久間防衛相の“しょうがない”発言

2007年06月30日
 “しょうがない”だと〜?!

米の原爆投下「しょうがない」
 =ソ連参戦防ぐため−久間防衛相

 久間章生防衛相は30日午前、千葉県柏市の麗澤大学で講演し、米国の広島、長崎への原子爆弾投下が日本の無条件降伏につながり、ソ連の北海道侵略・占領を防いだと指摘した上で「(原爆で)本当に無数の人が悲惨な目に遭ったが、あれで戦争が終わったんだという頭の整理で今しょうがないなと思っている」と述べた。
(yahoo/時事通信社 2007/06/30 13:02配信)

 原爆が“しょうがない”だと〜?! なら時には戦争も“しょうがない”ってか〜?! 必要とあらば大量無差別殺戮すら、“しょうがない”って言えるのか〜?!

 言っていい事と悪い事があるだろうが〜!!
 


 そんな“しょうがない”発言をした人間が、一体どういった人なのかをあらためて調べてみようとウィキペディアを開いてみると、さすがウィキペディア、すでにこの発言までが追加編集されていた。

2007年6月30日の久間章生防衛相の発言
(以下ウィキペディア―項目「久間章生」より参照)

原爆投下しょうがない発言
2007年6月30日、麗沢大学での講演で、米国の原子爆弾投下について「長崎に落とされ悲惨な目に遭ったが、あれで戦争が終わったんだという頭の整理で、しょうがないなと思っている。それに対して米国を恨むつもりはない」と原爆が戦争終結を早めたという米国側の主張を認めた上で、原爆投下には米国が旧ソ連の参戦を食い止めるという理由もあったことを指摘し、おかげで北海道が占領されずに済んだとその恩恵を強調した。また「勝ち戦と分かっている時に原爆まで使う必要があったのかどうかという思いは今でもしているが、国際情勢、戦後の占領状態などからすると、そういうことも選択としてはあり得るということも頭に入れながら考えなければいけない」として原爆投下の政治的判断に理解を示した。
リンク→ウィキペディア/項目―「久間章生」

 そりゃ結果的には何でも言えるわい! 両国のさらなる犠牲者の増加に終止符を打っただとか、ソ連の参戦を食い止めたから北海道が占領されずに済んだとか……。

 だが言っていい事と悪い事があるだろうが〜!!

 酔ったいきおいで繰り広げる庶民の酔いどれ政治談義ならまだしも、立場を考えるとまったく理解しがたい。



 そもそも歴史の史実に“たられば”は意味をなさない。

 過去の事実、過去の過ちにいくら“たられば”論を繰り広げたところで、それこそまさに「今さらそんなことを言っても“しょうがない”…」というもの。

 だが、あの日広島と長崎であの光を浴び被爆した数十万の犠牲者に対して、本当に“しょうがない”と面と向かって言えるのか。今も苦しみ続ける人々に対し、本当に“しょうがない”と直接本人に向かって言えるのか。すでに安らかに眠る犠牲者たちの墓前で、本当に“しょうがない”と正直に言いきれるのか。

 本当に言い切れると言うのなら、今年の8月6日の原爆被災者慰霊祭の席上で、あらためて堂々と発言してもらいたいものである。

「そんな席で言えるわけがないだろ!」

 そんな本音をまさか漏らしたとしたなら、それもそれでトップニュースで報じられそうなものであろう。



 あぁ哀れ。哀れである。まったくもって哀れでならない。何が哀れって…。

 こんな発言をする人が現職の防衛大臣ということが…。そんな防衛大臣を選ぶ現政権が…。そんな現政権を構成する現在の日本の与党勢力が…。そんな政党を第一党に選ぶ我々日本人が…、いまさらながら哀れでならない。

 歴史上の史実を論ずる上で“たられば”は意味をなさないが、選挙の結果もまた同様ということだろう。

 1年後、10年後、そして数十年後の“たられば”をどれだけ想像できるか。それを熟慮した上で投票をしなければならない時代になりつつあるのかも知れぬ。
posted at 2007/06/30 19:27 | Comment(4) | TrackBack(0) | 報道批評
この記事へのコメント
記事へのコメント!
全く・・同感です。
原爆被害者の前で・・・言えるものなら、言ってみて欲しいものです。
大臣様ともあろう物が・・・!!
この間も・・女は子供を産む機械・・・とか!!
公で言う言葉じゃ〜無い。

でも・・本人の本音が出たのかも・・・!
後で、訂正しても無駄。
もっと、考えて発言して欲しい。

全く、哀れ・・です。

Posted by ゆき at 2007年07月04日 18:34
ゆきさん、いらっしゃいませ!

ホントに困ったもんですね。
片や何を追求しても口を割らず、あげくの果てに自らの命を立って封印してしまう者もあれば、片や口を滑らせて自らの職を失う者ありと、困った者ばかりです。

しかし…、
ふと今になって彼の本心が知りたくなりました。

口を滑らせて本音を吐いた者と、決して本音を吐かず建前だけで通す者。そんな二人を比較した時、前者を決して許さず葬り、そして笑顔で何も口にしようとしない後者をあっさりと後任に据えて信じてよいものか。

むずかしい問題に、私は口を閉ざしたくなります。
Posted by 映太郎 at 2007年07月05日 03:10
「しょうがない」
その一言で人間の遺伝子の螺旋を破壊した行為を、
民間人を平然と犠牲にし踏みにじる行為を是と
するのか。

政治的手段としての「戦争」はなくならないが、
戦争にもルールがあり、作ったものの実験として
落とした原爆は、あきらかにそれに反している。

あの光と熱を浴びた人々と大地に刻まれた事実を
我々はありいのままの事実として受け入れなくて
はならない。

一政治家の口先で軽々しく語るべき重さでは
ない。受け入れがたい発言であると思う。
Posted by yuuki at 2007年07月05日 09:09
yuukiさん、いらっしゃいませ!

相当お怒りの様子。まったくその通りですね。
開き直ったアメリカ人が云うならまだしも、被爆者の方々と同胞の日本人が口にする言葉とは思えません。
Posted by 映太郎 at 2007年07月06日 03:19
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