。<br /><br />　しばらく読み進んでからまたふと目を上げると、今度は“Dire Straits”のギターが小刻みにリズムを刻む。悪くはないが、合っているとも云い難い。<br /><br />“Bobby Caldwell”のラブソングは、あまりにベタ過ぎてちとパス。ふと聞きなれたトライアングルの音が…、あっ。“Beethoven／Barenboim”の第九番合唱の第四楽章が始まる。ちと別世界に行っちまうからこれもパス。<br /><br />　その後は“Enya”のインストゥルメンタルなどもいい感じだったけれど、静かすぎてちと物足りない。<br /><br />“Pink Floyd”の“Learn to Fly”は大好きな曲だけど、合うかといえば合うはずもないし、でもまさか“Carl Orff”の“Carmina Burana”よりはまだマシだしで…。<br /><br />　結局のところ雰囲気の合っていたのは“Yasuaki Shimizu & Saxophonettes”の“CELLO SUITEが”いちばんピッタリあっていた。<br /><br /><hr color="brown" size="2" width="50%" align="center"><br />　で、内容はといえば、“side-A”だけではどうにも落ち着かず、“side-B”を読み終えないことにはなんとも云えない。<br /><br />　てか、“side-A”をあんなとこで終わるなら、なんでまた一冊にしないんだぁ！って感じ。<br /><br /><div style="text-align:right;">200912170627</div>

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<title>[PR]注目のキーワード「勝ち馬情報￥０公開中！！」</title>
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<dc:date>2009-12-17T06:27:00+09:00</dc:date>
<dc:creator>ads by Seesaa</dc:creator>
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<title>心の砂時計―遠藤周作著</title>
<description> １２月１６日、こんな本も読んだ。        心の砂時計 遠藤周作著 文藝春秋―文春文庫  自宅に泥棒が入ってしばらく後、女子中学生から一通の便りが舞い込んだ。中には図書券とともに、「遠藤さんの盗まれた本代の一部にしてください」と一言したためられていた……。せちがらい世の中で人への信頼を結ぶ、宝石のようなエピソード。折々の社会問題にふれての苦言、提言、助言。時の滴りを静かに発酵させる随想録。（裏表紙紹介） 本当は仏蘭西留学中の話だかの本を探していたのだけれど、見つからなか...</description>
<dc:subject>書籍批評</dc:subject>
<dc:creator>映太郎</dc:creator>
<dc:date>2009-12-16T11:51:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
　１２月１６日、こんな本も読んだ。<br /><br /><table border="2" bgcolor="#FAEBD7" bordercolordark="#D2B48C" bordercolorlight="#8B4513" class="text"><tr><td bordercolor="#FAEBD7"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416712016X/atarolog-22" target="_blank"><img src="http://a-taro-log.up.seesaa.net/image/no-image.JPG" alt="心の砂時計―遠藤周作著／文藝春秋―文春文庫" title="心の砂時計―遠藤周作著／文藝春秋―文春文庫" align="left" border="0" hspace="0" width="100" height="140"></a>　<br />　<br />　<br />　<br />　<br />　<br />　<strong>　心の砂時計</strong><br /><br />　遠藤周作著<br />　文藝春秋―文春文庫<br />　<br />　自宅に泥棒が入ってしばらく後、女子中学生から一通の便りが舞い込んだ。中には図書券とともに、「遠藤さんの盗まれた本代の一部にしてください」と一言したためられていた……。せちがらい世の中で人への信頼を結ぶ、宝石のようなエピソード。折々の社会問題にふれての苦言、提言、助言。時の滴りを静かに発酵させる随想録。（裏表紙紹介）</td></tr></table><br /><br />　本当は仏蘭西留学中の話だかの本を探していたのだけれど、見つからなかったので手に取った一冊。一編が２頁ほどの短い随筆を一度に数編ずつ、ちびりちびりと一か月ほど掛けて読み終えた。<br />　<br /><a name="more"></a><hr color="brown" size="2" width="50%" align="center"><br />　そういえば、狐狸庵先生がコーヒーのＣＭに出演していたのは、何年前の話なんだろう。もう３０年は経ってるか…。<br /><br />　　違いのわかる男、遠藤周作。<br /><br />　違いのわかる男は、海外と国内の違いを数多く指摘し、手厳しい苦言として繰り返していた。まぁその辺りの話題は別として、おもしろかったのは奥方との掛け合いである。<br /><br />　長引く風邪にすっかり弱気になった狐狸庵先生。<br />　夕食の食卓で「今夜など、ひょっとして息を引きとるかも…」と神妙な言葉を妻に告げると、妻は「ああ、そうですか」とたった一言。「長いことお世話になりました。我儘な男でした…」と感謝の意を告げる言葉にも、妻は「ああ、そうですか」とまたたった一言。<br /><br />　翌朝、すこし回復した狐狸庵先生が気分よくおはようと声を掛けると、妻は「おや、昨夜、死ぬ筈ではなかったのですか」とまた平然と一言。そしてまた喧嘩が始まった…とあった。あぁ夫婦ってこうなっちまうんだなぁと妙に納得。<br /><br /><hr color="brown" size="2" width="50%" align="center"><br />　そういえば、狐狸庵先生遠藤周作とドクトルマンボウ北杜夫氏の二人の対談集を読んでひどく苦労した覚えがある。<br />　あれは確か高校受験の日、なぜかそんな本を試験会場に持ち込み、私は試験の合間の休憩時間に読んていたのだった。<br /><br />　静まり返る試験会場で、私は二人のあまりにお馬鹿な掛け合いに、笑いを堪えるのに必死だった覚えがある。なんでまたそんな本を大事な試験に持っていったのか。今にして思えばまったく憶えていない。<br /><br />　たしかあれは滑り止めの高校だったが、対談集もそれほど滑ってはいなかった。いいお守りになったということかもしれぬ。<br /><br /><div style="text-align:right;">200912161151</div>

