谷崎潤一郎著『文章読本』

2013年04月12日
 2013年4月12日、こんな本を読み終えた。

谷崎潤一郎著『文章読本』中央公論社/中公文庫/AMAZON


 

  文章読本

 谷崎潤一郎著
 中央公論社/中公文庫
 
 われわれの国語には一つの見逃すことの出来ない特色があります。それは何かと申しますと、日本語は言葉の数が少なく、語彙が貧弱であると云う欠点を有するにも拘らず、己れを卑下し、人を敬う云い方だけは、実に驚くほど種類が豊富でありまして、どこの国の国語に比べましても、遥かに複雑な発達を遂げております。(本文より)


 たしかに。
 
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posted at 2013/04/12 08:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

ヴィクトール・E・フランクル著『夜と霧』フランクル著作集T

2013年04月08日
 2013年4月8日、こんな本を読み終えた。

ヴィクトール・E・フランクル著『夜と霧』フランクル著作集T/みすず書房/単行本/AMAZON
 
 
 フランクル著作集T 夜と霧
  ドイツ強制収容所の体験記録

 ヴィクトール・E・フランクル著
 霜山徳爾訳
 みすず書房/単行本
 
<評する言葉もないほどの感動>(朝日新聞評)と絶賛された史上最大の地獄を体験、報告した名著。(帯作品紹介表)
 この本は、人間の極限悪を強調し、怒りをたたきつけているが、強制収容所で教授が深い、清らかな心を持ち続けたことは、人間が信頼できるということを示してくれた。野上弥生子(帯作品紹介裏)

 内容とはまったく関係ない処でふと驚き、ふと嬉しくなる。自分が興味を覚え読んでみようと思えた書を母の書棚に見つけた事、そしてその書が父の書だった事。
 
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posted at 2013/04/08 14:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

ヴィクトール・E・フランクル著『夜と霧』新装版

2013年04月07日
 2013年4月7日、こんな本を買った。

ヴィクトール・E・フランクル著『夜と霧』新装版/みすず書房/単行本/AMAZON


 
  夜と霧

 ヴィクトール・E・フランクル著
 霜山徳爾訳
 みすず書房/単行本
 
 <評する言葉もないほどの感動>(朝日新聞評)と絶賛された史上最大の地獄を体験の報告。人間の偉大と悲惨を静かに描く。(帯作品紹介 表)
 極限状況のなかの人間の姿。(帯作品紹介 背)
 野上弥生子氏評「この本は、人間の極限悪を強調し、怒りをたたきつけているが、強制収容所で教授が深い、清らかな心を持ち続けたことは、人間が信頼できるということを示してくれた。この恐ろしい書物にくらべては、ダンテの地獄さえ童話的だといえるほどである。しかし私の驚きは、ここに充たされているような極限の悪を人間が行ったらことより、かかる悪のどん底に投げこまれても、人間がかくまで高貴に、自由に、麗しい心情をもって生き得たかを思うことの方に強くあった。その意味からフランクル教授の手記は現代のヨブ記とも称すべく、まことに詩以上の詩である。」(作品紹介 裏)

 読み掛けの本をもう一冊購入するというのも、生まれて初めてである。
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posted at 2013/04/07 18:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

葉山嘉樹著『セメント樽の中の手紙』

2013年04月05日
 2013年4月5日、こんな本を買った。

葉山嘉樹著『セメント樽の中の手紙』角川グループパブリッシング/角川文庫/AMAZON



 
  セメント樽の中の手紙

 葉山 嘉樹(著)
 角川グループパブリッシング/角川文庫
 
 ダム建設現場で働く男がセメント樽の中から見つけたのは、セメント会社で働いているという女工からの手紙だった。そこに書かれていた悲痛な叫びとは…。かつて教科書にも登場した伝説的な衝撃の表題作「セメント樽の中の手紙」をはじめ、『蟹工船』の小林多喜二を驚嘆させ大きな影響を与えた「淫売婦」など、昭和初期、多喜二と共にプロレタリア文学を主導した葉山嘉樹の作品計8編を収録。ワーキングプア文学の原点がここにある。(作品紹介)


 どうせ内容は知っているのだけれど、やはり手元に置いておきたくて。けれど購入してから気がついた。kindleでもすでに発売されていたとは。それも例のごとく0円で。
 
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posted at 2013/04/05 15:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

デイヴィッド・ゴードン著『二流小説家』

2013年03月25日
 2013年3月25日、こんな本を読み終えた。

デイヴィッド・ゴードン(著)『二流小説家』早川書房/ハヤカワ・ポケット・ミステリ/AMAZON


 
  二流小説家

 デイヴィッド・ゴードン(著)
 青木千鶴(訳)
 早川書房/ハヤカワ・ポケット・ミステリ
 
 ハリーは冴えない中年作家。シリーズ物のミステリ、SF、ヴァンパイア小説の執筆で何とか食いつないできたが、ガールフレンドには愛想を尽かされ、家庭教師をしている女子高生からも小馬鹿にされる始末。だがそんなハリーに大逆転のチャンスが。かつてニューヨークを震撼させた連続殺人鬼より告白本の執筆を依頼されたのだ。ベストセラー作家になり周囲を見返すために、殺人鬼が服役中の刑務所に面会に向かうのだが……。ポケミスの新時代を担う技巧派作家の登場! アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞候補作。(作品紹介)


