社員教育マニュアルの常套句

2005年05月22日
新入社員の教育研修プログラムに必ず登場するような「お言葉」がある。


 やってみせ
  言って聞かせて
   させてみて

 褒めてやらねば
  人は動かじ
某社某人事部長

それにしてもこの有名な「お言葉」、これを残したのがあの有名な「お言葉」を残した方だったとは、知らなんだ…。
 
どちらかと言えばこちらの「お言葉」の方が有名だろうか。


 為せば成る
  為さねは成らぬ
   何事も

 成らぬは人の
  為さぬなりけり

上杉鷹山

「…褒めてやらねば人は動かぬ」とか、「…成らぬは人の為さぬなりけり」とか、まったく耳の痛い「お言葉」である。

 Ok Doc, I'll keep it in my mind...
  一応こころしておくよ、ドク...

「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の冒頭、大音響で巨大スピーカーを壊し研究室をメチャクチャにしたマーティのような台詞しか浮かばない。耳の痛い「お言葉」を耳にしたときに吐く「お言葉」である。



そう言えば、楽天ゴールデンイーグルスの人事部ではどんな「お言葉」がマニュアルに掲載されているのだろうか。

“楽天”的だったはずのオーナーの「お言葉」…「ポケットマネーでメジャーリーガーを呼ぶ」とか、優しいお顔の監督が対戦相手の監督に思わず漏らした「お言葉」…「ピッチャーを下さい」なんてモノしか伝わってこない。あの“お方がた”の元で働いている“お方がた”は一体どんな気持ちなのだろうか。ヤル気が失せるような「お言葉」ばかりな気がするのだが、私だけだろうか。もっと現場の選手を鼓舞するような、発奮させるような言葉はないのか。

楽天ゴールデンイーグルスの選手へ

君たちはよくもこんな田舎のダサいチームに来てくださいました。リストラされたり、一軍に上がれなかったり、もう引退の二文字しか浮かばずボールも手につかないなど、色々と苦労を抱えながらよくぞこんなド田舎の中小球団へお越し下さいました。ここにあらためて御礼もうしあげます。

開幕初戦の記念的初勝利以来、それが幻だったかのように負けが続いておりますが、どうぞお気になさらないでどんどん負けてください。記念すべき初シーズンの負け数が記録的な数字であればあるほど、後世の野球データブックにその名が深く刻まれ、その数字に記された我が「楽天(ゴールデンイーグルスというチーム名は残っても残らなくてもどちらでもよいのですが)」の名が未来永劫輝き続けるのです。

あなた方はただ野球をしてくれればよいのです。無理を求めません。個人的な記録に励むのは結構ですが、チームの勝利など夢のまた夢。創設一年目から素晴らしいチームであることを望むなど、我々球団経営する者にはまったくわがままな願いでしかありません。

どうぞどんどん負けてください。負けても負けてもお気になさらず開き直っていてください。
楽天ゴールデンイーグルス経営者一同

さすがにここまでひどい「お言葉」だと、今期もストが起きるかも知れない。

しかし、ポケットマネーで大リーガーを呼ぶなんて「お言葉」もある意味ハッタリだとしたら、オーナーもこの程度の選手の発奮を考えているのかも知れない。だが実際はどうもそうには思えない。三木谷氏の演技が巧いのか、芝居臭さがまったくない。本心としか思えないのだ。

そういえば、中堅管理職のマニュアル常套句なんてものもある。

 部下は必ず
  人前で褒めること
   人前で叱らぬこと

さすがにミスばかりの自分を上司が褒め始めたら、情けなさに発奮するか、上司の目の悪さを嘆くかのどちらかだろう。

ところで、中間管理職のマニュアルに掲載されているかは判らぬが、人の上に立つ者の“部下の上手な褒め方と巧みな叱り方”なんて「お言葉」をある老人から賜ったことがある。


 人間というもの
  褒めて動く者もいれば
   叱責されて動く者もいる

 裏返せば
  褒めて駄目になる者もいれば
   叱責されて萎縮する者もいる

ある“カウンセリングの第一人者”の「お言葉」

一体全体、チーム“楽天ゴールデンイーグルス”はどちらのタイプの者なのか。
posted at 2005/05/22 12:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 備忘雑録
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