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<title>町長選挙―奥田英朗著</title>
<description> １２月１６日、こんな本を読んだ。   町長選挙 奥田英朗著 文藝春秋―文春文庫 ・オーナー ・アンポンマン ・カリスマ稼業 ・町長選挙  町営の診療所しかない都下の離れ小島に赴任することになった、トンデモ精神科医の伊良部。そこは住民の勢力を二分する町長選挙の真っ最中で、なんとか伊良部を自陣営に取り込もうとする住民たちの攻勢に、さすがの伊良部も圧倒されて……なんと引きこもりに!? 泣く子も黙る伊良部の暴走が止まらない、絶好調シリーズ第３弾！（裏表紙紹介） やっぱオモRO杉、ｂ...</description>
<dc:subject>書籍批評</dc:subject>
<dc:creator>映太郎</dc:creator>
<dc:date>2009-12-16T03:53:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
　１２月１６日、こんな本を読んだ。<br /><br /><table border="2" bgcolor="#FAEBD7" bordercolordark="#D2B48C" bordercolorlight="#8B4513" class="text"><tr><td bordercolor="#FAEBD7"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167711036/atarolog-22" target="_blank"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/4167711036.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="町長選挙―奥田英朗著／文藝春秋―文春文庫" title="町長選挙―奥田英朗著／文藝春秋―文春文庫" align="left" border="0" hspace="0" width="100" height="140"></a>　<br />　<strong>　町長選挙</strong><br /><br />　奥田英朗著<br />　文藝春秋―文春文庫<br />　・オーナー<br />　・アンポンマン<br />　・カリスマ稼業<br />　・町長選挙　<br /><br />　町営の診療所しかない都下の離れ小島に赴任することになった、トンデモ精神科医の伊良部。そこは住民の勢力を二分する町長選挙の真っ最中で、なんとか伊良部を自陣営に取り込もうとする住民たちの攻勢に、さすがの伊良部も圧倒されて……なんと引きこもりに!?　泣く子も黙る伊良部の暴走が止まらない、絶好調シリーズ第３弾！（裏表紙紹介）</td></tr></table><br /><br />　やっぱオモRO杉、ｂｙアンポンマン。<br />　<br /><a name="more"></a><hr color="brown" size="2" width="50%" align="center"><br />　そういえば、フジテレビだかではアニメ版が放送されていたが、どうもあの伊良部の声がしっくりこない。私の中では、電気グルーヴのあの方、東京ガスのＣＭの信長さんを演じているあの方、ピエール瀧氏が声もイメージも担当してくれている。もはや彼のイメージがすっかり定着していまい、映画もあるらしいと耳にしても、どうも観る気にならない。<br /><br />　それにしても、あそこまで実在の人物を題材にしていることを、あれほどに前面に出していいものかと少々不安になる。あれだけ細かく書いておきながら、名前を一文字か二文字すり替えたところで、何の意味があるのだろうかと思えてしまう。だからこそ面白いのだとは思うけど…。<br /><br />　まぁ各題材それぞれに、ラストにはいい持ち上げ方もするとはいえ、モチーフとなる人物の表現は一作目二作目と比較にならないほど細かく現実的になっていくし、本当に大丈夫なんだろうか。読●新聞が直木賞受賞をどう報道したのかが今になって知りたくなる。<br /><br />　三作目まで読み終えてしまったが、このシリーズ、まだ続くんだろか。題材となりそうな方々はまだまだメディアにたくさんいるだろうけど…。<br /><br /><div style="text-align:right;">200912160353</div>

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<title>デューク―江國香織著 山本容子絵</title>
<description> １２月１４日、こんな本も読んだ。      デューク 文:江國香織 画:山本容子 講談社/文庫サイズのハードカバー 最愛の犬デュークが死んだ。泣きながら歩く街にはクリスマスソングが流れ、目の前にふと一人の少年が現れる。そして奇跡は起きた。 角田氏の紹介を読み、ふと思い立って本屋に走る。 </description>
<dc:subject>書籍批評</dc:subject>
<dc:creator>映太郎</dc:creator>
<dc:date>2009-12-14T20:19:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
　１２月１４日、こんな本も読んだ。<br /><br /><table border="2" bgcolor="#FAEBD7" bordercolordark="#D2B48C" bordercolorlight="#8B4513" class="text"><tr><td bordercolor="#FAEBD7"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062104857/atarolog-22" target="_blank"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/4062104857.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="デューク／文:江國香織／画:山本容子／講談社―文庫" title=""デューク／文：江國香織／画：山本容子／講談社―文庫" align="left" border="0" hspace="0" width="100" height="140"></a><br />　<br />　<br />　<br />　<br />　<br /><strong>　デューク</strong><br /><br />　文:江國香織　画:山本容子<br />　講談社/文庫サイズのハードカバー<br /><br />　最愛の犬デュークが死んだ。