 一年半も前に買っていたのに、積ん読本と化していた一冊。なぜか急にふとあらためて読みたくなり始めから読み直した。
 こんなに面白かったのか。
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posted at 2013/03/25 21:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

医学書『ハイリスクがん患者の化学療法ナビゲーター』

2013年03月25日
 2013年3月25日、こんな本を見つけた。

『ハイリスクがん患者の化学療法ナビゲーター』メジカルビュー社/単行本/AMAZON ハイリスクがん患者の化学療法ナビゲーター
  誰も教えてくれなかった
   合併症があるときの抗がん剤の使い方

 メジカルビュー社/単行本
 高野利実(編纂) 内藤陽一 陶山浩一 村上尚加
 宇留賀公紀 庄司正昭 下村昭彦 木村宗芳
 荒岡秀樹 三浦裕司 石黒喜美子 長谷部忍
 伊藤忠明 岩谷胤生 東梅久子 和泉宏昌
 杉崎順平 吉村美枝子 山田敏元 田中容子(共著)
  
 高血圧、糖尿病、肝疾患、腎疾患など、基礎疾患をもつ患者に対するがん化学療法は明確化されておらず、現場の医師が投与量などを調節しながら行っているのが現状である。しかし高齢社会を迎え、基礎疾患をもつがん患者は増加の一途をたどっており、そのようなハイリスク患者にいかに抗がん剤を投与していくかは、現場の医師が苦心しているところである。
 本書はハイリスクがん患者が多く集まる代表的な市中病院である虎の門病院の医師を中心に執筆している。肝炎や透析患者をはじめとしたハイリスクがん患者への化学療法に豊富な経験をもつ執筆陣により、基礎疾患をもつがん患者への、がんと基礎疾患の療法に対する治療法を解説する書籍である。(作品紹介)


 一冊の本との巡り合いも他生の縁。とはいえかなり難しそう。
 
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posted at 2013/03/25 06:54 | Comment(1) | TrackBack(0) | 書籍批評

小川洋子著『やさしい訴え』

2013年03月13日
 2013年3月13日、こんな本を読み終えた。

小川 洋子著『やさしい訴え』文藝春秋社/文春文庫/AMAZON



 
  やさしい訴え

 小川 洋子著
 文藝春秋社/文春文庫
 
 夫から逃れ、山あいの別荘に隠れ住む「わたし」が出会った二人。チェンバロ作りの男とその女弟子。深い森に『やさしい訴え』のひそやかな音色が流れる。挫折したピアニスト、酷いかたちで恋人を奪われた女、不実な夫に苦しむ人妻、三者の不思議な関係が織りなす、かぎりなくやさしく、ときに残酷な愛の物語。(作品紹介)


 初版発行日1996年12月10日。17年前の作品だったとは…。
 
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posted at 2013/03/13 11:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

三羽省吾著『路地裏ビルヂング』

2013年03月11日
 2013年3月11日、こんな本を買った。

三羽 省吾著『路地裏ビルヂング』文藝春秋社/文春文庫/AMAZON



 
  路地裏ビルヂング

 三羽 省吾著
 文藝春秋社/文春文庫
 
 怪しげな健康食品販売会社に心ならずも就職した元フリーターの加藤は、路地裏のおんぼろビルの前に立つと呆然として見上げた。無認可保育園、学習塾、不動産屋、そしてデザイン事務所…。同じ小さなビルのなかで働きながら、それぞれの人生とすれちがう小さな奇跡。あたたかな気持ちになれる連作短編集。(作品紹介)


 Suntory Saturday Waiting Bar "AVANTI"で、書評家の目黒考二さんが『厭世フレーバー』を取り上げていたけれど、あの時三つの羽とか云っていたミツバショウゴ氏の三羽省吾氏だったと知る。
 
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posted at 2013/03/11 12:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

行方昭夫訳『たいした問題じゃないが―イギリス・コラム傑作選』

2013年02月24日
 2013年2月24日、こんな本を読んだ。

行方昭夫訳『たいした問題じゃないが―イギリス・コラム傑作選』岩波書店/岩波文庫/AMAZON


 
  たいした問題じゃないが
   イギリス・コラム傑作選


 行方昭夫訳
 岩波書店/岩波文庫
 
 20世紀初頭のイギリスにA・G・ガードナー、E・V・ルーカス、ロバート・リンド、A・A・ミルンの四人を代表とするエッセイ文学が一斉に開花した。イギリス流のユーモアと皮肉を最大の特色として、身近な話題や世間を賑わせている事件を取り上げ、人間性の面白さを論じてゆく。(作品紹介)


