映画『クラウド アトラス』

2013年03月19日
 2013年3月19日、こんな映画を観た。

Cloud Atlas

映画『クラウド アトラス』長&超 予告編【HD】 2013年3月15日公開

 2013年にソルジェニーツィンかぁ。
 


 ソルジェニーツィン。父の書棚にはあった気がする。けれど覗き見もしなかったし、そんな作家名すら三十何年は忘れていた。
 今どき書店でも見かけなくなった名前ではあるけれど、例えあったとしても、ぺらぺらと頁を捲って覗き見るかすら迷ってしまう。

 いや、ソルジェニーツィンよりも映画なのだが、正直なところ、正直な印象は映画『バベル』をスケールアップしたというところ。賛否両論ではあった映画『バベル』も一応私は絶賛した方の人間ゆえに、これは私なりの賛辞のつもりではあるのだけれど、まぁなんとも言い難く微妙であることも確か。

 劇場に足を運ぶ前に先に紹介した予告編を観てはいたのだが、いざ映画館でスクリーンを眺めていても予告編を観ているような気分が消えなかった。
 様々な世界、様々な文化、様々な時代、様々な人生をオムニバス的に描く映画は多いけれど、この映画もまた同様にいくつかの世界なり時世をシャッフルして構成している。だがそれがあまりに見事にあまりに細かくシャッフルされている為、一本の映画を凝縮して編集構成した予告編のような印象を抱かせたのだろう。
 まぁそんな雰囲気さえ賛否両論の要因にはなるだろうけれど、私は肯定的に受け止めた。まるで数十人の人生を描いた映画のフィルムの断片をランダムに投影するかのようであった。

 かつて、あの世の存在だとかソウルメイトだとかをよく考えていた頃、ふと“彼らにはこの世の時間軸が無く、時そのものが存在しない”という考え方を理屈で理解しようとした事があった。そしてその時自身で思いついて納得した考えは、“あの世の存在がこの世の我らの人生を覗き見るというのは、映画のシーンをランダムに見るようなものなんだろう”というものだった。
 この映画はそんな主観、そんな視点に立っている気にさえしてくれる。数億の人生をランダムに前後後先なく垣間見るような物語。そうとでもいうべきか。

 悪くない。星は四つといった感じ。
201303191620-201303191930
posted at 2013/03/19 21:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映像批評
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