泣きながら歩く街にはクリスマスソングが流れ、目の前にふと一人の少年が現れる。そして奇跡は起きた。</td></tr></table><br /><br />　角田氏の紹介を読み、ふと思い立って本屋に走る。<br />　<br /><a name="more"></a>　江國香織の“え”の棚にデュークという名のその犬を見つけ、急いで連れて帰ってきたものの、戻ってから色々調べてみると、なにやら短篇集の中にもいるらしい。そっちを先に買うべきだったかな。<br /><br /><hr color="brown" size="2" width="50%" align="center"><br />　それにしても、クリスマスソングが街に流れ、そろそろ贈り物も決めなければならぬ時期である。<br /><br />　愛する人への最もシンプルなメッセージがラスト直前に用意されているところなど、使いようによっては、ちょっとしたクリスマスプレゼントや、プレゼントに添えるカード代わりにぴったりの一冊と云えるかも知れない。<br /><br />　まぁそれを自分で買ってりゃ世話ないのだけれど…。<br /><br />　メッセージをここに書くわけにはいかないけれど、一度立ち読みでエンディングを確かめても損はないと思う。<br /><br />　ただ…、使いようによっては…でもある。<br /><br />　基本的には別れの物語ゆえ、万が一にもさよならのメッセージと取られかねない微妙な関係の方々にはお薦めできないかも知れぬ。くれぐれもご注意あれ。<br /><br /><div style="text-align:right;">200912142019</div>

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<title>ギッシング短篇集―小池滋編訳</title>
<description> １２月１４日、こんな本を読んだ。   ギッシング短篇集 小池滋編訳 岩波書店/岩波文庫 ・境遇の犠牲者   ・ルーとリズ、 ・詩人の旅行かばん ・治安判事と浮浪者 ・塔の明かり    ・くすり指 ・ハンプルビー   ・クリストファーソン『ヘンリ・ライクロフトの私記』で知られるギッシング(1857-1903)は、初期は長篇小説が主だったが、1890年代になって、当時の出版状況や家庭事情などから次第に短篇が作品の中心となり、数多くのすぐれた短篇をのこした。食費を削ってまで好きな...</description>
<dc:subject>書籍批評</dc:subject>
<dc:creator>映太郎</dc:creator>
<dc:date>2009-12-14T09:13:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
　１２月１４日、こんな本を読んだ。<br /><br /><table border="2" bgcolor="#FAEBD7" bordercolordark="#D2B48C" bordercolorlight="#8B4513" class="text"><tr><td bordercolor="#FAEBD7"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003224752/atarolog-22" target="_blank"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/4003224752.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="ギッシング短篇集―小池滋編訳／岩波書店―岩波文庫" title="ギッシング短篇集―小池滋編訳／岩波書店―岩波文庫" align="left" border="0" hspace="0" width="100" height="140"></a><br />　<br />　<strong>　ギッシング短篇集</strong><br /><br />　小池滋編訳<br />　岩波書店/岩波文庫<br />　・境遇の犠牲者　　　・ルーとリズ、<br />　・詩人の旅行かばん　・治安判事と浮浪者<br />　・塔の明かり　　　　・くすり指<br />　・ハンプルビー　　　・クリストファーソン<br /><br />『ヘンリ・ライクロフトの私記』で知られるギッシング(1857-1903)は、初期は長篇小説が主だったが、1890年代になって、当時の出版状況や家庭事情などから次第に短篇が作品の中心となり、数多くのすぐれた短篇をのこした。食費を削ってまで好きな本を買い漁る男を描く「クリストファーソン」など8篇を収録。うち本邦初訳２篇。（表紙紹介）</td></tr></table><br /><br />　このところ書店での売り場面積が日に日に狭くなっている気がする一角。肌色の書棚、岩波書店岩波文庫コーナーの前で、その名前を初めて見かけた。<br />　<br /><a name="more"></a>　ジョージ・ロバート・ギッシング。<br /><br />　1857-1903という年代から、私の好きなＯ・ヘンリー(1862-1910)と同時代の作家になるらしい。<br /><br />　解説には大学卒業を目前にしたある日、思わぬ事から逮捕投獄され、出獄後の世間の目を避けるようにアメリカに渡り、その地で短篇小説を売り日々の糧としたとある。<br /><br />　Ｏ・ヘンリーの経歴をふと思い出す。短篇の名手として名高い彼も、たしか逮捕投獄という文字が経歴にあった。偶然といってしまえばそれまでだが、不思議なものを感じる。<br /><br /><hr color="brown" size="2" width="50%" align="center"><br />　ところで、書店での購入意欲を欠き立てたのは作品「クリストファーソン」の紹介文だった。<br /><br />　本を買い漁る最中ふと手に取った本の紹介文が、本を買い漁る男の話というのにふと縁を感じ、つい買ってしまったわけだが、その作品をまっ先に読みたい衝動を抑えつつ順番通りに頁を捲る。<br /><br />　普段なら一二編も読まぬうち、気になる作品に頁を飛ばすところが、気まぐれに買った割にはほとんどの作品が好みのタイプでもあったため、すらすらと読み進めることができた。<br /><br />　で、気になる「クリストファーソン」。病弱な妻をよそに、古本のコレクションに没頭する男は…。これ以上の内容はここでは述べないとしても、いい話だった。シニカルなオチもありがちな作品の中で、程良い心地よさで落ち着いた。