 四年も前に購入した本ゆえか、どうしてこの本を買う気になったのかが思い出せない。わざわざ通販で手に入れたくらいだから、何かで紹介されていたはずなのだけれど。
 

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posted at 2013/02/24 09:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

弘兼 憲史著『人生はすべてスクリーンから学んだ』

2013年02月21日
 2013年2月21日、こんな本を読んだ。

弘兼憲史著『人生はすべてスクリーンから学んだ』小学館/小学館文庫/AMAZON


 

  人生はすべてスクリーンから学んだ

 弘兼憲史著
 小学館/小学館文庫
 
『課長島耕作』『黄昏流星群』をはじめ、数々の人気コミックを生んだ漫画家・弘兼憲史が名作映画から学んだ人生訓を綴るエッセイ集。『ローマの休日』『アラビアのロレンス』から『男と女』『ガープの世界』まで、名画を味わいながら、「大人の恋愛にはルールが必要」「家庭を大切にしない奴は男じゃない」「友達は無理につくらない」「嫌われた相手にベストを見せつける」等々、人生を豊かに、前向きに生きる知恵を説く。(作品紹介)


 他人の蔵書は蜜の香り。人の書棚を覗くのは何処か後ろめたくもあるが、異様に興味をそそるものがある。

 映画の趣味嗜好など、書棚などがない故か、なおの事気になるもの。
 
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posted at 2013/02/21 21:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

津村 節子著『遍路みち』

2013年02月20日
 2013年2月20日、こんな本を読んだ。

津村 節子著『遍路みち』講談社/講談社文庫/AMAZON


 
  遍路みち


 津村 節子著
 講談社/講談社文庫
 
夫・吉村昭氏の死後、氏に関連する来客や電話の応対に明け暮れた日々。三年が過ぎ、再び筆を執った著者が身辺のことを綴った小説集。長年過ごした自宅を建て替え、独り誰も知る人のいない温泉地に滞在する。けれど何をしても感じているのは、夫の気配と思い出だった。川端康成文学賞受賞作「異郷」も収録。(作品紹介)


 ふと遍路という言葉が気になって、ふた月前にも書店の棚から一度は手に取り、いや、いいや、と棚に戻した一冊。けれどやはり気になり購入してしまった。

 私は、お遍路でも行きたいのだろうか。
 
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posted at 2013/02/20 11:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

森村 誠一著『捜査線上のアリア』

2013年02月19日
 2013年2月19日、こんな本を読んだ。

森村 誠一著『捜査線上のアリア』徳間書店/徳間文庫/AMAZON



 
  捜査線上のアリア

 森村 誠一著
 徳間書店/徳間文庫
 
 鳴かず飛ばずの新人作家津村は、ホテル殺人に遭遇した体験を描いた『捜査線上のアリア』で、突然売れっ子になった。一方、容疑者として浮上した某流行作家。彼は鉄壁のアリバイをまとっていたが…読者の推理をうちのめす呆然の結末。(作品紹介)


 何気なくザッピングしていた際に知ってしまった作品。そこには、作家の苦しみが描かれていた。
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posted at 2013/02/19 21:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

プルースト著『失われた時を求めて(1)スワン家のほうへI』

2013年02月16日
 2013年2月16日、こんな本を買った。

プルースト著『失われた時を求めて(1)――スワン家のほうへI』/吉川一義訳/岩波書店/岩波文庫/AMAZON

 
  失われた時を求めて(1)
  スワン家のほうへ I


 プルースト著
 吉川 一義訳
 岩波書店/岩波文庫
 
 ひとかけらのマドレーヌを口にしたとたん襲われる戦慄。「この歓びは、どこからやって来たのだろう?」 日本の水中花のように芯ひらく想い出――サンザシの香り、鐘の音、コンブレーでの幼い日々。プルースト研究で仏アカデミー学術大賞受賞の第一人者が精確清新な訳文でいざなう、重層する世界の深み。当時の図版を多数収録。全14冊。(作品紹介)


 どうして何処の書店でも2しか置いていないのか。と想いつつ一体何件を渡り歩いた事か。やっとみっけた1。でもこの厚さで4まであるとは、先は長そうだな。

 で、“意識の流れ”とやらは一体何頁に書いてあるのやら。
 
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posted at 2013/02/16 22:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

志賀 直哉著『小僧の神様・城の崎にて』

2013年02月16日
 2013年2月16日、こんな本を買った。

志賀 直哉著『小僧の神様・城の崎にて』新潮社/新潮文庫/AMAZON



 
  小僧の神様・城の崎にて

 志賀 直哉著
 新潮社/新潮文庫
 
円熟期の作品から厳選された短編集。交通事故の予後療養に赴いた折の実際の出来事を清澄な目で凝視した「城の崎にて」等18編。(作品紹介)


 蜂の描写が読みたくて、ずっと手に入れようと思っていた一冊。ふとブックオフを覗くと、百円の棚で凝然(じっ)としているこの本を見つけた。
 
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posted at 2013/02/16 13:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

