短編35期決戦投票を試みる

2005年07月22日
お世話になっているサイト「短編」の決勝戦に投票をしてみた。

 サイト≪短編≫
「短編」は、1000字以内の創作小説を毎月募集し、読者投票により優秀作品を選出するサイトです。
 サイト⇒リンク

参加しない方にはまったく実感の沸かない他人事のような話である。だが、そのコンテストの投票は資格をまったく必要としない。作品を読み、どれかを選択し、投票する意思さえあればすぐに参加して実感出来るかも知れない。

私が投票した際の、それぞれの感想をここに添えるが、発表まで未公開としてしまったので、肝心な作品名は伏せることにする。
 


先の感想を参考に、私も4作品を並べ読後感を書いてみます。

「睡眠薬とジャスミンを入れ過ぎた、まるでくだらない冗談のようなアフタヌーンティーを飲みながら」…(るるるぶ☆どっぐちゃん)
予選の際、タイトルを見て思わず避けてしまいました。タイトルでこんなことしていいの?…といった驚きと、いややっぱそりゃズルいだろう? 私はこういった(あくまで私が思うに)猫だましのような手は許せない、と(私の)頭が拒絶したのです。タイトルが長すぎて改行までされてるし…などと、タイトルだけで私の中では最下位モノでした。
小説というものは一体どういうモノなのか。その初歩の初歩の1ページ目から離れていない者には、作品中で幾つも続く改行すら、こんなこともしていいのかぁ…といった疑問と不信感さえ沸きます。頭の固い初心者にはそれらすべてが許せませんでした。

「ぼうぼう」…(くわず)
登場人物が語る世界観や死生観、宗教観のようなものに、自分のそれらと幾らかの重なるものを感じ、そう語らせている作者もやはり同じ考えの持ち主なのではという親近感のようなものを覚えました。
自分がもっとも共感できる言葉がそこにあり、読んでいて一番頷く回数の多いものでもあったのです。他の作品を読む前に、私としてはこれだろうなぁと思いました。

「クリックせよ」…(千葉マキ)
いわゆるショートショートってモノがこういったものなのかなぁなんてことを考えながら何度か読み直すものの、最後の一行まで至る頃には、ショートショートってこういうもんだっけ?…なんてことを毎回考えながら読みました。
それほどの意味がありそうには思えない言葉が、意味深に現れては何も言わずに消えていく。その一言一言が、“30万”ではなく“20万”でもよさそうなように、“赤いアイコン”でも、“インターネット使い放題”でも、“電気代も無料”でもなくてよいのではと、ちょっと意地悪な感想まで浮かんでしまいます。もしかしたらそんな無意味な言葉が、読み手をからかっているのではなどとも考えてしまいましたが、一連の感想論がそういった否定的な印象を持たせてしまったのではという印象も否めません。いわゆるショート…ならば、もう少しドカンとオチたら楽しかったのに。
で、いわゆる“ショートショート”って、こういうモンだったんでしょうか?

「宇宙人はどこにいる」…(朝野十字)
前半部分が、何度読んでも頭にイメージがキチンと浮かびません。何度も読むうちに味わいが出るような食べ物もありますが、かなり努力したものの、私の毒買力ではどうにもなりませんでした。ごめんなさい。
台詞の語り手が誰なのかをやさしく説明してくれない冒頭の台詞の連続は、いささか(極端な言い方ではありますが)無責任な冷たささえ(それを責めるつもりはありませんが)感じます。正直な実感ですのでお許しを。
1000文字ぴったりの字数から想像すると、はみ出た部分を何度も削った結果、最低限必要な部分も勢い余って少々削り過ぎてしまったのでは思ってしまいます。もし削ったのだとしたら、削る前の姿を読みたいと思います。それはきっと嫌いではないからでしょう。

「電車がまいります」…(真央りりこ)
昨今、“デジタルディバイド”などともよく言われますが、“電車ディバイド”なんて言葉がふと浮かびます。どの辺りのどんな路線なのでしょうか。個人的には、東横線がその東西をはっきりと分けるような田園調布辺りが浮かぶのですが…。
こんな状況なら、たった今の東京に五万とありそうな…そんな、何も起きない日常生活を千文字分切り分けたという雰囲気、私は好きです。些細な出来事を表す些細な言葉が構成する些細な表現。ふと現れた無数の小さな点がいつのまにか静かに集まり、互いに微妙な角度を生み出し、様々な形を浮かび上がらせるようなスタイル、私は好きです。


ということで、私としては■■■氏の「■■■■■」を…。



―作品名は、やはり結果発表まで公開を遠慮することとする。まぁ勘のよい人なら判ってしまいそうではあるが…。
posted at 2005/07/22 02:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 語部修行
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