<br /><br /><hr color="brown" size="2" width="50%" align="center"><br />　だが、内容とは別にふと浮かんだのは、いつだったか２ちゃんねるのニュースサイトで読んだガンダムプラモの男の話だった。<br /><br />　家族―たしか母親だったか―が、命より大切なガンダムプラモのコレクションをこっそりと捨ててしまう。愕然としたコレクターは自暴自棄になり自らの家に火をつけてしまったという話。<br /><br />　それだけでも想像だに可哀そうな話であるのに、その後実はプラモは一切捨てられておらず、別の部屋だかに移してあっただけだという皮肉な状況を彼は知ることとなる。命より大切だったコレクションを、実は自分自身が燃やしてしまったという悲しき皮肉を知った彼は、一体どんな気持ちだっただろうかと、そのニュースを読んだ際、他人事ながらかなり落ち込んだ。<br /><br />　だが２ちゃんねるだかには、その話題にもう一人のコレクターとその妻の悲しき話が寄せられていた。<br /><br />　ある妻は夫のコレクション―たしか鉄道模型―に辟易した揚句、夫婦の生活を優先しコレクションの整理をしてと懇願する。妻の願いをいつまでも聞き流す夫にキレた妻はある日、夫に内緒でコレクションのすべてを売り払ってしまう。<br /><br />　自分の大事なコレクションを失ったことを知った夫は、今まで悪かった、そのお金で好きなものを買っていいよと一応は受け入れるのだが、彼はそれ以降コレクション以外に残った自分の蔵書や趣味のものまでをもすべて捨て去り、スーツと下着だけを残して何も買わなくなってしまったという。<br /><br />　所有物をほとんど持たなくなった夫は、今にもどこかに消えてしまいそうで怖いんです、どうしたらいいでしょうかと妻は不安を訴えていた。<br /><br />　先の「クリストファーソン」とは別の二つの結末がそこにはあった。<br /><br />　人間って、大切とはいえ身近なものだと、失ってみないと気がつかないってことの方が多いものである。それを教えてくれるのがこういった作品なんだろうなぁと、耳の痛みに耐えつつ想う。<br /><br />　歌声をいくら懐かしんでも、ナイチンゲールは二度と戻ってこないのさ。<br /><br /><div style="text-align:right;">200912140913</div>

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<title>今、何してる？―角田光代著</title>
<description> １２月１３日、こんな本を読んだ。  今、何してる？ 角田光代著 朝日新聞社/朝日文庫  ・恋愛プリズム  ・恋の言葉に溺れるな！  ・旅と本の日々  ・本と一緒に歩くのだ  幼友達のようにたよれる文庫本は、旅の待ち時間を救うナンバー１。「この一冊は、私が珍妙な恋愛をしつつ、読んだ本の珍妙な感想をつぶやきつつ、ごくふつうにすぎていく日々をつづったエッセイです。あなたのごくふつうの日々を照らし合わせて読んでくれたらとてもうれしいです」(「序」より)（裏表紙紹介） 小むずかしい本...</description>
<dc:subject>書籍批評</dc:subject>
<dc:creator>映太郎</dc:creator>
<dc:date>2009-12-13T06:54:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
　１２月１３日、こんな本を読んだ。<br /><br /><table border="2" bgcolor="#FAEBD7" bordercolordark="#D2B48C" bordercolorlight="#8B4513" class="text"><tr><td bordercolor="#FAEBD7"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022643447/atarolog-22" target="_blank"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/4022643447.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="今、何してる？―角田光代著／朝日新聞社―朝日文庫" title="今、何してる？―角田光代著／朝日新聞社―朝日文庫" align="left" border="0" hspace="0" width="100" height="140"></a><br /><br />　<strong>　今、何してる？</strong><br /><br />　角田光代著<br />　朝日新聞社/朝日文庫<br />　　・恋愛プリズム<br />　　・恋の言葉に溺れるな！<br />　　・旅と本の日々<br />　　・本と一緒に歩くのだ　<br /><br />　幼友達のようにたよれる文庫本は、旅の待ち時間を救うナンバー１。「この一冊は、私が珍妙な恋愛をしつつ、読んだ本の珍妙な感想をつぶやきつつ、ごくふつうにすぎていく日々をつづったエッセイです。あなたのごくふつうの日々を照らし合わせて読んでくれたらとてもうれしいです」(「序」より)（裏表紙紹介）</td></tr></table><br /><br />　小むずかしい本や読み進まぬ本の合間、こういった軽いエッセイなどをチラペラと捲っては気分を変えるだが、この方のエッセイの場合たいていはチラペラなどでは終わらず、結局はそのまま読み切ってしまう。<br /><br />　箸やすめがいつしかメインディッシュを押しのけ、おかしくもまた可愛ゆい小さな人生論に笑い頷く。<br /><br />　こういう無駄に理屈っぽい人にめっぽう弱いな、俺って。<br />　<br /><a name="more"></a><hr color="brown" size="2" width="50%" align="center"><br />　いきなりの『恋愛プリズム』『恋の言葉に溺れるな！』には、少々腰が引けた。<br />　まるで混み合った社員食堂の中、女性ばかりのテーブルにたった独り座ってしまったように、女性のみの女性のみによる女性の為のみの恋愛観男性観を延々と聞かされる。<br /><br />　まぁ女性作家のエッセイを手に取ってる時点で、すでに場違い的なのは当たり前なのだけれど、さすがに本の選択を間違ったかなと表紙を何度も見直した。<br /><br />　けれどその内容というもの、それらは結局は同じモノを反対側から見ているだけの違いでもあり、少々遠くには感じられるも、まったく理解に苦しむわけでもなく、何度となく頷く。ふむ、女性たちはそんな風に見ていたのか。<br />　繰り返した失敗をふと振り返るが、考えてみればあまり平均の中心とは思えぬこの方の恋愛観をいくら学んだところで、今後のそれに何か役に立つかと考えるとそれもまた微妙…。