あの国民的人気グループの乱

2005年08月08日
 ある国民的人気アイドルグループのメンバーが、それぞれの独自ファンクラブの潰し合いに明け暮れているという。

 メンバーは罵りあう。

リーダーK「お前らのファンクラブ、俺は気に入らないんだよ。あんなファンクラブ、いっそ潰してやる!」
メンバーB「何でだよ、俺らのファンクラブだってCD買ってくれるお客さんなんだぞ。そんなこと勝手に決め付けるなよ!」
リーダーK「俺のファンクラブだけでいいよ。お前らのファンクラブなんて必要ねぇだろ。公式ファンクラブは俺のファンクラブだけでいい!」
メンバーB「そんなぁ、それじゃまるでお前のグループじゃんかよ…」
リーダーK「そりゃそうだよ、俺がリーダーなんだからさ!」

メンバーB「実際お前が一番人気があるのは判ってるけどさ、俺たちだって少しずつファン集めてんだぜ。そのファンたちどうすんのよ?」
リーダーK「あんなファンいらねぇだろ。潰してやるよ!」
メンバーB「そんなぁ…」
リーダーK「じゃあ多数決で決めようぜ! てか、こんなグループ、一度ぶっ壊すのもいいかもな。」
メンバーB「ぶっ壊してどうすんのよ?」
リーダーK「みんなでソロアルバム出してさ、売れないヤツは辞めればいいだろ!」
メンバーB「そんなぁ…」
リーダーK「解散だぁ!」

 ファンクラブの潰し合いなんだろうなぁ。



 いつの頃からか、アイドルグループのメンバーはやたらと人数を増やしていった。様々なファンたちの様々な好みを全て網羅しようとしているように思える。

 凛々しいタイプ、優しいタイプ、格好いいタイプ、楽しいタイプと、女の子の趣味をなるべく多く揃えたグループは、その人気も比例して大きくなる。メニューの多い料理店が繁盛するようなものである。

 モー娘。だって、その手法を男性ターゲット用に作り変えた初めてのグループだったからあれだけ受けたのだろう。まったく利に適っていると思う。

 ところで、その手法を一体誰が編み出したのか。先に述べた“国民的人気グループ”―人気グループと例えるのは納得いかないが、グループとしてもっともファンが多いのだからしょうがない―のファンクラブシステムは、一体誰が作ったものだったのか。

 そもそもこのグループが今まで成り立ってきたそのファンクラブのシステムは、あのかつての大スターが築き上げたものらしい。新潟県出身のあの大スターである。
 新幹線を引き銅像も建っているというあのダミ声のお方。娘さんもかつてはグループに属していたが、今では他の弱小事務所でほそぼそと活動しているらしい。

 怨念っていうものはまったく恐ろしいもので、先の叛乱を起こしたリーダーK氏は一時期、その大スターのご令嬢とも一戦交えていたっけか。

 そのファンクラブのシステムに異議を唱える意図はなくとも、どうやら他のメンバーのファンがかなり気に入らないらしい。それぞれの怨念の詳細は知らないが、結局はファンの構成をリーダーに都合よく整理したいのだろう。



 今現在、たった今この時間この瞬間に、他の弱小事務所のお方々は一体何を考えているのだろうか。

 解散かぁ…、ウチのメンバーがチャート上位に上がるかも知れない。公には複雑な顔をしておきながら、事務所では次のアルバムのキャッチコピーを捻り出していることだろう。

「どうする? チャートのトップに躍り出たら…」
「いやぁ…、どうしようも何も、俺、チャートトップなんて経験ねぇから判んねぇよ。」
「お〜い、誰かチャートトップの経験あるヤツいねぇのか?」
「…」

 そんな事務所がチャートのトップにひょいと躍り出たところで、経験ないんじゃ大して期待はできそうもないし。だがそれどころか、大人気グループの“解散アルバム”なんて方が恐ろしいかも知れない。

 どこのどんなファンがどんな勘違いをするか判らない。あのリーダーKにしたって、かつてあれだけ勘違いなライオン騒ぎを起こし、ファンを獲得したのだから。

 解散アルバムが売れれば売れたで、リーダーKは発言力が増すかも知れないし、売れなくて事務所が小さくなっても、余計なメンバーが減りそうでやはり発言力は増すかもしれず彼には都合がよいのかも知れないし…。どうなることやら。

 リーダーK、どこまで策を凝らしているのか。
 大体そもそも、誰がリーダーKをリーダーにしたのか。私たちなのか…。
posted at 2005/08/08 18:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 報道批評
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