被災地の新しい命とお地蔵さま

2004年10月25日
中越地震被災者の数は、死者24人負傷者2200人避難者9万人に達したとの記事がある。子供が犠牲になった記事は特に痛ましい。

◆家屋倒壊で3人の幼い兄弟が犠牲に。
◆チャイルドシート上で揺さぶり症候群により2ヶ月の幼児が犠牲。
--どうして、よりによって子供ばかりが、よりによって安全なはずのチャイルドシートで。

どの家庭にも必ず不幸は訪れる。
祖父や祖母、年長者との死別を避けることは誰にもできない。それが順縁というもの。つらいことには変わりないが、もっとつらいのは逆縁だろう。
順縁…親・子・孫という、老人・年長の者から順に死ぬこと。
逆縁…年長者が年下の者の法事をすること。親が子の法事をする場合などにいう。

逆縁不幸は見守る周囲もつらいものだ。

記事の中には、ホッとする内容の記事もやっと見られた。

震源地となった小千谷市で、地震の直後二人の新生児が生まれていたという。

「守ってあげるよ。

 大丈夫だよ」


普通のお母さんの普通の言葉も、この状況では意味が深い。


ところで、家族の葬式というものには、家族や親戚のオメデタがよく重なる。まるで新しい命と去り往く命のすれ違いのように。

去る往く命はきっと新しい命を見守ってくれると思う。
自分と入れ替わりで生まれてきた命の周りで、

「守ってあげるよ。

 大丈夫だよ」


新しい命に届かぬ声をかけながら見守る、犠牲になった人々。そんな見えるはずのない光景が目に浮かぶ記事だった。

立ち姿の多い阿弥陀様は、人々の苦しみの声に座っては居られず立ちあがった姿だといわれている。救済に旅立つ時を表しているらしい。
報道カメラは、大きな揺れで道路に飛び出したお地蔵様を映していた。
お地蔵様もきっと、

居ても立っても居られずに

 飛び出したのだろうか。


でも、その道路で居ても立ってもいられずにじっとしていた
見守ってくれるだけでいいのに…。
posted at 2004/10/25 13:32 | Comment(5) | TrackBack(0) | 報道批評
この記事へのコメント
はじめまして。
足跡をありがとうございます。

わたしは関西在住なので、今回の中越地震が、関西淡路大震災とダブって見えます。何だかとてもやりきれない思いでいっぱいです。
Posted by ともみ at 2004年10月25日 18:04
「守ってあげるよ。大丈夫だよ」

という言葉、胸が熱くなりました。

生後2ヶ月の赤ちゃんが、地震のショックで
亡くなったという報道もありましたが、
史上稀に見る大災害の中生まれた新しい命は
図太い生命力を宿っているとあたしは確信し
ています。

お地蔵様の様子もTVで見ました。
小屋は見事に潰れているのに、お地蔵様だけ
ポーンと道路にたたずんでいましたね。
あたしも印象的でした。
Posted by やすよ at 2004年10月25日 18:19
>ともみさん
大臣に文句を言ってみたものの、かく言う私もじっとテレビを見るだけというのは、ちと心苦しいしだいです。

>やすよさん
この言葉ってありきたりなものなのに、ただの言葉も状況によってはこころに染みますね。

お地蔵さんの映像はなんとも言えず、不思議なものでした。さぞビックリしたことでしょう。
というか、わが身の重さに驚いたかも。
Posted by 映太郎 at 2004年10月25日 19:14
今朝TVで山古志村の役場の「課長」さんが電話でキャスターと話をしていました。
「今後どうされますか・・」の問いかけに
課長さんは「先のことは全く考えられない」と涙声で・・・。
キャスターももらい泣き・・私も泣けました。。

大の男を泣かせる・・
「明日」を奪い去っていった・・天災・地震。

一日も早く生活・精神面が立ち直りますように☆
Posted by ゆう☆ at 2004年10月26日 12:09
ふむ、
誰かが貰い無きしてる姿を見たりするとこっちまで貰ってしまうことありますね。

http://a-taro-log.seesaa.net/article/783117.html

私も「冬ソナ司会者の涙」記事で書きましたが、
元々涙もろいので、すぐ貰ってしまいます。
Posted by 映太郎 at 2004年10月26日 15:21
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