アーサー・C クラーク著『2010年宇宙の旅 新版』

2013年02月09日
 2013年2月9日、こんな本を読んだ。

アーサー・C クラーク著『2010年宇宙の旅』/早川書房/ハヤカワ文庫SF/AMAZON


 
  2010年宇宙の旅 新版

 アーサー・C クラーク著
 伊藤典夫訳
 早川書房/ハヤカワ文庫SF
 
2010年、宇宙船アレクセイ・レオーノフ号は地球を旅立とうとしていた。10年前に遙か木星系で宇宙飛行士4人が死亡、1人が失踪した事件を調査し、遺棄された宇宙船ディスカバリー号を回収することがその任務だった。はたして真相は究明されるのか? そして、木星軌道にいまも浮かぶ謎の物体モノリスの目的とは……前作を上回る壮大なスケールで全世界に興奮を巻き起こした傑作にあらたな序文・あとがきを付した新版。(作品紹介)


 西暦2010年の未来を描いた小説を、西暦2013年に読むというのも、何処か不思議な感覚だろうけれど、つい買ってしまった。


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posted at 2013/02/09 16:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

黒田 夏子著『abさんご』

2013年02月05日
 2013年2月5日、こんな本を買った。

黒田 夏子著『abさんご』文藝春秋社/単行本/AMAZON



 
  abさんご

 黒田 夏子著
 文藝春秋社/単行本
 
 二つの書庫と巻き貝状の小べやのある「昭和」の家庭で育ったひとり児の運命。記憶の断片で織りなされた、夢のように美しい世界。第148回芥川賞受賞作。(作品紹介)


 いちどはしょてんでたちよみ、さいしょのぺいじのすうぎょうをのぞいてはたなにもどす。

 だめだこりゃ。
 
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posted at 2013/02/05 11:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

フジコ・ヘミング著『運命の言葉』

2013年02月05日
 2013年2月5日、こんな本を読んだ。

フジコ・ヘミング著『運命の言葉』/朝日新聞出版/朝日文庫/AMAZON




  運命の言葉

 フジコ・ヘミング著
 朝日新聞出版/朝日文庫
 
 日本人ピアニストの母、スウェーデン人の父を持ち、ベルリンで育った著者が歩んだピアニストへの道。デビュー直前に聴覚を失うが、希望を捨てず治療のかたわらコンサート活動を続け、演奏家として名声を得るまでの苦難を綴った自伝的エッセイと心に響く語録集。(作品紹介)


 もはや観る術もない所蔵ビデオテープの一本に、あの伝説的なドキュメンタリー番組を慌てて途中から録画した彼女の映像の切れ端があるはず。
 
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posted at 2013/02/05 08:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

ジェイムズ・ボーセニュー著『キリストのクローン/覚醒 下』

2013年02月04日
 2013年2月4日、こんな本を読んだ。

ジェイムズ・ボーセニュー著『キリストのクローン/覚醒 下』/東京創元社/創元推理文庫


 
  キリストのクローン/覚醒 下

 ジェイムズ・ボーセニュー(著)
 田辺 千幸(訳)
 東京創元社/創元推理文庫
 
 クリストファーは暦をニューエイジと改め、バビロンに新しい国連本部を建設した。さらに彼は自分の特殊な血液をクローン複製し、キリストへの信仰を捨てた人々に配布しはじめる。それを飲めば若さと健康を手に入れられるというのだ。だが、ここに至って疑念を呈する者が現れる…クリストファーは本当にイエスの再来なのだろうか?
 開幕の第一部『キリストのクローン/新生』、圧巻の第二部『キリストのクローン/真実』に続く驚天動地の三部作完結編下巻。(作品紹介)

 待望の完結編、デターーーーーー!! と、読んでは見たものの、何やら妙な気分に。
 
 ふむ、完全に騙されていた事に気がつくのは、ある意味読書の醍醐味でもあり、それを期待して本を読んでいるのだから覚悟はしていた事とはいえ、感情移入していた役処をちと見誤っちまった、いや、読み違えたな、と妙な罪悪感に苛まる。

 神様、どうかお許しを。
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posted at 2013/02/04 14:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

ジェイムズ・ボーセニュー著『キリストのクローン/覚醒 上』

2013年02月03日
 2013年2月3日、こんな本を読んだ。

ジェイムズ・ボーセニュー著『キリストのクローン/覚醒 上』/東京創元社/創元推理文庫


 
  キリストのクローン/覚醒 上

 ジェイムズ・ボーセニュー(著)
 田辺 千幸(訳)
 東京創元社/創元推理文庫
 
 クリストファーは世界中の人々の眼前で死からの復活を果たし、自らがイエスの再来であることを証明した。さらに彼は、ユダヤの人々の信仰と文化の礎というべきエルサレムの神殿に踏み入って祭壇を汚し、十戒の石板を破壊した。それらは神を崇めるためのものであり、人間の新たな進化にはそうした信仰は妨げになるというのだ。
 開幕の第一部『キリストのクローン/新生』、圧巻の第二部『キリストのクローン/真実』に続く驚天動地の三部作完結編上巻。(作品紹介)

 待望の続編、キターーーーーー!!
 
