理屈は屁理屈に無力である

2006年12月23日
 屁理屈を理屈で打ち負かそうとするから無理が生じる。まぁよく云う「無理が通れば道理が引っ込む」という理屈と似たようなもの。

 無理に道理だろうが、屁理屈に理屈だろうが、そこで負けじと“目には目を”よろしく“屁理屈には屁理屈を”と態度を変えて応戦したところで、実際の状況は何ら好転するとは思えない。

 では“天下無敵の屁理屈”にはどう対処すればよいのか?

 天下無敵とは一体誰のことかって…? そりゃ勿論、あのお国の方々のことである。
 
 屁理屈を国是とする北朝鮮では、その屁理屈を何というのかヤフー翻訳で調べてみたのだが、フォントがフォントだけにコピペしても表示できないので諦めた。

 まったく…、フォントってのはフォントに厄介だな…。

 まぁ屁理屈などという北朝鮮語を覚えたところで、せいぜいケンカの種にしかならないだろうからどうでもよい。問題は屁理屈vs理屈の無謀な戦いなのだ。



 それにしても彼の北朝鮮というお国、こと外交政策、外交取引に関しては、日本などまったく歯の立たぬ国であることだけは確かなようである。

 五カ国を待たしてでも、まずは核保有を宣言してからこそ六カ国協議のテーブルにつくことが、自国にとって最も有利に働くことになることを十分承知のうえ、準備万端にして協議のテーブルに胸を張って戻ってきたらしい。

 イラクだかの土地を、数億だかという土地の人の言い値ですんなり受け入れて間借りし、何の疑いもなくその馬鹿高い借地料を平然と払ってしまったお人好しな日本人が、まともに交渉できる相手ではないだろう。

 そんな、なぜだか外交手腕だけは世界屈指の相手が国家的に表明する屁理屈に、五カ国はどんな理屈で対抗するのか。

 どう考えても無謀としか思えないのだが…。



 ところで、概して男性は女性より理屈っぽいと言われる。対照的に、女性は常に感情的だとも。

 女性は何にしてもハートで何かを見つけ、直感で優劣を判断し、感情でそれを守ろうとする。それに比べて男性は、常に頭で理屈をこね、理屈で判断し、理屈で優劣を評価しようとし、理屈でそれを他人に押し付ける。女性の感覚に対し、男性は常に理屈なのだ。

 それゆえか、直感的な女性を男性はなんとか理屈で論破しようとするが、大概は無駄な努力となる。男性は屁の冠を無視した理屈をさらなる理屈で飾り、その上から理屈で武装して、何とか女性を言いくるめようとするが、それが巧くいったためしを知らない。

 二つ並んだ土俵のそれぞれでしこを踏み、手の届かぬ相手と相撲を取るようなもので、その議論に終焉があるとは思えない。

 その矛盾に気付かずに理屈を通そうと足掻き、そしてその矛盾に満ちた議論にいつしか嫌気がさしかけた時、短気な理屈屋、いえ単純な男性は最後に残った魅力的で最も幼稚な手段を準備するのだ。結局の処男性は最後の最後には、議論を放り出すか手を出すかのどちらかである。

 まぁそれは相手が女性だからでもないし、対女性に限ったことではなく、結局は自分の理屈が通らずにどうしようもなくなった時に、理屈足らずの理屈屋ほど力を誇示して暴力に頼りがちであるということだろう。

 つい暴力に頼ってしまうのは、理屈っぽくも実は単純で幼稚で堪え性の無い男性の、最も恥ずべき特性と云えそうである。



 さて、そんな男性の特性をイメージしながら、“世界で最も男らしい”という評価を、偉大なるアメリカ合衆国に、そして偉大なるアメリカ合衆国を代表するアメリカ合衆国大統領に、そしてその偉大なる大統領を選出した偉大なるアメリカ合衆国国民―ただしすべての国民ではなく、しかし間違いなく過半数の人々―に授けようではないか。

 六十余年前のアメリカは、当時の日本を袋小路に追い込み、判りきった上で太平洋戦争におびき出し、こっぴどく打ちのめしたあげく東京湾で勝利の雄たけびを上げた。そのアメリカは今再び、アジアのプライド高き一小国を相手に、似たような袋小路に追い込んでズタズタにしようとしている。

 窮鼠はいつか猫を噛む
  かつて日本が、無理を承知で噛み付こうとしたように

 北朝鮮から出向いた外交団の理屈が例えどんなに屁理屈だとわかっていても、噛まれるのが明らかに判っていながらそのネズミを袋小路に追い込み、拳を振り上げるのだとしたら、誰かが負うかも知れぬ噛み傷の痛みの罪は、本当に窮鼠だけのものなのだろうか。

 右の頬を打たれたら、左の頬を差し出すのはどこの民族だったっけか。では、右手の拳銃を懐に隠し、左の頬を平然と差し出すのは、どこの民族だろうか。それは偉大なるアメリカ民族である。

 どっちにしろアメリカは挑発したくて仕方がないのだろう。

 「逆立ちしてみろよ!
 どうせなら両手をポケットに入れて逆立ちしてみろ!
 できねぇのかよ! 何だよその顔!
 手前ぇ、文句あんのかよその面!
 殴ってみよろ! 殴れるモンなら殴ってみろよ!」

 北朝鮮の理屈も単なる屁理屈でしかないが、屁理屈を無理やり引っ込めさせようとするアメリカ合衆国の理屈も、或る意味見方を変えれば屁理屈となんら変わらないとしか思えない。

 或る日突然車を持たぬ君に彼女が、「車で海が見に行きたいわ!」と云ったなら、何を言っても無駄だと思って車を買いに行くことである。

 それは北朝鮮の要求を100%受け入れろと言っているのではなくて、海にドライブしたいと言い出した彼女をカーディーラーにでも連れて行きスポーツカーでも眺めていれば、もしや海のことはすっかり忘れ、「ホニャララのスイーツを食べた〜い!」と突然言いだすかも知れないだろう…なんてお話である。

 念の為加えて記しておこうかな…。

 女性たちのきまぐれな要求を北朝鮮の無謀な要求に例えたわけではなく、あくまでも女性をリードする男性の要領の良し悪しをアメリカの態度に重ねてみただけである。

 或る意味、女性の要求をさらりとかわしながら巧みにリードし、結局は自分の予定デートコースに誘い出すようなノラリクラリさでも無い限り、あの国を黙らせることは不可能としか思えない。

 てかさ…、そもそも北朝鮮とアメリカの外交手腕を、デートコースの議論に例えて論じているこの文章こそ、屁理屈以外の何物でもないのだが、まぁいいさ、とかく男という動物は、理屈をこねこね捏ね繰り回すのが好きなのだから。



 ふと記事を投稿しようと思っていると、報道はバカで短気なアメリカ男児代表の幼稚な態度を紹介していた。

 握手もせずに議論のテーブルを後にするとは…。

 「殴れるなら殴ってみろよ!」…そんな挑発合戦を頭上でされる国民の身にもなってもらいたい。

 どうせアメリカ人はいつか狼に変貌するんだよ。
posted at 2006/12/23 06:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑題雑想
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