ジェイムズ・ボーセニュー著『キリストのクローン/覚醒 下』

2013年02月04日
 2013年2月4日、こんな本を読んだ。

ジェイムズ・ボーセニュー著『キリストのクローン/覚醒 下』/東京創元社/創元推理文庫


 
  キリストのクローン/覚醒 下

 ジェイムズ・ボーセニュー(著)
 田辺 千幸(訳)
 東京創元社/創元推理文庫
 
 クリストファーは暦をニューエイジと改め、バビロンに新しい国連本部を建設した。さらに彼は自分の特殊な血液をクローン複製し、キリストへの信仰を捨てた人々に配布しはじめる。それを飲めば若さと健康を手に入れられるというのだ。だが、ここに至って疑念を呈する者が現れる…クリストファーは本当にイエスの再来なのだろうか?
 開幕の第一部『キリストのクローン/新生』、圧巻の第二部『キリストのクローン/真実』に続く驚天動地の三部作完結編下巻。(作品紹介)

 待望の完結編、デターーーーーー!! と、読んでは見たものの、何やら妙な気分に。
 
 ふむ、完全に騙されていた事に気がつくのは、ある意味読書の醍醐味でもあり、それを期待して本を読んでいるのだから覚悟はしていた事とはいえ、感情移入していた役処をちと見誤っちまった、いや、読み違えたな、と妙な罪悪感に苛まる。

 神様、どうかお許しを。
 

 当書、第五巻の中盤より、読者である自分が行間にちらほらと見え隠れしている事を自覚し始め、妙な気分が湧き上がり、嫌〜な予感が。すでにそこで手遅れに気がつく。あぁ、してやられたな。まんまと嵌められた。

 エンディングを前にしてすっかり後悔。それはこんな本を選んだ事でも、第五巻まで読み進んでしまった事でもなく、この本によって自分の宗教観を軽々しく試してしまった事に対する微かな悔い。まぁ、それを試そうと思って選び、読み始めたわけでもないのだけれど、結果的にはそうなってしまった事が悔しい。

 まぁある意味それを巧妙に仕掛けるべく構成されているのだろうから、そこはまさにまんまとしてやられたといったところであり、見事だとおもう。

 解説を読みそれがクリスチャンフィクションというジャンルだと始めて知った。さらにはその中でも、クリスチャンスリラーだとか。そう言えば私の大好きな映画『コンスタンティン』も、同じ部類に属するのだろうか。

 13歳の息子はあの映画は怖くて観たくないと言っていたが、この第五巻を読む前に、「このシリーズ、めちゃくちゃ面白いぞ!!」と勧めてしまったけれど、大丈夫だろうか。少々心配になってきた。

201301200057-201302041435
posted at 2013/02/04 14:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。