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posted at 2013/02/03 09:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

町田 康著『猫のあしあと』

2013年01月30日
 2013年1月30日、こんな本を読んだ。

町田 康著『猫のあしあと』/講談社/講談社文庫/AMAZON


 

  猫のあしあと

 町田康著
 講談社/講談社文庫
 
 縁あって町田家にやって来た猫たち。自宅だけでなく仕事場にも一頭、二頭と住み始め……。
 ヘッケとココアが去った町田家に、また一頭、二頭とやって来た猫たち。目が合えば威嚇され、世話をすれば激怒され、平謝りの暮らしが始まった。決死の爪切り大作戦、ケージ移動のために考案したインド風ラジオ体操、「一平ちゃん」をかき込みながら徹夜の看病。今日もまた生きていく、人間と猫の日々。ロングセラー『猫にかまけて』待望の第二弾。(作品紹介)


 うめちゃんが、うぅぅ。

 また号泣しちまった。
 
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posted at 2013/01/30 06:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

加藤 鷹著『日本一有名なAV男優が教える人生で本当に役に立つ69の真実』

2013年01月19日
 2013年1月19日、こんな本を読んだ。

加藤 鷹著『日本一有名なAV男優が教える人生で本当に役に立つ69の真実』/幻冬舎/幻冬舎アウトロー文庫/AMAZON


 
  日本一有名なAV男優が教える
  人生で本当に役に立つ69の真実


 加藤 鷹著
 幻冬舎/幻冬舎アウトロー文庫
 
 現役にして伝説となったAV男優、加藤鷹。彼が、どん底生活から脱し、神と崇められ、女優から絶大な信頼を得るようになった理由とは?「セックスレスのレベルが低いのはエゴのせい」「人間関係はお節介から」「人の本音はセックスの後に出る」「『ベスト』で終わらず『ベター』を重ねることが一流」など、セックスのノウハウを超えた、究極の人生論。(作品紹介)


 今さらベッドの上の愛の作法を学ぶつもりもないけれど、なんでこんな本を買っちまう気になったのか。

 自分を変えてくれる人生訓が欲しかった訳でもなく、というより、誰かに授けられる人生訓が欲しくて手にとったのかもしれない。お節介な人生訓が欲しくて…。
 
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posted at 2013/01/19 08:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

ジャン=ドミニック・ボービー著『潜水服は蝶の夢を見る』

2013年01月18日
 2013年1月18日、こんな本を読んだ。

ジャン=ドミニック・ボービー著『潜水服は蝶の夢を見る』講談社/単行本/AMAZON


 
  潜水服は蝶の夢を見る

 ジャン=ドミニック・ボービー著
 河野 万里子訳
 講談社/単行本
 
 すべての自由を奪われても魂の叫びは消せない。難病LISに冒され、すべての身体的自由を奪われた『ELLE』編集長。瞬きを20万回以上繰り返すことだけで、この奇跡の手記は綴られた。愛する人たちや帰らぬ日々への想いが、魂につきささる。生きるとはこれほどまでに、切なく、激しい。(作品紹介)


 小池真理子『沈黙のひと』で紹介されていた一冊。
 
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posted at 2013/01/18 04:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

アンネ・フランク著『アンネの日記 完全版』

2013年01月17日
 2013年1月17日、こんな本を読んだ。

アンネ・フランク著『アンネの日記 完全版』/文藝春秋社/文春文庫/AMAZON


 
  アンネの日記 完全版

 Anne Frank著
 深町 真理子訳
 文藝春秋社/文春文庫
 
『アンネの日記』が最初に世に出たのは1947年。そして91年に、47年版でカットされていたアンネの人間味あふれる記述(鋭い批判精神や性のめざめ、など)を復活させた「完全版」が出版された。この「増補新訂版」は、98年に新たに発見された5ページ分を加え、翻訳資料をさらに徹底させたもの。まさに「アンネの日記・決定版」といえる。(作品紹介)


残りの厚みを常に確かめつつ徐々にペースを落とし、いつしか日々の日記を自ら綴るかのように読んでいた。

 読み終えてしまうのが、これほど切なく思えたのは初めてである。

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posted at 2013/01/17 14:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

中島 敦著『山月記』

2012年12月31日
 2012年12月31日、こんな本を読んだ。

山月記―中島 敦著/新潮社/新潮文庫/Kindle/AMAZON
 
  山月記

 中島 敦著
 Kindle価格0円

 青空文庫/Kindle/AMAZON
 底本『李陵・山月記』/新潮社/新潮文庫

 昭和初期に活躍したが惜しくも早世した小説家、中島敦の代表作とされる短編小説。1942(昭和17)年の「文學界」に、「文字渦」とともに「古譚」と総題して発表された。中国唐代の伝記「人虎伝」に基づき、詩に執心して、ついに虎に変身してしまった男のすさまじい宿命の姿を描いて、作者の自嘲と覚悟を語る作品。(作品紹介)


 Kindle価格:¥0-

 なにせ、Kindle価格0円だし。
 なにせ、それこそがKindle買った理由だし。
 
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posted at 2012/12/31 10:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

