PC切って映画を観なさい!

2005年08月05日
 たまにはPCの電源切ってもらえないかな。今夜くらいは、とにかくテレビを見てください。できれば日本テレビ観て下さい。どうか映画「火垂るの墓」を観て下さい。

短編集「アメリカひじき・火垂るの墓」 野坂 昭如 著短編集「アメリカひじき・火垂るの墓」
野坂 昭如 (著)

第58回受賞直木賞受賞作品「火垂るの墓」と「アメリカひじき」の二作他全六編の短編集

 そのアニメ映画の中の風景と状況が、単なる空想のアニメーションなのか、ただのお話なのかを想像しながら見て下さい。

 たまには二時間くらい正座して映画見たって、彼らみたいに死ぬわけではないのだし…。
 


 実はDVDも持っているのだが、テレビで放映されるとどうしても観ずにはいられない。何かの義務感のようなものであろう。

 まぁ裏返せば、人には見ろ観ろって言っておきながら、自分は所有しているDVDも見れないのだ。そんな後ろめたさからか、日テレがしつこくこの映画を夏のこの時期に放映してくれると、やはり観なくてはと思もってしまう。
 てか、これって昨年も書いた気がするが、たしか昨年は放映してくれなかった。

 それにしても、あのトトロと同時上映だったことがいまだに信じられない。「となりのトトロ」を観て思いっきり幸福感に満ちた家族連れがつい「火垂るの墓」を観てしまい、思いっきり沈んだ気持ちにさせられたのか、それともこの「火垂る…」を観てから「…トトロ」を観て思いっきり幸せを実感させられたのか。

スタジオジブリ絵コンテ全集〈4〉 「火垂るの墓」スタジオジブリ絵コンテ全集〈4〉
「火垂るの墓」
高畑 勲/近藤 喜文/百瀬 義行/保田 夏代

 どっちにしろ、「火垂るの墓」を単独で観るよりよほど効果があったのではと思ってしまう。これは当時の高畑氏の罠だったのかも知れない。



 昨日だったか、小中学生にマイクを向け原爆について質問するというアンケートをテレビで扱っていた。

 「原爆って知ってる?」
 
 その質問に答えた子供はいなかった。みな明るく笑いながら首をふる。

 「おいおい、そんな馬鹿な。マジ?」

 小学校四年の時、私は広島に家族旅行した。そして当然ながらあのおぞましい原爆資料館を見学した。
 家に戻り、夏休みも終わりに近づいたころ書き始めた旅行記のタイトルは「僕の見た広島」だった。衝撃を受けたあの資料館のパンフレットをもちろん貼り、当時のまだみみっちい正義感であの惨状を文章にして添えていたのを思い出す。

 ふと別の番組では、小学生が広島のあの惨状を語っていた。ふむ、結局伝える世代次第なんだな…。私があそこに連れて行かれたのも、誰かの策略なんだろうと思えてくる。策略を企てた父は元気なんだろうか。

 おっと、そろそろ金曜ロードショーが始まるので失礼する。せっかく日本テレビ放送網が、平和ボケした家族の団欒のひと時を犠牲にしてまで、あのアニメーションを放映してくれようとしているのだ。きちんとテレビの前に正座でもして見なければ、バチがあたってしまう。

 そういえば、昔は天皇陛下のお言葉を拝聴するラジオを置く台まで、白い布を掛け綺麗に飾っていたらしい。
 白い布を下に敷くより、正直本当は画面に掛けて隠したいのだ。観るのが怖いからである。

 この映画を今までに何度も観た。その重い内容を何度も何度も噛締め味わいその時代を想像し、ぼろぼろになるまで感情移入したのに、どうしてまた観るんだろうか。
posted at 2005/08/05 21:00 | Comment(10) | TrackBack(1) | 放送批評
この記事へのコメント
はじめまして。じゅんたろうと申します。「火垂るの墓」検索でやってきました。実はこの映画、見るの今回が初めてだったんですよね。結果は・・・・号泣です。もう哀しくて切なくて仕方ありません。特に節子が死んだ後、防空壕の前で生きていた頃の節子が、元気に一人で遊びまわっているシーンは大号泣です。見終わって2日経った今も、切なくてやりきれない気持ちが続いています。もう何ともいえないですねー。節子可哀想すぎます!

