谷崎潤一郎著『文章読本』

2013年04月12日
 2013年4月12日、こんな本を読み終えた。

谷崎潤一郎著『文章読本』中央公論社/中公文庫/AMAZON


 

  文章読本

 谷崎潤一郎著
 中央公論社/中公文庫
 
 われわれの国語には一つの見逃すことの出来ない特色があります。それは何かと申しますと、日本語は言葉の数が少なく、語彙が貧弱であると云う欠点を有するにも拘らず、己れを卑下し、人を敬う云い方だけは、実に驚くほど種類が豊富でありまして、どこの国の国語に比べましても、遥かに複雑な発達を遂げております。(本文より)


 たしかに。
 


 現在では半ば当然のような“行頭の一字下げ”がされておらずまずは首を傾げ、さらには今やあまり使われなくなった古めかしい言葉遣いに度々つまづき、一体いつの時代の文章の手解きなのかと疑問はどんどん膨らみ続け、“文章読本”という名の本を何重にも苦労して読み進める。
 だがふと目が慣れ、頭がやっとこさややではあるものの慣れてくると、いつしか章毎に頁毎に頷いていた。
 解説の吉行淳之介氏が書いているように、「半世紀近く前の文章についての見解にたいして、ほとんど異論がない。」
 ちなみに「この本の著者自身の前書きは、昭和九年九月に書かれているから、四十年ほど前のことになる。」と吉行氏が書いた解説すらすでに相当な過去であり、つまりは2013年の現在からすれば本書が書かれたのは実に79年前の事となるにも拘わらず、現代の文章表現にも通じる事ばかりで妙に頷けるのが面白い。

 まぁとはいえさらにはにもかかわらず、この本をいくら読んだところで……なわけでありましてからに、はぃ…(:一ー)。

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posted at 2013/04/12 08:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評
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