サンダース軍曹は帰ったが…

2005年11月05日
 奴ら…ふむ、そう言われれば、“奴ら”という呼称がぴったりの奴らである。

COMBAT! DVD-BOX COMMAND1 \35,190奴らが帰ってくる!
COMBAT !
Staring Vic Morrow
an〜d Rick Jason

COMBAT! DVD-BOX
COMMAND1
カラー版
DVD市場にはとっくに帰っていた…。

 時に呆れるほど乱暴で、時に結構不真面目で、でも肝心な時には頼り甲斐のある所をちらりと見せてくれる、憎めない悪ガキたちのような“奴ら”。
 


 ちなみに最近、私もこの呼称をよく使う。彼らの末裔が営む国家を呼ぶときに…。

自虐的なマイケル・ムーア映画「アホでマヌケな****白人」 「奴らが国家だって考えるから頭にくんだよ。世界一馬鹿でかい企業って考えりゃいいんだよ。

 企業モラルの少々足りない、三菱や雪印のような単なる一企業って考えりゃ、“奴らが世界中でしている納得できないこと”も、少しは納得できるってもんでしょ。すべては社員の為、いや、一人の二代目社長と一握りの外部取締役の為、いやそれと、彼らの関連企業の為でしかないんだからさ。

 いとも簡単に息子が社長を引き継ぐ会社なんてさ、どうせそんなもんだろ。」

 失礼、“奴ら”のことで少し興奮してしまった。だが私が怒りを込めて“奴ら”と呼ぶのは、現代における彼らの母国である。



COMBAT!〈カラー版〉8 で、本題は現代の“奴ら”のことではなくて、あの憎めない“奴ら”のことだった。

 奴らが帰ってくる!

 NHKは愛着を込めてそう言ってくれた。

 たしか少尉役のリック・ジェイソンは、何気なく日本の映画に帰ってきたことがあったっけ。映画「人間の証明」で、ちょい役で出演していた。

 だが思い出すのは、俳優ビック・モローが未だ戦場から帰っていないことだ。

 南無阿弥陀仏〜!



 知らない方の為に補足すると、俳優ビック・モローは、劇場版トワイライト・ゾーンの戦争シーンの撮影中に亡くなった。

 その死に様は映画のストーリーと重なり、彼の魂がとても不安になるほどである。

 主人公は人種偏見の塊のような男。

 そんな彼がある日突然、人種偏見のより過酷な時代にタイムスリップしてしまう。それも、偏見を持つ人間ではなく、偏見を持たれる人間として…。

 時代の隙間を彷徨う彼は、いつしかベトナムにいた。少女を抱えヘリコプターから逃げ惑う中ヘリが彼の頭上に墜落し、彼は犠牲となる。
 
COMBAT!〈カラー版〉9 そんなシーンの撮影中、実際のヘリが本当に墜落し、主人公ではなく、俳優ビック・モローは帰らぬ人となった。

 その瞬間、その死の瞬間に、彼ビック・モローは俳優だったのか、それとも主人公そのままだったのか。彼の魂はその瞬間その理解しがたい状況を納得できたのだろうか。皮肉なものである。

 サンダース軍曹は帰ってきた。
  だが、ビック・モローは帰ってこない。
posted at 2005/11/05 11:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 放送批評
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