…版とそそるテレビ映画劇場

2005年07月03日

はるか昔に見飽きた映画も、ナントカ版なんておまけ文句が新たな興味をそそる。テレ東木曜洋画劇場はもう何十回も観た「未知との遭遇」を≪デジタル特別版≫だからと誘惑してきた。

姑息な手段もさほど気にせずただ懐かしさで見ていた私は、意外な結末にずっこけた。「そうそう、オリジナル版はここで終わっちゃうんだよなぁ…」と感慨に浸りはじめた瞬間、エンドロールが無情に流れはじめる。

≪完全版≫とは誰も言ってないし…。

そりゃそうだが、今さらオリジナル版を見せられるとは思いもしなかったよ。オリジナル版で喜ぶのは「ニュー・シネマ・パラダイス」くらいのものだろうが…。

それはともかく、片や日テレは金曜ロードショー「トップガン」放映に、≪デジタルリマスター版≫なんて理由をつけてきた。結局どれもトム・クルーズとスピルバーグ絡みの映画「宇宙戦争」≪宣伝後押し版≫でしかないではないか。

前後して金曜ロードショー「スター・ウォーズ」放映も劇場公開を後押ししている。エピソード1・2続けての放送はそれぞれ、≪45分拡大・本編ノーカット≫と≪ノーカット・地上波初≫なんて売り文句だった。

応援しているのか便乗しているのか、一体どちらなのかわからんが、CMゼロの完全版なんてモノが流れる日はいつのことやら。



BS放送やケーブルではかなり浸透してきたCM抜きの字幕完全版も、民放地上波ゴールデンタイムではまだ無理があるらしい。

その昔深夜枠でCM抜きを敢行したのは「ミッドナイトアートシアター」だったか。潔癖症完璧主義者の多い字幕好みの映画ファンにはかなりありがたかった。

今やDVD録画機で好き勝手にCMを抜き取れる時代である。視聴者の静かな反発を敏感に感じ取り、あえてCM抜きを試みる地上波映画枠が、そろそろ現われてもおかしくないと思うのだが。

弱気なテレ東あたりが意外とやりそうなのではと期待している。

テレビ東京「新木曜洋画劇場」
〜民放地上波ゴールデンタイム初
 本編中CM一切無しの完全放映〜
――本編中はCMを一切流しません。中断も全く無し。トイレタイムの必要な方は、録画してお楽しみ下さい。その代わりと言っては何ですが、本編前後のCMは何とぞお残しくださいますようお願いいたします。ではごゆっくりとお楽しみ下さい!――

テレビ東京、小さい割りには意外とヤルことがでかく太っ腹で新しモノ好きなTV局である。結構マジで期待している。



そういえばテレビ東京、BS系では「BSジャパン」と名乗っている。この命名センス、かつての「ラジオ関東」を思い出す。

関東一円届かないのではと言われた「ラジオ関東」が、ある日突然「ラジオ日本」と名前を変えた。 日本の隅々まで本当に届いているのか定かではないが、「BSジャパン」と宣言するテレビ東京も、志だけは意外と大きそうではないか。

その小さなローカル局に対する大きな期待は、共産党に対する夢のようなソレと微妙に重なる。夢と言ってしまえば、裏切られてもショックは小さい。

 

posted at 2005/07/03 04:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 放送批評
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