己を知らずに死ぬ哀しみ

2012年11月12日
執事は主人ウィリアムの側に腰をおろし、そして彼に云った。

「たとえどれほど有名になっても、己を知る事なく生涯を終えてしまうのは哀しいことです。フランシス・ベーコンの言葉です、ご主人様」

movie Amazing Grace/amazon

 
  Amazing Grace (2006)

Director: Michael Apted
Writer: Steven Knight
Stars: Ioan Gruffudd, Albert Finney
and Michael Gambon 

The idealist William Wilberforce maneuvers his way through Parliament, endeavoring to end the British transatlantic slave trade.


フランシス・ベーコンって、誰?
 


 印象深い台詞

William Wilberforce:It's God. I have 10,000 engagements of state today but I would prefer to spend the day out here getting a wet arse, studying dandelions and marveling at... bloody spider's webs.
Richard the Butler:You found God, sir?
William Wilberforce:I think He found me. You have any idea how inconvenient that is? How idiotic it will sound? I have a political career glittering ahead of me, and in my heart I want spider's webs.
Richard the Butler:[sitting down next to William Wilberforce] "It is a sad fate for a man to die too well known to everybody else and still unknown to himself." Francis Bacon. I don't just dust your books, sir.
 Quotes by IMDB : International Movie Data Base


ちなみにフランシスコ・ベーコンとは、イングランドの哲学者とのこと。


フランシス・ベーコン(Francis Bacon, Baron Verulam and Viscount St. Albans、1561年1月22日 - 1626年4月9日)はイングランド近世(ルネサンス期)のキリスト教神学者、哲学者、法律家である。




衛星TVの何処かのチャンネルで放送していた先の映画を観ていて、冒頭しばらくして語られた執事の台詞におっ!と思い、早速IMDBで台詞を検索してこの記事を書いていたら、CMに登場した女性がなにやら欲しいモノを羅列していた。

 …と、…と、…と、それから“私を好きになれる私”が欲しい。

 記事を打っていた手が思わず止まってしまった。ふむ、これもまたセイロン風なシンクロニシティか。本当の自分を知る事と、本当の自分を好きになること。何かがふっと重なっていく。たしかに、それは微妙にリンクしている。

 冒頭の台詞がやや勝手に、さらに重く自己増殖していく。

「たとえどれほど有名になっても、己を知る事なく生涯を終えてしまうのは哀しいことです。フランシス・ベーコンの言葉です、ご主人様。そして……」
「そして?」
「そして、たとえどれほど己を知る事になっても、その己を愛する事なく生涯を終えてしまうのもまた、それはそれは哀しいことです。ご主人様」
「それは誰の言葉だぃ?」
「これはコピーライターの言葉です、ご主人様」

 そんな台詞を側で囁いてくれる執事が私は欲しいのだけれど……(:ーー)
posted at 2012/11/12 19:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映像批評
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