町田 康著『猫のあしあと』

2013年01月30日
 2013年1月30日、こんな本を読んだ。

町田 康著『猫のあしあと』/講談社/講談社文庫/AMAZON


 

  猫のあしあと

 町田康著
 講談社/講談社文庫
 
 縁あって町田家にやって来た猫たち。自宅だけでなく仕事場にも一頭、二頭と住み始め……。
 ヘッケとココアが去った町田家に、また一頭、二頭とやって来た猫たち。目が合えば威嚇され、世話をすれば激怒され、平謝りの暮らしが始まった。決死の爪切り大作戦、ケージ移動のために考案したインド風ラジオ体操、「一平ちゃん」をかき込みながら徹夜の看病。今日もまた生きていく、人間と猫の日々。ロングセラー『猫にかまけて』待望の第二弾。(作品紹介)


 うめちゃんが、うぅぅ。

 また号泣しちまった。
 


『猫にかまけて』を読んでしまったが最後。すっかり町田節がクセになってしまった。

 夫婦共々、猫に大真面目に話しかけ、対等なスタンスを守り、時に対等どころか低姿勢にお伺いをたて、共に生きていく。当然のように助け、当然のように“生きる”為に手を差し出し、自然に“死ぬる”彼らに手を振っては送り出す。
 動物に接していた子供の頃をふと思い出す。小学校の六年間、毎年夏の始めには雀が屋根裏に落ちてきた。当時、眠い目を擦りながら天井に穴を開けて救い出し、そしてその日より朝寝坊ができなくなり、夜明けとともに雀のヒナを窓際に置いては、親雀が餌を届けるのを待っていた。
 上手くいった夏の終わりには元気に育ったヒナを裏庭に放し、上手く育てられなかった夏の終わりには裏庭に墓を掘った。それでもそれでも、毎年訪れる雀の親子が愛しくて堪らなかった。

 ふと何年か何十年かたった頃から、あれはお礼代りだったんだな、と考えるようになった。
 昨年お世話になったお礼代りに、今年もご迷惑をぜひ君に、お掛けしに参りました。と。

 町田家には次から次へと猫が訪れる。
 ふと羨ましくなってきた。あぁ、町田家も同じ巡り合わせになっている。

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posted at 2013/01/30 06:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評
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