小池 真理子著『沈黙のひと』

2012年12月01日
 2012年12月1日、こんな本を読んだ。

小池 真理子著『沈黙のひと』/文藝春秋社/単行本/AMAZON



 
 沈黙のひと

 小池 真理子著
 文藝春秋社/単行本
 
 パーキンソン病を患い、沈黙のうちに亡くなった父。遺された文書と手紙には、絶望に直面してもなお、家族や恋人への愛、短歌への情熱と共に生きたその揺るぎない足跡が刻まれていた―。圧倒的な人間讃歌。生きるとは?死ぬとは?家族とは?著者渾身の感動作。(作品紹介)


分厚い本は当然ながら重く、内容も重い。きっと読み応えも相当…と思ったのに。

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posted at 2012/12/01 08:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

後藤 正治著『奇蹟の画家』

2012年11月27日
 2012年11月27日、こんな本を読んだ。

後藤 正治著『奇蹟の画家』/講談社/講談社文庫/AMAZON



 
 奇蹟の画家

 後藤 正治著
 講談社/講談社文庫
 
 絵を見て、泣いたことがありますか?「女神像」が多くの人の心を捉え、今や個展に人が押し寄せる画家・石井一男は、50代まで画家として世に出ることはなかった。石井の清貧の暮らし、彼を世に出した画商、そして彼の絵に救われた人々。「本当の豊かさ」とは何かを教えてくれる、珠玉のノンフィクション。(作品紹介)


 絵に釘付けになるまえに、すでにこの本の表紙に釘付けになったのはいつのことだったか。
 
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posted at 2012/11/27 01:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

浅田 次郎著『君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい』

2012年11月22日
 2012年11月22日、こんな本を読んだ。

浅田 次郎著『君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい』/文藝春秋/単行本/AMAZON



 
  君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい

 浅田 次郎著
 文藝春秋/単行本
 
 言葉の魔術に、酔いしれる。生き別れた母を想い、馬と戯れ、小説の神様と向き合う。人気作家の「心わしづかみ」エッセイ集。(作品紹介)


 そうかぁ、やっぱり……と、つい引っ掛かってしまった。
 
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posted at 2012/11/22 16:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

大島 弓子著『グーグーだって猫である 小説版』

2012年11月17日
 2012年11月17日、こんな本を読んだ。

大島 弓子原作『グーグーだって猫である 小説版』/角川グループパブリッシング/角川文庫/AMAZON

 
  グーグーだって猫である 小説版

 大島 弓子 原作
 犬童 一心 脚本/監督
 麻井 みよこ ノベライズ
 角川グループパブリッシング/角川文庫
 
 小島麻子は吉祥寺に住む漫画家。締め切りから解放された朝、14年間暮らした愛猫サバを亡くし、作品もできなくなってしまう。麻子と同じ大学の漫研の後輩のナオミをはじめ、アシスタントたちは麻子が元気になるのを心待ちにしていた。そこに現れたのが、アメリカン・ショートヘアのグーグーだった。グーグーとの毎日で、元気を取り戻した麻子は、新作のアイデアを話し始めたのだが、思いも寄らない出来事が待っていた。(作品紹介)


 ノベライズとバカにしつつ読んでいたけれど、最後まで読んでよかった。二人の会話を聞けたから。
 
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posted at 2012/11/17 16:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

小川 洋子著『密やかな結晶』

2012年11月09日
 2012年11月9日、こんな本を読んだ。

小川 洋子著『密やかな結晶』/講談社/講談社文庫/AMAZON



 
  密やかな結晶

 小川 洋子著
 講談社/講談社文庫
 
 記憶狩りによって消滅が静かにすすむ島の生活。人は何をなくしたのかさえ思い出せない。何かをなくした小説ばかり書いているわたしも、言葉を、自分自身を確実に失っていった。有機物であることの人間の哀しみを澄んだまなざしで見つめ、現代の消滅、空無への願望を、美しく危険な情況の中で描く傑作長編。(作品紹介)


 何かが消えてゆく日々が淡々と描かれていく。あまりに淡々とした描き方に、正直少々読み進むペースも鈍り、一向に読み終えない。〜ん、重い。
 
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posted at 2012/11/09 17:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

クリーブランド・エイモリー著『ニューヨーク・猫物語』

2012年11月05日
 2012年11月5日、こんな本を読んだ。

クリーブランド・エイモリー著『ニューヨーク・猫物語』/相原 真理子訳/二見書房/単行本/AMAZON

  
  ニューヨーク・猫物語
  〜THE CAT WHO CAME FOR CHRISTMAS〜

 クリーブランド・エイモリー著
 相原 真理子訳
 二見書房/単行本
 
「クリスマスイブに出会った猫」粉雪舞うクリスマスイブの夜。白猫のポーラーベアは、マンハッタンの路地裏で傷つき汚れ、それでも目だけは光らせて私を見つめていた。その夜から、私は猫に「飼われる」ことになった。そして10年……すべての猫に乾杯とつぶやきながら、今も私はポーラーベアと暮らしている。(裏表紙紹介)