<br /><br /><hr color="brown" size="2" width="50%" align="center"><br />　後半の『旅と本の日々』や『本と一緒に歩くのだ』など、やっとこさ女性ばかりの社員食堂を抜け出したかと思えるがごとく、本の話題に変わると、今までのそんなこんなな恋愛観は結局はどこかへ吹っ飛び、読み終えた私の頭に最後に残ったのは、たった一行のおかしな言葉だった。<br /><br />　うぅぅ、“ごごごご…”ごの字が頭から離れない。<br /><br />　絵本「あいうえおちゃん」（森絵都文／荒井良二絵）の紹介の一節である。<br /><br />「らっこの　らいばる　らっこっこ」などと、“あいうえお”を絵とともに魅せる絵本の紹介の中で、引越し先の新居に現れる悩みのタネ達が、“ご”の字の彼女なりの一文を生み出す。<br /><br />　　<strong>ごきぶり　ごひきで　ごひゃっぴき</strong><br /><br />　うぅぅ…、インパクト強烈すぎ。この一文のあまりの衝撃にエッセイのすべてはどこかに吹っ飛んじまった。なんだかなぁ。<br /><br /><div style="text-align:right;">200912130654</div>

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<title>空中ブランコ―奥田英朗著</title>
<description> １２月９日、こんな本を読んだ。  空中ブランコ 奥田英朗著 文藝春秋社/文春文庫  ・空中ブランコ  ・ハリネズミ  ・義父のヅラ  ・ホットコーナー  ・女流作家 伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。だが色白でデブの担当医・伊良部一郎には妙な性癖が……。この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、はたまた病める者は癒される名医か！？ 直木賞受賞、絶好調の大人気シリーズ第２弾！（裏表紙紹...</description>
<dc:subject>書籍批評</dc:subject>
<dc:creator>映太郎</dc:creator>
<dc:date>2009-12-09T03:45:00+09:00</dc:date>
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　１２月９日、こんな本を読んだ。<br /><br /><table border="2" bgcolor="#FAEBD7" bordercolordark="#D2B48C" bordercolorlight="#8B4513" class="text"><tr><td bordercolor="#FAEBD7"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167711028/atarolog-22" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51%2BCgEeFbsL._SL160_.jpg" alt="空中ブランコ (文春文庫)" title="空中ブランコ (文春文庫)" align="left" border="0" hspace="0" width="100" height="140"></a><br />　<strong>　空中ブランコ</strong><br /><br />　奥田英朗著<br />　文藝春秋社/文春文庫<br />　　・空中ブランコ<br />　　・ハリネズミ<br />　　・義父のヅラ<br />　　・ホットコーナー<br />　　・女流作家<br /><br />　伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。だが色白でデブの担当医・伊良部一郎には妙な性癖が……。この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、はたまた病める者は癒される名医か！？　直木賞受賞、絶好調の大人気シリーズ第２弾！（裏表紙紹介）</td></tr></table><br />　第一作の『イン・ザ・プール』を読んでしまったゆえ、つい買ってしまったが、やっぱおもろい。<br />　<br /><a name="more"></a>　前作では『いてもたっても』に登場した確認癖の男に己の姿を垣間見たが、今作では『女流作家』に登場した心配症に陥る女性作家に、強迫症の自分の姿を見てしまった。<br /><br />　どっちの話にしろ、結局は同様の症候群なのだけれど、己に似た要素でクスクスと笑える部分と、あまりに似すぎて笑うに笑えない部分とが入れ替わり見え隠れし、結局は平均してあまり笑えない読後感に浸る。まぁそんなどっちつかずの妙な感覚すら、最後には笑ってしまうのだけれど、やはり複雑は複雑。<br /><br />　そんな変な感じな全体の印象の中で、最後の話『女流作家』の最後の二頁で私は不覚にも泣いてしまった。こんな作品で涙するなんて、私くらいかもしれぬ。なんだかなぁ。<br /><br />　ところで、その思わず涙してしまったエンディング直前の数頁。若干雰囲気が変わっていた気がするのは私だけだろうか。作家を題材にした話だけに、作家である作者の本音が、主人公が食べた物を吐き出してしまうシーンのごとく力を込めてぶちまけられているようにも思えて、その部分だけの妙な迫力にふとそこだけ別の本を読んでいるような気がした。<br />　やっぱあれって、物書きの本音なのだろうか。<br /><br />　すでに購入済みのシリーズ第三作『町長選挙』が、本棚で私を呼んでいる。<br /><div style="text-align:right;">200912090345</div>

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<title>犠牲 サクリファイス―柳田邦男著</title>
<description> １２月６日、こんな本を読んだ。       犠牲―サクリファイス   わが息子・脳死の11日 柳田邦男著 文藝春秋社/文春文庫  冷たい夏の日の夕方、25歳の青年が自死を図った。意識が戻らないまま彼は脳死状態に。生前、心を病みながらも自己犠牲に思いを馳せていた彼のため、父親は悩んだ末に臓器提供を決意する、医療や脳死問題にも造詣の深い著者が最愛の息子を喪って動揺し、苦しみ、生と死について考え抜いた11日間の感動の手記。（裏表紙紹介） この本、以前から興味は抱いていたのだけれど...</description>
<dc:subject>書籍批評</dc:subject>
<dc:creator>映太郎</dc:creator>
<dc:date>2009-12-06T06:28:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