TBさせてもらいますね。また寄らせてもらいます。
Posted by じゅんたろう at 2005年08月07日 23:12
じゅんたろうさん、おハツです!

たった一人の身寄り、たった一人の可愛い妹を、自分の手で荼毘に付すというのは、一体どんな気持ちなんでしょうか。

夕暮れの中にぼんやりと赤々と浮かぶ妹の骨。その傍らで一人佇む兄。あのシーンが、私は一番切なくなります。
Posted by 映太郎 at 2005年08月07日 23:53
すみません!見れませんでした。
というか…いつも途中で断念します。(涙)

そして、何をしたかというと…PCつけてDVD
それもロード・オブ・ザ・リングなんか見てました。
Posted by KaN at 2005年08月08日 20:25
KaNさん、毎度!
すいません、私は逆に「ロードオブ…」でめげました。登場人物の写真入りの図解かなんかがあればいいんですが、そんなものはないので、人物の関係が30分で訳わからなくなります。
Posted by 映太郎 at 2005年08月08日 20:39
映太郎さん!もう私ハマリまくって(今更)こんなサイトまで見つけてほくそえんでます。

http://www.lotr.jp/index.html

登場人物も話もおおよそ解りますよ〜。(笑)
今は実は指輪物語の原作を読んでます。(爆)
Posted by KaN at 2005年08月08日 22:15
たしか物凄く分厚いのでは…。
想像しただけで気が遠くなりますな。
Posted by 映太郎 at 2005年08月09日 09:43
文庫サイズで10冊ほど。訳本にしては少々多いですね。

でも、鬼平犯科帳とか御宿かわせみなんかシリーズものを読んでいると(20冊以上あるので…)そんなもんかなぁ?と。

何せ今通勤が電車だけで1時間ちかいので(苦笑)
Posted by KaN at 2005年08月09日 21:35
KaNさん、毎度です!
10冊?…、お代官様、どうかご勘弁を…。

その通勤時間なら、もしや一日一冊ペースくらいも有得るのでは? お疲れ様で御座いますです。

でも、本好きな人って、基本的に読んでる時が一番楽しいらしいから、長いのは長いで楽しいとか…。
Posted by 映太郎 at 2005年08月10日 02:55
う〜んどうも苦手なのです、この映画。
かわいそすぎて。
で、引き取ってはみたが、事情があるとはいえ
ちっとも可愛がってくれなかった親戚のおばちゃん。
めちゃくちゃハラがたって。

サクマドロップの缶にやたらプリントされるようになった
節子ちゃんのイラスト。
あれもなんだかな〜で。
コレだけ毎年放映されるとすっかりPRキャラだ。

あれ見ると妙に子供に説教くさくなってしまうんだもの。
あんたらはよかったね〜この時代で。

・・・子供らは思ってるだろう。
「今は今で別の悩みだってあるんだよう・・」
衣食住だけでもどーにかなってたらいいじゃんでは
そりゃ満足しないだろうが、未だにそれすら
どうにもならない子供たちがいるんだよう・・。
・・・どうもかみあわない母子の会話。
Posted by Ageha at 2005年08月10日 07:58
昔はどうのと人は言うけれど…。
私は“戦後”という言葉に抵抗を感じます。

戦後60年と人は言いますが、戦の“後”という言葉には、“イマ”はまだ直後の余韻の時なのだという甘えが感じられるのです。

“まだ見ぬ戦の直前”が、毎年一年ずつ縮んでいるとだって言えるのです。

「もはや戦後ではない」
この言葉も間違いだと思います。

「そもそも戦後など無い」
私はそう考えています。
Posted by 映太郎 at 2005年08月10日 11:57
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火垂るの墓を見て
Excerpt: 昨日、テレビで「火垂るの墓」 を見ました。毎年今の時期になると、この映画放映しているらしいのですが、今まで私は、「どうせ辛気臭い反戦映画やろ」 と言って、一度も見てこなかったのです。しかし昨日、なんと..
Weblog: じゅんたろうレター 
Tracked: 2005-08-07 23:13
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