日食の木漏れ日

2004年10月15日
三日月の
 木漏れ日踏みし
  初彼岸

昨日2004年10月14日(木)、日本で部分日食が見られたそうだ。一日中家に籠もっていた私は見損なった。

高校3年の夏、今から24、5年も前のこと。わざわざ北海道は稚内まで見に行ったことがある。昨日のニュースでも言っていたが、北へ行くほど欠けるという話を聞き、日本の最北端の町に行ったのだが、当日の稚内は曇っていた。
一緒に行った友人は絶対に見るんだと言ってさっさと南へ移動していったが、私はそれほどこだわってはいなかった。厚い雲の下であきらめた。

その何年か後に、再び日本に部分日食が巡ってきた。
その頃は花屋に勤めていたが、お彼岸の真っ最中だった。忙しくて空を仰ぐ暇などまったく無かった。お寺からの電話が鳴る度に、バケツに詰めた墓参用の仏花を車に積み、配達するのが仕事だった。

お寺に届け終えた帰り道、ふと目にした木漏れ日を見て驚いた。

木漏れ日が

 欠けている。


見れば、数え切れない木漏れ日がみんな欠けているではないか。

針穴写真機の原理かぁ…。
その時になって初めて見上げた日食は眩しくて見えなかった。

三日月の
 木漏れ日踏みし
  初彼岸

ふと詠んでみた。

あの日食はいったい何年の出来事だったのだろうか?覚えていない。
だが忘れもしないのは、その年は祖父の亡くなった年だということ。
たしか初めてのお彼岸だった。

この句と共に、優しくて紳士だった祖父を思い出す。
posted at 2004/10/15 02:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 備忘雑録
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