　１２月６日、こんな本を読んだ。<br /><br /><table border="2" bgcolor="#FAEBD7" bordercolordark="#D2B48C" bordercolorlight="#8B4513" class="text"><tr><td bordercolor="#FAEBD7"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167240157/atarolog-22" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51WP8Z111KL._SL160_.jpg" alt="犠牲―サクリファイス (文春文庫)" title="犠牲―サクリファイス (文春文庫)" align="left" border="0" hspace="0" width="100" height="140"></a>　<br />　<br /><br />　　<br />　<br />　<strong>　犠牲―サクリファイス</strong><br />　　　わが息子・脳死の11日<br /><br />　柳田邦男著<br />　文藝春秋社/文春文庫<br />　<br />　冷たい夏の日の夕方、25歳の青年が自死を図った。意識が戻らないまま彼は脳死状態に。生前、心を病みながらも自己犠牲に思いを馳せていた彼のため、父親は悩んだ末に臓器提供を決意する、医療や脳死問題にも造詣の深い著者が最愛の息子を喪って動揺し、苦しみ、生と死について考え抜いた11日間の感動の手記。（裏表紙紹介）</td></tr></table><br /><br />　この本、以前から興味は抱いていたのだけれど、ついに手に取ってみた。<br />　<br /><a name="more"></a><hr color="brown" size="2" width="50%" align="center"><br />　一人の息子を持つ身として、とは云ってもまだまだ父も息子もある意味幼い親子の父親としてだが、父である柳田邦男氏に同じ父親として感情移入するはずのところを、どうしても息子洋二郎氏の生前の様々な想いに感情移入してしまう。まだまだ父という存在などには程遠く、まだまだ息子としての存在から脱し切れていないからなのだろう。<br /><br />　とはいえ、洋二郎氏の抱えていた漠然とした孤独感と、それに対する計り知れない不安感は、私がこの十数年感じていた私なりの漠然とした孤独感と抗う術もなき無力感にどこか似通っている気がし、不思議な想いで読み進んだ。<br /><br /><hr color="brown" size="2" width="50%" align="center"><br />　ふと一枚の絵を思い出す。<br />　本書とは一切関係ないが、映画「フィアレス」のエンディング近くに登場したある一枚の宗教画。暗いトンネルの彼方に輝く大いなる光と、その前に立ち尽くす死者。絵には一文が添えられていた。<br /><br />　The soul comes to the end of it's long journey and,naked and alone,draws near to the divine.<br /><br />　絵に添えられた文章の原典は知らないが、その中の言葉―naked and alone―が、ふと自分が長く感じていた漠然とした孤独感を少しだけ裏付けたような気がしたのを思い出す。一つの魂としての孤独。<br />　<br />　naked and alone...<br /><br />　神の御前において、何もまとわず、何もたずさえず、そしてたった独りで、大いなる審判に身をゆだねる。（私役）<br /><br />　存在するか否かも定かではないあの世の入口に、たった独り立ち尽くす姿を想像し、今からそんなどうしようもない孤独感に不安に陥るというのもまったく馬鹿げた話ではあるけれど、なぜか十数年前からそんな不安に怯える自分を意識し始めたのは確かである。これこそが「百年の孤独」（ガブリエル・ガルシア＝マルケス）の孤独感なのだろうか。<br /><br />　alone...<br /><br /><hr color="brown" size="2" width="50%" align="center"><br />　読み終えてふと思い立ち、私も骨髄バンクに登録しようかとネットで調べてみたところ、何でも身長体重比制限があるとのこと。複雑な読後感にさらに複雑な想いが絡み、さらに新たな不安と悩みが膨らむ。なんだかなぁ。<br /><br /><div style="text-align:right;">200912060628</div>

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<item rdf:about="http://a-taro-log.seesaa.net/article/134740641.html">
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<title>Re：Cycling</title>
<description> 久しぶりの自転車である。ATHLETIC WORKS ￥15,700 本当は何でもよかった。走ればよかった。ポンコツでもよかった。中古でもセコハンでも、まさか盗もうとは思わないけど盗品流れでもよかったのだ。 けれど、色々選ぶうち、この辺りに落ち着いちまった。 それにしても…。 </description>
<dc:subject>雑題雑想</dc:subject>
<dc:creator>映太郎</dc:creator>
<dc:date>2009-12-05T06:39:48+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
　久しぶりの自転車である。<br /><br /><a href="http://a-taro-log.up.seesaa.net/image/re-cycling.jpg" target="_blank"><img src="http://a-taro-log.up.seesaa.net/image/re-cycling.jpg" width="300" height="224" border="0" align="" alt="re-cycling.jpg" onclick="location.href = 'http://a-taro-log.seesaa.net/upload/detail/image/re-cycling.jpg.html'; return false;" style="cursor:pointer;" /></a><br />ATHLETIC WORKS　￥15,700<br /><br />　本当は何でもよかった。走ればよかった。ポンコツでもよかった。中古でもセコハンでも、まさか盗もうとは思わないけど盗品流れでもよかったのだ。<br />　けれど、色々選ぶうち、この辺りに落ち着いちまった。