 ロバート・A・ハインライン著『夏への扉』の続編を発見……といった趣。
 
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posted at 2012/11/05 13:01 | Comment(2) | TrackBack(0) | 書籍批評

小川 国夫著『随筆集 夕波帖』

2012年11月03日
 2012年11月3日、こんな本を読んだ。

小川 国夫著『随筆集 夕波帖』/幻戯書房/単行本/AMAZON
 
 
 
 
  随筆集 夕波帖

 小川 国夫著
 幻戯書房/単行本
 
 洒脱なユーモア感覚、老いと戯れるこころ…。藤枝に帰郷して46年。純文学の孤塁を堅守する現代文学界の巨匠が闊達自在な境地を綴る随筆集。『静岡新聞』『日本経済新聞』『群像』『新潮』などへの掲載作品を収録する。(作品紹介)


 知らない作家と本屋で出会うのも、本と縁だと思う。恋愛も不動産探しも然り。
 
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posted at 2012/11/03 18:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

詩『海』by 詩人

2012年10月24日
 詩を拾った

 2012年10月24日、詩を拾ってしまった。

海 by 詩人



 
  海

 詩人 著
 出版社未定
 
 作品紹介はない。詩人の後書きなんて無意味だろうし、事前の紹介も無意味だろうし、添えられる言葉はただ一つ、ただそこに詩が一つあります…という言葉だけ。(映太郎)


 若い詩人がポイっと、何処かこれみよがしに落としていった詩を、ふと拾ってしまった。
 
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posted at 2012/10/24 05:44 | Comment(4) | TrackBack(0) | 書籍批評

小池 昌代著『弦と響』

2012年10月17日
 2012年10月17日、こんな本を読んだ。

小池 昌代著『弦と響』光文社/光文社文庫/AMAZON



 
  弦と響

 小池 昌代著
 光文社/光文社文庫
 
 結成から三十年、鹿間四重奏団がラストコンサートを迎える。最後の演奏に向けて、さまざまな人の思いが交錯する。四人のメンバーを始め、舞台を支える裏方、客席の聴衆…、それぞれの視点で語られる特別な一夜。終演後のホールに漂う残響と、外で降りしきる雪の静けさが、カルテットの終焉をもの語る。極上の音楽を聴いた後のように、心地よい余韻に浸れる秀作。(作品紹介)


 正直、最初の数頁は買いを後悔した。

「〜ん、なんか違う気がする」

 けれど、読み進めるうちにその後悔を後悔しはじめた。

「ん?、なんか違う気がする」
 
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posted at 2012/10/17 15:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

正津 勉著『忘れられた俳人 河東碧梧桐』

2012年10月12日
 2012年10月12日、こんな本を読んだ。

正津 勉著『忘れられた俳人 河東碧梧桐』平凡社/平凡社新書/AMAZON



 
  忘れられた俳人 河東碧梧桐

 正津 勉著
 平凡社/平凡社新書
 
 虚子と並び近代俳句を拓いた二大俳人、碧梧桐。子規亡き後、俳句革新を推し進めるべく一念発起、ひとり全国行脚「三千里」の旅に発つ。その歩きっぷりに惚れ込んだ詩人が歴史に埋もれた巨人の足跡を丹念に辿り直し、独自の語り口で現代によみがえらせる。(作品紹介)


 とある方より紹介された書。かわ…? へき…? と、一度聞いただけでは名前すら覚えられず、検索に検索を重ねてなんとか辿り着いた一冊。

 河東 碧梧桐(かわひがしへきごとう→Wikipedia)…、そんな俳人がいたなんて、まったく知らなんだ。
 
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posted at 2012/10/12 22:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

吉村 昭著『わが心の小説家たち』

2012年10月10日
 2012年10月10日、こんな本を読んだ。

吉村 昭著『わが心の小説家たち』平凡社/平凡社新書/AMAZON



 
  わが心の小説家たち

 吉村 昭著
 平凡社/平凡社新書
 
 森鴎外、志賀直哉、川端康成、岡本かの子、平林たい子、林芙美子、梶井基次郎、太宰治──最も敬愛する小説家たちの文章の魅力を語りつくす。吉村昭版「名作案内・小説入門」。(作品紹介)


 おかしいな、碧梧桐に関する新書(正津 勉著『忘れられた俳人 河東碧梧桐』)を買いに行ったはずなのに、同じ棚に並んでいた吉村氏の新書をついでに買ってしまい、先に読み終えてしまった。
 
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posted at 2012/10/10 16:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

小川洋子著『妊娠カレンダー』

2012年10月04日
 2012年10月4日、こんな本を読んだ。

小川洋子著『妊娠カレンダー』文藝春秋社/文春文庫/AMAZON
 
  妊娠カレンダー

 小川洋子著
 文藝春秋社/文春文庫
  ・妊娠カレンダー
  ・ドミトリイ
  ・夕暮れの給食室と雨のプール
 
 出産を控えた姉に毒薬の染まったジャムを食べさせる妹……妊娠をきっかけとした心理と生理のゆらぎを描く芥川賞受賞作「妊娠カレンダー」。謎に包まれた寂しい学生寮の物語「ドミトリイ」、小学校の給食室に魅せられた男の告白「夕暮れの給食室と雨のプール」。透きとおった悪夢のようにあざやかな三篇の小説。解説松村栄子(作品紹介)


