木曜に想い出す土用の出来事

2005年07月28日
土用だ丑だと世間は騒ぐ。だがその騒ぎを耳にする度、まず思い起こすのは彼の天才コピーライターのこと。

だから関係ないってバー土用の丑の日
 うなぎを食べる日

画像は一切関連ありません

その名コピーに、平賀源内は一体幾らの報酬を貰ったのだろうか。
 


平賀源内はともかく、私はこの土用という言葉を聞くと、仕事先での休憩時間にふと言葉を交わした、ある年配警備員の言葉を想い出す。たまたま出会った一人の老警備員の言葉を…。

「土用ってぇのはさぁ、人が死ぬんだよねぇ…。」

葬儀関連の仕事をしていたこともあるが、元々それ以前から人の死というものには若干の興味があった私には、とても興味深い言葉だった。

「土用の頃には葬儀屋さんも忙しくなるのかねぇ…。」

大して経験の無かったその頃、「さぁどうでしょうかねぇ」としか答えなかった。まぁその後も色々とその業界の仕事をしていたが、実際土用の時期に葬儀屋が特に忙しいという話は聞いた事がない。だが、言われてみれば色々と頷ける。


季節の変わり目というのは、とかく体に負担が掛かる時期である。若い者にとってもしんどい時期なのだから、体が弱っている人や年老いた人には厳しい時期でもあるだろう。

日々の気温が急激に上昇すると、人は順応するのにある程度の期間が必要だとも聞いたことがある。特に初夏からこの時期にかけては、人にとってもっとも厳しい季節の境目ともいえる。

その十八日間の境界を土用としていることを考えれば、“その十八日間の土用に人がよく死ぬ”ということも頷けてしまう。



季節の境目ということで、土用は年に四回存在する。夏のこの時期、鰻とともに印象に残っているため、つい夏だけと勘違いしている方も多いが、それぞれの季節の合間においても理屈は変わらない。

別の年寄りの言葉は、別の土用を暗示していたのか。ふと絡んで思い出した。

「新芽時ってぇのはさぁ、人が死ぬんだよなぁ…」

ふむ、新芽時は春の土用だったのか。

厳密には毎年異なるが、1月4月7月11月、それぞれに土用がある。残り二つの土用に絡むような言葉は今のところ耳にしていない。

だが…。一度だけその土用を辛いほど痛感したことがあった。

母方の祖母が倒れ、病院に入院した時のことである。祖母は八十を疾うに超え、すでに大往生という言葉が許される年だった。

ふと倒れたという知らせを受けた瞬間、私はまっさきにカレンダーを確かめた。春の土用が目前だった。たしか二日か三日しか猶予はなかった。

そして私は、信じられないような理由で見舞い日の予定を考えていた。土用が近い…、急がねば…。

その数日後、私は老警備員の言葉を痛感するはめになった。



平賀源内が天才だったのか、いや彼が参考にした昔の言い伝えがただ正しかっただけなのか、それとも老警備員も何かを経験していたのか…。

そんなことはどうでもよいが、人は年に四回の土用には精を付けなくてはならないのだ。だからこそ、この時期もっとも精の付きそうな鰻が重宝されるのだ。

 土用の丑の日
  鰻を食べる日

日本で最もありふれたこのキャッチコピーも、老警備員の言葉を耳にし、その何年か後に祖母を見送ってからの私には、他人とは少々異なった言葉に聞こえている。


さてこんな記事を読んでしまった人はこの後、もし万が一のその時が訪れたその時、私のように暦を確かめてしまうのだろうか。もしや余計なことを教えてしまったのかも知れない。とはいえ考えてみれば、信じるか否かなど人それぞれであろう。

そもそもこんな話に興味のない人など、どうせこんな記事をここまでは読んでいないことだろうし、心配することはなかろうか。
posted at 2005/07/28 11:00 | Comment(3) | TrackBack(0) | 雑題雑想
この記事へのコメント
はじめまして。

>さてこんな記事を読んでしまった人はこの後、
>もし万が一のその時が訪れたその時、私のように
>暦を確かめてしまうのだろうか。
はい、たぶん・・・ますます・・・笑
つか、以前から「季節の変わり目だからねぇ、
越せなかったんだろな・・・」と思っていましたし。

ランチはうなぎちゃんにするか社食にするか悩みちう。
Posted by はなかあ at 2005年07月28日 11:07
はなかあさん、おハツです!

 うなぎ〜 美味〜し かのヤマ〜♪

で、結局ランチは鰻だったんでしょうか?

Posted by 映太郎 at 2005年07月28日 20:30
へい♪ うなぎ食ってきました。
ランチスタートの時間、フライングの万全体制で臨んできましたです。
うまうま〜♪
Posted by はなかあ at 2005年07月28日 21:08
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