<br /><br />　それにしても…。<br />　<br /><a name="more"></a><hr color="brown" size="2" width="50%" align="center"><br />　まさかこれほどありふれたタイプだとは思いもしなかった。<br /><br />　スーパーに買い物に行けばそこら中に同じタイプが止まっている。一文字ハンドル、スロットルタイプのギアチェンジ、微妙な角ばりぐあいのスチールのフロント籠。しかしそれぞれに違う名前がプリントされている。何なんだろうか、この妙なお揃い具合。<br />　あのグニュッと曲がったママチャリハンドルだけは絶対にイヤ！という若者と、そんな気分だけを持ったままいつしか若者ではなくなった若者ぶった中年達の隠れたヒット商品なのではと思えてくる。<br /><br />　何かをくすぐられている。大衆に埋もれるのを恐れ、マジョリティに没するのを拒み、自分だけは何か違うといつまでも妄信し、それが自分だけの価値観ではないと知りつつも錯覚しながら、結局はママチャリと大して変わらない予算しかない者たちを、それはこっそりくすぐっている気がする。<br />　ま、ちと大袈裟か。ただ予算抑えただけなのだけれど。<br /><br /><hr color="brown" size="2" width="50%" align="center"><br />　とはいえ久しぶりの自転車に我ながら妙にはしゃぎ、用もないのに街中を走りまわっている。<br />埃をかぶっていたiPodを久しぶりに充電し、あたらしいプレイリストを用意し、とは云ってもBroken Social SceneのBandwitchたった一曲だけのプレイリストを延々とリピートさせ、その曲のBGVであるYou Tube“Bike Messengers Are on Crack”の映像よろしく、駒沢公園の内外を疾走する。<br /><br />　久し振りのサドルに、ケツはかなり痛いし、運動不足の太股はあっという間にパンパンに膨れたが、しかし心地よい。かなり心地よい疾走感が気分を一新する。<br /><br /><br />　　Re: Cycling　再生ｉｎｇ　ってか<br /><br /><br />　リサイクルねぇ。まぁリサイクルには違いないのかもしれない。何かがRe: Fleshするのなら。<br /><br /><hr color="brown" size="2" width="50%" align="center"><br />　先に紹介したYou Tubeの映像はこちら。この疾走感は病みつきになります。<br /><br /><object width="350" height="288"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/dv-ISen-UTQ&hl=ja_JP&fs=1&color1=0x5d1719&color2=0xcd311b"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/dv-ISen-UTQ&hl=ja_JP&fs=1&color1=0x5d1719&color2=0xcd311b" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="350" height="288"></embed></object><br />title "Bike messengers are on crack"<br />music "Bandwitch" by "Broken Social Scene"

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<item rdf:about="http://a-taro-log.seesaa.net/article/135449357.html">
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<title>この土の器をも―三浦綾子著</title>
<description> １２月４日、こんな本を読んだ。        この土の器をも 三浦綾子著 新潮社/新潮文庫  長い闘病生活に耐えた著者が、37歳で結婚し夫とふたり、一間だけの小さな家で生活をはじめてから、新聞社の一千万円懸賞小説に『氷点』で入選するまでの愛と信仰の日々を綴る自伝――結婚生活とは何か、家庭を築くとはどういうことか、夫婦はどうあるべきかを語りかけ、日常生活の中で、愛し信じることが、いかに大切なことかを痛感させる。『道ありき・青春編』の続編。（裏表紙紹介） 三部作の二冊目、けれど...</description>
<dc:subject>書籍批評</dc:subject>
<dc:creator>映太郎</dc:creator>
<dc:date>2009-12-04T03:12:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
　１２月４日、こんな本を読んだ。<br /><br /><table border="2" bgcolor="#FAEBD7" bordercolordark="#D2B48C" bordercolorlight="#8B4513" class="text"><tr><td bordercolor="#FAEBD7"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101162042/atarolog-22" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61oEWxX6kjL._SL160_.jpg" alt="この土の器をも―三浦綾子著／新潮社―新潮文庫" title="この土の器をも―三浦綾子著／新潮社―新潮文庫" align="left" border="0" hspace="0" width="100" height="140"></a>　<br />　<br />　<br />　<br />　<br />　<br />　<strong>　この土の器をも</strong><br /><br />　三浦綾子著<br />　新潮社/新潮文庫<br />　<br />　長い闘病生活に耐えた著者が、37歳で結婚し夫とふたり、一間だけの小さな家で生活をはじめてから、新聞社の一千万円懸賞小説に『氷点』で入選するまでの愛と信仰の日々を綴る自伝――結婚生活とは何か、家庭を築くとはどういうことか、夫婦はどうあるべきかを語りかけ、日常生活の中で、愛し信じることが、いかに大切なことかを痛感させる。『道ありき・青春編』の続編。（裏表紙紹介）</td></tr></table><br /><br />　三部作の二冊目、けれど私には最後の一冊。<br />　<br /><a name="more"></a>　続きはどんなかなと思うとそういう時に限って本屋になく、探して見つからないとどうしても欲しくなり、結局かなり探した挙句にやっとこさ手に入れた。