小川洋子著『妊娠カレンダー』

2012年10月04日
 2012年10月4日、こんな本を読んだ。

小川洋子著『妊娠カレンダー』文藝春秋社/文春文庫/AMAZON
 
  妊娠カレンダー

 小川洋子著
 文藝春秋社/文春文庫
  ・妊娠カレンダー
  ・ドミトリイ
  ・夕暮れの給食室と雨のプール
 
 出産を控えた姉に毒薬の染まったジャムを食べさせる妹……妊娠をきっかけとした心理と生理のゆらぎを描く芥川賞受賞作「妊娠カレンダー」。謎に包まれた寂しい学生寮の物語「ドミトリイ」、小学校の給食室に魅せられた男の告白「夕暮れの給食室と雨のプール」。透きとおった悪夢のようにあざやかな三篇の小説。解説松村栄子(作品紹介)


 手に入れたものの、しばらく手が伸びなかった一冊。女性が描く世界には抵抗なくても、女性が描く女性だけの世界には正直あまり連れ込まれたくなかったのかもしれない。

 なぜって、女性の恐ろしさを今以上に痛感したくないし。
 


 そもそも典型的な女性の中の女性らしき女性というのは、文章など書かないと思っている。それは“女に文章が書けるわけねぇだろ”などと云っているのではなく、そもそもそういった女性は文章などという遠まわしな回りくどい手段を選ぼうとしないのではないか……といった印象。

 かつて女性の脚本家が創作時の自身を客観的に語っていたのをどこかで聞いたことがある。
「何かが降りてくるっていうのは、女性の部分なんです。けれどそれを分析したり構成したり整えたりする作業は男性の脳ミソなんです」……と。

 けれどたいていの女性は、たとえ何かがふと降ってきたとしても、ん?、何これ?、ポイっ、てな具合にそれを拾いもしないのではと思えてしまうのだ。

 皮肉なもので、それを文章に表現しようとしてる時点で、その女性作家は若干の男性的な部分を有しており、完全なる女性ではないというジレンマ。

 まぁそんなことは云っても、結局は極論でしかないのだけれど。ああだこうだ云っておきながら、やっぱりさっぱり判らないのは男心と秋の空。
 
201209271725-201210042000
posted at 2012/10/04 21:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍批評
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