 手に入れたものの、しばらく手が伸びなかった一冊。女性が描く世界には抵抗なくても、女性が描く女性だけの世界には正直あまり連れ込まれたくなかったのかもしれない。

 なぜって、女性の恐ろしさを今以上に痛感したくないし。
 
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posted at 2012/10/04 21:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

町田 康著『爆発道祖神』

2012年10月03日
 2012年10月3日、こんな本を読んだ。

町田 康著『爆発道祖神』角川書店/角川文庫/AMAZON
 
 
 
 
  爆発道祖神

 町田 康著
 角川書店/角川文庫
 
 世間を往来すると、見るもの見るもの、みなしゃらくさい。作家の目にとまった風景を、カメラと言葉で切り取れば、そこに広がるのはさまざまな色音匂いが渾然一体となった別世界。虚実入りみだれ、乱反射をまきおこす町田節の連打がビッグバン。未だかつて足を踏み入れたことのない境地へあなたを誘う。異才・町田康の全く新しい表現形式、全72話のショートショート・フォトストーリー。(作品紹介)


 同氏の『猫にかまけて』(講談社/講談文庫)でノックアウトされちまったもんだから、どうブっ飛ぼうが何をしようがなぜか許せてしまう。まぁそのぶっ飛び具合は、頁をめくる度にその都度ついていくのが大変ではあるのだけれど、でも好きになっちまったら仕方が無い。どこへ連れて行かれようと、読み手は覚悟してついていく覚悟です、はぃ。
 
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posted at 2012/10/03 15:41 | Comment(2) | TrackBack(0) | 書籍批評

武田 泰淳著『ひかりごけ』

2012年10月01日
 2012年10月1日、こんな本を読んだ。

武田 泰淳著『ひかりごけ』新潮社/新潮文庫
 
 
 
  ひかりごけ

 武田 泰淳著
 新潮社/新潮文庫

 
 雪と氷に閉ざされた北海の洞窟の中で、生死の境に追いつめられた人間同士が相食むにいたる惨劇を通して、極限状況における人間心理を真正面から直視した問題作『ひかりごけ』他、全四篇収録。(裏表紙紹介)


 30年ぶりの再読に、こんなに凄かったかと、本を閉じては絶句した。何が凄いって、それを食べた人々が凄いというのではなく、30年前には見えなかった、行間に隠された夥しい数の人々にあらためて驚き。

 やはり凄い本だった。
 
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posted at 2012/10/01 16:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

小川 洋子著『アンジェリーナ』

2012年10月01日
 2012年10月1日、こんな本を読んだ。

小川 洋子著『アンジェリーナ―佐野元春と10の短編―』角川書店/角川文庫/AMAZON 
 
 
  アンジェリーナ
   ―佐野元春と10の短編―

 小川 洋子著
 角川書店/角川文庫
 駅のベンチで拾ったピンクのトウシューズに恋した僕は、その持主の出現を心待ちにする―「アンジェリーナ」。猫のペーパーウェイトによって導かれたベストセラー小説とは―「バルセロナの夜」。佐野元春の代表曲にのせて、小川洋子が心の震えを奏でて生まれた、美しい10の恋物語。物語を紡ぐ精霊たちの歌声が聞こえてくるような、無垢で哀しく、愛おしい小説集。(作品紹介)


 佐野元春は……。

  この胸にSomeday♪

 読み終わってもやはりそれしか浮かばないなぁ。
 当たり前か、それしか知らないのだし……(;ーー)
 
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posted at 2012/10/01 14:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評

小川 洋子著『ブラフマンの埋葬』

2012年09月27日
 2012年9月27日、こんな本を読んだ。

ブラフマンの埋葬―小川 洋子著/講談社―講談社文庫



 
  ブラフマンの埋葬

 小川 洋子著
 講談社/講談社文庫
 
 ある出版社の社長の遺言によって、あらゆる種類の創作活動に励む芸術家に仕事場を提供している“創作者の家”。その家の世話をする僕の元にブラフマンはやってきた―。サンスクリット語で「謎」を意味する名前を与えられた、愛すべき生き物と触れ合い、見守りつづけたひと夏の物語。第32回泉鏡花賞受賞作。(作品紹介)


 中盤、徐々に、そしてくどい程に暗示されていく別れの光景。それにつれ気分は躊躇いがちになるものの、それとは裏腹に読む速度は徐々に増していく。

 ブラフマンという名のその動物は、犬でも猫でもないのだと分っていながら、どうしてもかつて自分が飼っていた犬や猫の姿と重なってしまい結構辛かった。

 なんだんだろうか、この感覚。
 
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posted at 2012/09/27 16:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評
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