虫と我が舞い散る煩悩の火炎

2005年06月06日
先日のとある日曜日、NHK教育「新日曜美術館」がこの炎の絵を紹介していた。そして今日、テレ東「美の巨人」が追っかけ紹介をしている。同じ一枚の絵にしても、番組によって局によって随分と扱い方が違っているものだ…などと言いつつ、自分も後追い記事を書いている。

炎舞 炎に舞う蛾の群れの部分炎舞に舞う蛾群

こういうネタを“大既出”というらしいが、好きなモンは好きなのだから仕方ない。
 
それにしても美しい。そしてその蛾たちの舞い散る姿が、象徴的で何とも言えぬ雰囲気を醸し出している。

炎舞
炎舞
速水御舟

身を焦がす火炎の熱さと後の苦しみを知らないのか、蛾はその炎から離れようとせず炎と闇の境界を無邪気に舞い飛ぶ。

その朱と黒を分ける曖昧な境界が、日々人を悩ませる煩悩の炎と厳粛な価値観の境目のように思えてくる。まったく、虫偏に我と書き綴る「蛾」を舞い飛ばせるとは、何とも判りやすく身につまされるほど目に痛い絵画である。
posted at 2005/06/06 00:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本批評
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