絵画のようなCDジャケット

2005年02月06日
ライブラリーを整理していると、美しくまた懐かしいジャケットを掘り出した。

Waltz Darling by Malcolm McLarenWaltz Darling
by Malcolm McLaren

しまっておくのは、もったいない。
 
ネットでCDを買う時代から、ネットで中身だけをダウンロードする時代になりつつあるが、“ジャケ買い”という言葉もいつしか無くなってしまうのだろうか。そんな時代のネット買いを見越して、白地に「No image」の文字だけが書かれたジャケットなども登場しそうな気がする。

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その昔、行きつけの店の水平置きの棚から、レコードを秒間2枚ほどのリズムで次から次へと抜き出し、店中の全てのジャケットを棚卸のように目を通していた。輸入盤の店などでは、いまだにそんな光景も見られるかも知れないが、私の場合20歳の頃の記憶が最後である。20年以上も昔のことだ。

そんな話をしておきながら、記事ネタのこのアルバムは実はCDである。ジャケットがあまりに綺麗なので、ジャケットをキッカケに記事を書き出したが、ついジャケ買いの話にそれてしまった。話を戻す。

このアルバム、ジャケット同様中身もかなり気にいっている。

クラシックワルツのゆったりとしたリズムと、エレクトリックでジェントリーなギターの鳴きが優雅さを交互に競い合い、なんともユニークで不思議なワルツを奏でる。所々に重ねられた女性の桃色の声が、ほのかに淫靡な香りを醸し出し、女性的なクラシックと男性的なギターの色合いの対比を際立たせている。

その雰囲気を暗示させるCDジャケットは、額に入れて飾りたいほど絵画的で美しい。棚に納めて置くのももったいないので、代わりにブログに貼り付けることにした。ついでに、どうせ飾り付けるならと、冒頭のジャケ画像も普段より大きめで描画させている。なんとも美しいではないか。

ちなみにこのアルバムの曲は、以前タバコのCFでも使われていた。ジャケットの色合いに劣らずCFもかなり洒落たものだった覚えがある。

ただ、そのタバコの銘柄もブランドも覚えていない。このアルバムの優雅な曲とその曲にあわせて優雅に踊る紳士淑女たちの漠然としたイメージしか残っていないのだ。CFの作り手が、あまりにイメージにこだわり過ぎるのも考え物ということだろう。

そんなCFも私は好きだが、CFよりずっと際立っていたこのCDの曲が好きである。まぁ、そんなCFやCDよりも、ジャケットが一番気に入っている。
posted at 2005/02/06 09:04 | Comment(4) | TrackBack(0) | 音楽批評
この記事へのコメント
10代の頃、バイト代を手当たり次第に洋楽CDに充てていた時期がありまして、そのほとんどはジャケ買いでした。今、手元にはiPodがありますが、それでもその中身はすべてCDとして持っています。手放す気にはなれません。映太郎さんもいうように、中身だけが販売されるための本格的準備が始まっているようですが、これからどうなっていくのかとても興味深いです。二極化されていくかもしれまんね。そうそう。最近ベスト版が相次いで発売されていますが、それも先を見越して急いでいるのでは?と昨日も夫婦で話していました(苦笑)
Posted by つなみ at 2005年02月06日 12:11
>つなみさん、こんばんわ!
給料日には、
私もよくまとめ買いしたものです。

ところで、
レコードがCDに様変わりした二十数年前、ジャケットデザインにおけるアーティストの表現手段は、かなり縮小されました。そのCDがネットダウンロードにとってかわり中身だけの商品になった時、アーティストはジャケットでの補足的表現を完全に捨てることができるのでしょうか。いざとなると捨てきれるとは思えません。

捨てるどころか、
一部のアーティストは、別の場所を求めスタイルを変えるのではないでしょうか。その場所をウェブ上に求めるアーティストも現れるだろうし、ビデオクリップDVDのジャケットに一時避難することも考えられます。鈴木あみ氏が偶然にも実証してしまったように、書籍業界に完全移住するアーティストも現れるでしょう。

結局、
まだまだ当分ジャケットが消える日が来るとは思えません。1年ほどは大丈夫じゃないでしょうか…。
Posted by 映太郎 at 2005年02月06日 19:11
今はDVD付き、絵本付き、あるいは期間限定で
ネットにアクセスしないと見れない画像とか
あの手この手でCD売ってて、
今まで曲だけならレンタルでいいやと思ってたのに
衝動買いの誘惑と必死で戦ってます。(笑)

そのくせ、レコードがCD化される時にせっかく
音はよくなったのに、ジャケットなんで変わったの〜って
それはそれでショックだったりして。
年がばれますが、レンタルショップがなかった頃の
ほうがなんかおこづかいためて、厳選して
やっと買った分、思いいれもあったような。
ジャケットもそのまま額にいれて飾れるようなものもありましたしね。・・って大げさ?
Posted by Ageha at 2005年02月08日 12:15
>Agehaさん、オヒサです!
購買意欲を掻き立てる…これって、ジャケットの使命の一つかも知れませんねぇ。

たっぷり刺激してくれるジャケットデザインって大好きです。
Posted by 映太郎 at 2005年02月16日 02:04
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