吾輩は猫なのか?

2004年10月26日
当ブログの副管理人サスケの回顧録記事

日本語を話せないフリをするのも苦労するのだ吾輩は猫なのか?

名前は色々あったが、映太郎にはサスケと呼ばれている。まぁ名前などどうでもよい。以前の名前にしてもすでに忘れてしまった。

もう十年も昔のことなのだ。そう、映太郎とは十年ほどの付きあいである。
 
 十年前、かつての友が急に引越してしまい、吾輩は突然住みかを失った。一人とぼとぼとその日の寝ぐらを探していると古臭い二棟建てのアパートを見つけた。

 物は試しに一軒ずつ慣れない営業を試みた。
「あの〜、[癒し]は必要ありませんか〜?効き目抜群の[癒し]です。今ならお安くしときますよ〜。」
「…」
「ふん…。言葉通じないのかなぁ…。次こそは契約してやる。」

「あの〜、効果抜群の[新癒しシステム]に興味ありませんか?維持費は三食と昼寝の寝床だけでして。今なら特別価格で…。」
「しっしっ…。」
「だめか…。」

三軒目の扉の前だったか、振りかえると隣の棟のベランダから誰かが見ていた。
「ふん、なに見てんだよ〜。ふんだ。」

吾輩はその後も次から次へと各部屋を回った。しかしどの住民も相手すらしてくれなかった。冷たい奴等ばかりだとやけくそになってきた。

何軒目だかの扉の前に来ると、玄関脇のトイレの小窓から吾輩をじっと観察している視線を感じた。
「あっ、さっき吾輩をベランダから見てたヤツだ。やばぃ、どうしよう…。」
思うや否や扉が開いた。寒さと空腹に疲れきっていた吾輩はつい入ってしまった。狭い台所にはミルクと削り節が用意してあるではないか。吾輩はむさぼり付いてしまった。

気がつくとその住民の膝の上で目が覚めた。その部屋とその膝の主は映太郎だった。
つづく
posted at 2004/10/26 14:52 | Comment(2) | TrackBack(0) | 吾輩非猫
この記事へのコメント
なるほど、猫のウリは「癒し」なんですね。

ウチの猫も暴れてばかりいないで、はやく「癒し猫」になって欲しい。
Posted by ままよ at 2004年10月27日 13:34
私の専任癒し医なんです。
たまに癒し医のために十数万もの医療費を払わされることこもありますが。
その分は仮払いとして計算してます。
二回の手術代に立替えた30万円近い給与分のために、彼の雇用契約は20年は延びて残り30年ほどあります。まぁ、その頃には彼の尻尾も3本くらいになってることでしょう。
Posted by 映太郎 at 2004年10月27日 13:46
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