縛りの出所と対象と恩恵迷惑

2005年04月01日
世の中まったく中途半端な“しばり”が多い。

意図された趣旨や対象とは裏腹に人を困らせ、時に意図とは正反対な人を区別抽出し傷つける。“しばり”という言葉は、麻雀が源だと思っていたが、実際本当に麻雀が出所なのだろうか。正確には何も知らない。その由来を無理に想像してみると、どこかアンダーグラウンドな世界が似合いそうな言葉でもある。今や子供でも使う“しかと”などという言葉になぜか似ている。

さて点数も数えられない私の麻雀観において、その“しばり”というものは、弱者の為の救済であり、強者の為のハンディであると考えている。しばり…勝ち続ける強者や運に恵まれた者を引き下ろすため?、しばりを課しその場を上がりにくくして、場を流す。麻雀に詳しい方がいらっしゃればそんな説明が正しいのか助言して頂きたいが、その正確な意味は今必要としていない。

問題はその“しばり”というものが、誰の為のモノで、誰に課せられ、誰を縛り、そして誰が恩恵を授かるのかという問題である。
 
麻雀において、しばられるのは何も連勝者だけではなく、連敗者たちだってしばられることになるのだからと考えれば、しばりは勝者だけのものとは言えない。だがある意味それがしばりを、弱者の為でありながら公平なものにしている気がする。

その相関関係において、単純な矛盾や、利己的な意図や、一方的抑圧的な方向性が見出された時、中途半端なルールは崩壊する。

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四月一日、年度始めということで、いくつもの新たな“しばり”が登場し、いくつもの中途半端な“しばり”が余儀なく変更させられ、いくつもの無駄な“しばり”が葬られた。

報道では様々な“しばり”が紹介されている。

●個人情報保護法が施行され、色々な登録や申込みの方法が変わり、書類の扱い方も変えられている。電気店ではシュレッダーが売れているらしい。

●病室のネームプレート
入院患者が病室入り口に掲げられる名前の表示非表示を選択できるようになったという。

●高速道路でのタンデムライド
高速道路でのタンデム走行が認められ、二人乗りバイクが高速道路を走行できるようになったという。

●電話セールスへの質問
電話のアポイントメント業者に対し、その情報の出所を開示要求できるようになったという。「私の電話番号をどちらで入手されたんですか」そんな受信者の質問に、法的拘束力を与えることになるという。

●万博会場での弁当持込禁止の中止
万博会場内への手作り弁当の持込が、限定的に認められることになったという。

万博開幕日の報道映像では沢山の入場客が困惑する光景を映し出していた。入り口脇で慌てて食べる客。なくなく手作り弁当を捨てる客。それらを延々と待ち続ける客の列。あの光景を見ただけで、クレームがじゃんじゃんと殺到するのは想像できたが、そこまでしてまで課さなければならない理由と目的があるのだろうと、私は解釈していた。それが鶴の一声ならぬ、誰かの一声であっけなく変更されるとはなんとも納得できない。

始めに意図していた理由と目的はどこへ行ったのか。何かを防ぐとしたら、持ち込みを許可したかわりに何か別の方法を見つけ出したのか。どう考えてもそうとは思えない。弁当の持込を禁止することで、誰が我慢し、そのお陰で誰が安全になるはずだったのか。あまりにあっけない“しばり”は、その意図と恩恵のありかを疑いたくなる。誰が損して、誰が得するのか、誰が我慢し、誰が儲かるのか。相関関係はいつのまにかまったく異なってくる。

無くてもよかったモノが存在したのなら、一体どうして誰が必要だと言ったのだろう。

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記事を書くにあたり、「二人乗り」という言葉を検索してみると、とあるサイトが現れた。

「高速道路二人乗り禁止の規制に反対、意志主張リンク」

2005.4月1日
「高速道路二人のり規制」が撤廃・解禁となりました。

ページ→リンク

一部の不届きライダーを拘束するための不届きな“しばり”が、まったく関係ない多くの善良なライダーたちを苦しめていたようだ。馬鹿げた“しばり”を、ほんの少し修正するだけでもかなりの苦労が必要だったらしい。

お疲れ様。
そして二人乗りをたっぷりと満喫して頂きたい。

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ところで、念の為調べた麻雀サイトの用語辞典には、麻雀をする際の『嘘』について書かれていた。

三味線…しゃみせん
 嘘をつくこと。
 自分を有利にするために相手を惑わすこと。

誰かが万博会場の片隅で、三味線を弾いていたのかも知れない。

今日四月一日は、「三味線の日」とも言えるわけだ。
posted at 2005/04/01 23:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑題雑想
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