ドラマ「火垂るの墓」の次?

2005年11月01日
 11月1日21時11分30秒、白い題字が現れ提供アナウンスが入る。まだ番組が始まって11分しか経っていない。だが、題字が霞んだ。

DRAMA COMPLEX 終戦60年スペシャル
「ドラマ 火垂るの墓」
日本TV 2005/11/01 21:00〜23:54
原作 野坂昭如/脚本 井上由美子
主演 松嶋菜々子

出演 石田法嗣/佐々木麻緒/伊原剛志/井上真央/要潤/生瀬勝久/段田安則/岡本麗/織本順吉/高松英郎/沢村一樹/夏川結衣/岸恵子

 まったく…、タイトルテロップ前の10分で泣かされるとは…。覚悟は決めていたが、まさに日テレにハメられた。まぁ、アニメ版のオープニングテーマで泣かされるよりはマシかも知れない。
 


 このドラマの制作が発表された頃、日テレは「女王の教室」のストーリーに対する予想外の反響に揺れていた。

 正確に言えば、クレームが殺到したというトピックスを読んだだけだから、社内がそれら視聴者の意見に揺さぶられ、本当に揺らいでいたかは判らない。

 ただ、「女王の教室」の一部のスポンサーが、イメージダウンを恐れ、番組内のCM枠はそのまま残しつつ、提供社名の告知は遠慮するという事態になったのは確からしい。

 私はその時、この「ドラマ版火垂るの墓」の内容はどうなるのかと不安になった。「女王の教室」に殺到したクレームにビビっていたら、この「ドラマ版火垂るの墓」は企画倒れになるのではと思えたからである。

 離婚弁護士が鬼教師と化す「女王の教室」。だがこの「ドラマ火垂るの墓」では、鬼教師どころではなく、松島菜々子は本当の鬼になるという。戦争によって、優しい母親さえ鬼と化すという展開のはずだからだ。エンディングも見ずに、物語に文句をつける人々の意見を気にしていたら、こんな企画はまず実現しないだろう。

 人気もあり、番組のメインスポンサーお抱えイメージ女優を、本当に鬼にできるのか。日本テレビの覚悟が楽しみである。

 ところで、番組の冒頭で、視聴者はいきなり火葬場の釜の中に押し込まれた。そんな導入にも結構驚かされたが、直後の拾骨の場面、映された骨の映像を見て私は少し安心した。

 普通のドラマなら何気なく避けるような事を、このドラマは何気なくさらりとやってのけている。松嶋奈々子を鬼にするくらい何気なくしそうに思えてきた。



 それにしても、日本テレビは本当に「火垂るの墓」がお好きな局である。その馬鹿げたほどの一途さが私は好きだ。

 馬鹿げたほどの覚悟がなけりゃ、こんな物語を実写で撮ろうなどとはしなかっただろうし。残るは最後の企画がいつ発表されるかってとこだろうか。

 日テレさん、期待してまっせ…劇場実写版「火垂るの墓」。
posted at 2005/11/01 22:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 放送批評
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