<br />　語りかけるような文体が読みやすいせいか、著者の心優しさが滲むような優しい語り口にすらすらと頁が進み、あっと云う間の読了。<br /><br />　それにしても、第一作『道ありき』に登場する彼女のかつての恋人の前川正氏といい、この第二作『この土の器をも』に登場する夫三浦光世氏といい、その穏やかな性格に憧れる。<br /><br /><hr color="brown" size="2" width="30%" align="center"><br />　ある日、夫光世氏の背広が盗まれる。大事にしていた背広をクリーニング店の店員が持ち逃げしたという。<br /><br />　悔しさゆえにクリーニング店に絶対弁償させると云い張る綾子氏を、そんなことしなくてよいと彼は優しく諭す。だが彼女はあまりの悔しさで彼の言葉も耳に入らない。それでも彼は許しなさいと繰り返す。<br /><br />「聖書には何と書いてある。許してやれと書いてあるだろう。いいかい綾子、許すということは、相手が過失を犯した時でなければ、できないことなんだよ。何のあやまちも犯さないのに、許してやることはできないだろう。だから許してあげなさい。弁償せよなどと、決して言ってはいけないよ」<br /><br />　彼女はなるほどと納得する。<br /><br /><hr color="brown" size="2" width="30%" align="center"><br />　こんな話を読み、読んだ私もなるほどと納得したなどと書くつもりはない。しかし、今まで耳にしてきた「隣人を愛せよ」とか、「人を許せよ」とか、そういった言葉を、実際そのままに生活に実践している人、実践できる人もやはりいるんだなぁとは思ってしまった。人はそれほどまでに寛容になれるものなのかと。<br /><br />　せっかちで短気で気が短くて狭量で他人に厳しく自分に甘く…と、私は彼と対極のような性格である。だから彼のような人間に憧れる。まさか信仰によってそんな性格に変わるとも思えないが、何か一つでも考え方を変えれば、いつかはそんな性格に少しくらいは近づけることもできるのかなぁとふと思う。<br /><br />　本の中の綾子氏はまさにそういった対極のこちら側に近い性格だった。その性格ゆえの行動をしきりに正す夫光世氏。その対極同士の二人が歩み寄って夫婦というのもわかる気がする。信仰がメインテーマである三部作の第二部であるこの本の題材は夫婦。二人が夫婦となったのもまた導かれてということであろうか。<br /><br /><br />　綾子様、これで三部作をすべて読み終えましたが、私ゃ何か変わるのでしょうか。<br /><br /><div style="text-align:right;">200912040312</div>

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<title>しあわせのねだん―角田光代著</title>
<description> １２月１日、こんな本を読んだ。        しあわせのねだん 角田光代著 新潮社/新潮文庫  最新の電子辞書にえいやと24000円を払ったら、品物と一緒にうたぐりぶかい自分がついてきた。アジアン定食8NZドルで寛容に触れた。人助けにと出した1000円には今も怒りが収まらない。生きていれば自然とお金は出ていって、使い過ぎればサイフも気持ちもやせるけれど、その全部で私は何を買ったことになるんだろう。家計簿名人のカクタさんが、お金を通して人生の謎に迫る異色エッセイ。（裏表紙紹介...</description>
<dc:subject>書籍批評</dc:subject>
<dc:creator>映太郎</dc:creator>
<dc:date>2009-12-01T06:17:00+09:00</dc:date>
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　１２月１日、こんな本を読んだ。<br /><br /><table border="2" bgcolor="#FAEBD7" bordercolordark="#D2B48C" bordercolorlight="#8B4513" class="text"><tr><td bordercolor="#FAEBD7"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101058253/atarolog-22" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41KDrlCVUdL._SL160_.jpg" alt="しあわせのねだん―角田光代著／新潮社―新潮文庫" title="しあわせのねだん―角田光代著／新潮社―新潮文庫" align="left" border="0" hspace="0" width="100" height="140"></a>　<br />　<br />　<br />　<br />　<br />　<br />　<strong>　しあわせのねだん</strong><br /><br />　角田光代著<br />　新潮社/新潮文庫<br />　<br />　最新の電子辞書にえいやと24000円を払ったら、品物と一緒にうたぐりぶかい自分がついてきた。アジアン定食8NZドルで寛容に触れた。人助けにと出した1000円には今も怒りが収まらない。生きていれば自然とお金は出ていって、使い過ぎればサイフも気持ちもやせるけれど、その全部で私は何を買ったことになるんだろう。家計簿名人のカクタさんが、お金を通して人生の謎に迫る異色エッセイ。（裏表紙紹介）</td></tr></table><br /><br />　角田光代氏の創作作品はどうも手が出ないのだが、エッセイには結構ハマっている。なんなんだろう、この方の不思議なスタイル。<br />　<br /><a name="more"></a>　彼女には大変失礼ではあるけれど、やる事なす事そして語る事（エッセイの文章として）のすべてが、時におかしく、時にアホらしく、時にバッカじゃなかろかレベルで、時にこの人大丈夫かな…ってな具合なのだ。<br /><br />　で、そう思いながらも読み進むうちにふとそれらが、時に可愛く、時に愛おしく、時に世話までしたくなるような気分になってくる自分に気付く。私ゃこういうタイプの女性に弱いんだろか。結構好きかもしれない、この手の女性。<br /><br />　まぁ実際に面と向かって話をするとしたら、またそれもかなり異なるんだろうなぁとも思うが、なんせ作家だし。とはいえまったく不思議なお方。<br /><br />　書棚の肥しになりつつある「対岸の彼女」でも開いてみっかな。<br /><br /><div style="text-align:right;">200912010617</div>

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