公然テーマと内潜テーマ

2013年04月29日
 物語、小説、随筆、等々、形式は様々なれど、文学にはテーマというものが必ずや存在するが、このテーマというものには二種類があると思える。

 公然テーマと内潜テーマである。公然主題と内潜主題と呼んでも構わないが。
 

 公然テーマとは、内潜テーマとは。

 大抵の場合、文章のテーマには様々な主題が当てはめられ、テーマとして公然と掲げられたり、たとえ作者が否定しても読者サイドにより周知のものとして語られたりする。時に差別であったり、時に偏見であったり、時に戦争や平和であったり。
 その一方で、その公然なるテーマの裏側には、決まって内に潜んだテーマというものが存在するものだと、ふと思えてきた。それらが「公然テーマ」と「内潜テーマ」である。

 そしてその内潜テーマには必ずやある二文字の言葉が付随する。自己愛、自己顕示、自己概念、自己疎外、自己批判、自己欺瞞、自己嫌悪、自己矛盾、自己否定、自己実現、自己肯定、自己……。

 結局の処、人が紙に、ペンで、ワードプロセッサーに、キーボードで、何かの想いに何かを記す時、必ずやその自己の何かが顕れるものだと、ふと思えたのだ。


posted at 2013/04/29 21:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 語部修行
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