ウンチについて垂れ流す考察

2005年04月16日
見ず知らずの他人の会話というもの、中途半端に一言二言耳に入るとやたら気になることがある。いつか聞いた通行人の会話に、私は長年悩んでいる。

それは私がまだ街の小さな花屋を営んでいた頃の話である。店頭を掃除している私の脇を、中年の男とその母親らしい年配の女性が通りかかった。淡々と会話をしながら駅に向かって歩く二人の言葉尻が、ふと私の耳に入った。

「…それで、ウンチのことなんだけどね…」

前後の言葉は聞こえなかったが、その言葉とはあまりに裏腹な真面目な口調に、私は掃除の手を止め考えてしまった。

ウンチ?
 何?…ウンチのことって?
 
気になる。そんな真面目な口調で話す「ウンチ」のことって一体何なのだ。

「あのー、すいません。ウンチのことって何ですか?」

私は無理を承知で…
後半につづく



ところで、もう終了してしまったが、一時期NHKの深夜で面白い番組を放送していた。いつになってもメジャーに馴染めない三宅裕司が担当していた特異だけどなぜか目立たぬお得意の番組である。本放送は深夜ではなかったらしいのだが、私は深夜の再放送しか見たことがなかった。

NHK「ものしり一夜づけ」

ある晩のテーマは「うんち」の話。「うんち」に関する現代人のあれこれを紹介していく。確か脇に座る南野陽子が「うんち」帽子を被っていたような…。

◆ストレス性の下痢で頻便に陥った人々が、いつしか通勤電車の通過駅すべてのトイレを把握するほどになる話や、◆江戸時代の糞尿問屋と職種による糞値の違いの話、◆戦時中の日本軍の糞便量とアメリカ軍の話などが記憶に残っている。そのすべての薀蓄は、どれも知ったところで「だから何?」という程度で、フジ「トリビア」を少しだけ狭く深くしたような制作コンセプトだった気がする。

中でも戦時中の日本軍の話はかなり印象に残っている。日本軍が占領していたどこか南洋の島の話である。

その地域での形勢がかなり不利になった日本軍は島から退却した。そこへ上陸した米兵は、空っぽになった兵舎の便所を見てかなりビビッたらしい。彼ら米兵はその膨大な「うんち」の量から日本軍の人員数を想像したのだ。算出想定した日本軍の兵員規模に合わせ、米軍は米兵を集結させ一気に反撃したというのである。

それ以後、日本軍は一斉に反撃を食らい、やがて日本国は敗戦の日を迎える。日本は「うんち」で負けたのだが、ではなぜ日本は負けたのか。

それは日本人とアメリカ人の「うんち」の量の差だった。オブザーバーとして出演していた学者氏が、戦争中の両国の平均的糞便量を紹介している。

日本人400g VS アメリカ人150g

米兵は日本兵の残していった糞便の量をアメリカ人の平均量で割ったのである。想定日本軍兵員は、実際の数字の2.6倍ということになる。

あぁ六十年前、日本はそんなことで負けたとは、そんなことがキッカケで敗戦していたとは…。情けなくって阿呆らしくって泣けてくるが、涙も出なけりゃ「***」も出ない。いまさら「***」と伏せても意味ないが。



冒頭からつづく

「…それで、ウンチのことなんだけどね…」

話は一個目の「ウンチ」の話に戻る。

だからウンチって何?
 何なのよ?…ウンチのことって一体?

やはり気になるのだ。えらく真面目な口調で淡々と話す「ウンチ」のこととは一体何なのだ。私は無理を承知で、彼らに言った。

「あのー、すいません。ウンチのことって何ですか? そんな真面目に言われると、気になっちゃうじゃないですか。あのー、…」

その小さく離れていく後姿に小声で独り言を。

あぁ、あれから何年経ったことだろう。しかし、これほど何年も悩むのならば、あの時本当に追いかけて聞いておけばよかった。まさかこれほど悩むとは思わなかった。だが、まさかそんなこと聞けるわけがあるまい。

「…で、今日のネタはウンチのことだったんだけどね…」
posted at 2005/04/16 01:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 備忘雑録
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。