絵に描いた林檎はかくも丸く

2006年09月03日
 油彩の経験などまったくないのだが、ふと無性に油絵というモノを描いてみたくなった。

油彩の林檎油彩の林檎
by 映太郎

 さて、それが林檎に見えるか否かなどはどうでもよい。描いた本人がそれを林檎だと言えば、例え黄色くたって四角だって、やたら有り得そうも無いほど真ん丸だって、林檎は林檎なのである。
 


 ディープレッドで丸を描き、アイボリーブラックでくぼみと下部のシルエットをつけ、パーマネントホワイトでハイライトを入れる。バックはウッド調にバーントシェンナとイエロー・オーカーで濃淡を出しながら塗りつぶす。ふむ、雰囲気は出るもんだな。言葉尻だけは。

 そう。雰囲気って言ったって絵のことではない。赤と言わずディープ・レッド、黒と言わずアイボリー・ブラック、白と言わずパーマネント・ホワイト、茶色と言わずバーント・シェンナ、黄土色と言わずイエロー・オーカーなどと、絵画指南DVDで冒頭に絵具を淡々と紹介するボブ・ロスよろしく、色の名前をカタカナにするだけで雰囲気が出るというもの。

 とはいえ絵自体にもなんとなくの雰囲気は出てくれたので、一応本人は満足。初めて描いた油絵と言えばどうせ許されるだろうと踏んでいる。

 実際本物を前に描くと似ても似つかぬ絵に途方にも暮れようが、本物など見ずに想像で描いてしまえばがっかりすることもない。かくしてその“絵に描いたボタ林檎”はかくも真ん丸なのである。

 だが…、そこでふと思う。これって何も油彩でなくとも水彩絵の具で十分な気もするが…。

 まぁいいか。結局は自己満足なんだしな…。
 


 ところで先の“絵に描いた林檎”ならぬ“絵に描いた餅”という言葉。薄々は予想が付いたが、一応辞書で引いてみた。

≪絵に描いた餅≫
『どんなに巧みに描いてあっても食べられないところから』何の役にも立たないもの。また、実物・本物でなければ何の値打ちもないこと。画餅(がべい)。(by Yahoo/大辞泉)

 何の値打ちもないとは、まったく…。
 ふむ。格言とはかくも耳に痛く心に刺さる。

 とはいえ、いいではないか。食べられなくとも、食べられそうにさえ見えなくとも、それを眺めて本人が満足していればそれでいい。何もこれから画家を目指すわけでもなし。



 そう言ってるクセに、実はある絵画展の日取りを気にしながら次の題材を考えている節があるから、私という人間はまったくナンダカナァなのである。

 叔父が近々個展を開くという。その日取りに間に合わせる為、小品の油絵を急ピッチで描きためているというのだ。一応叔父一人の個展なのだが、まぁそこは親戚のよしみでこっそり一枚くらい飾らせて貰おうかとちゃっかり考えている自分が恐ろしい。

 まったく…、“身の程知らずな人間はかくもは恐ろしい”ものである。
posted at 2006/09/03 06:22 | Comment(4) | TrackBack(0) | 雑題雑想
この記事へのコメント
お久で〜す。

なんと…油絵もらやれるのですか?
個展に出展とはこれまた、凄いですね…。
自分、油絵は経験なしです。水彩ならあるんですけど。
もっぱら、最近は写真ばっかで(笑)絵もロクに描かなくなりましたけど…。(^^;)
Posted by KaN at 2006年09月03日 21:56
KaNさん、オヒサです!

>油絵もやられるのですか?
ってか…、やったことないからやってみただけでして。それに個展に出展したらそりゃ個展じゃなくなっちゃうしねぇ。

元々絵は嫌いじゃないし、色々見ているとその油絵の具独特のタッチを自分で試してみたくなってしまったものでして。と言いつつペインティングナイフまで揃えて物は試しを結構楽しんでます。
Posted by 映太郎 at 2006年09月04日 00:37
お久しぶりです^^
これは立派な林檎ですね〜〜♪
想像上の林檎。。。想像だけでこれだけ描けるとは羨ましい限りです。

折しも今夜、息子に「弓矢と釜土とカレーライス」を描いてくれと頼まれ・・・(宿題なんです)
ギブアップした情けない母です。。。とほほ
Posted by うぶみ☆ at 2006年09月14日 03:07
うぶみ☆さん、マイドです!
遅ればせながら、いかがお過ごしでしょうか!

弓矢と釜土とカレーライス…?
その組み合わせの意味が気になります。

RPGに出てきそうな剣士達が宿か洞窟か何かで、カレーライスでも作っているなんて光景なんでしょうかねぇ。
Posted by 映太郎 at 2006年11月23日 01:20
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