雀の子育てと子雀育ての相違点

2004年08月16日
夏休みが始まる頃は、スズメたちの「子育て」の時期でもある。そんな時期のあるローカル記事は、1970年代の夏休みを思い起こさせた。

≪子スズメが子ツバメ育てる≫
−−餌運び、無事巣立ち−−
子スズメと子ツバメ大阪府茨木市泉原の民間の移動動物園「ふれあいの里 動物村」で、子スズメが子ツバメに餌を運んで“育て”、ツバメがこのほど、無事に巣立ちした。(2004/07/14/Yahoo/共同通信)

2羽は5月から6月にかけて巣から落ち、一つのかごに保護された。初めは反発などもしたが、いつのまにかスズメがツバメに餌を運ぶようになったという。夜は仲良く並んで眠っていたらしい。

私も同様の記憶がある。
スズメも子供だったが、私も子供だった。
 
まるで夏休みの恒例行事のように、彼らは毎年訪れた。と言うより、落ちてきたのだ。

 −・−・−・−・−・−

昭和11年築の古臭い日本家屋で過ごした私の70年代の初夏も、「スズメの子」育ての時期だった。

毎年屋根裏に落ちてくるスズメのヒナは、泣き続けた末にすっかり弱っていた。天井板をはずし、ほこりにまみれて救い出し、砂糖水を与え、鳥籠に入れる。

泣き声に元気が戻ってからは、裏庭に面した風呂場の窓際に置き、窓側以外には布をかける。人の気配が伝わらないようにするためだった。ヒナの泣き声が窓から裏にはに響くと、聞きつけた親スズメがエサを運びにくるからだ。

その後はいつも見守るだけだった。
小学生の私にとって、触りたくて、構いたくて、可愛がりたくて仕方ないのをじっとこらえるだけだった。

何日かの「子育て」の後、ヒナの羽ばたきが確かになり、元気に飛べるのを確認してからは、鳥籠の扉に紐を結び親スズメを待つ。

親スズメがいつものようにエサを運んで来た時に、そっと扉を開けるために。そして二羽は一緒に飛び立っていった。

毎年のことだった。3羽も落ちた時もあれば、数日おきに数羽が落ちた時もあったので、結局何羽の小スズメが我が家を訪れたかは記憶にない。

落ちた日に私の手の中で冷たくなる事もあれば、何日後かの朝冷たくなっていた事もあった。

親に返すことができたのは、その中のほんのわずかだったが、その記憶は今も全く薄れない。飛び立ってもすぐ近くの木々の枝にいた二羽の姿は忘れられない。

記事は、巣立たれた後に残るそんな微妙な想いにも触れていた。

7月上旬にツバメが巣立ちして、残されたスズメはかごの中で少し寂しそうにしている。

その寂しさまでも思い出してきた。
この記事は、
YahooGeoCities版★映太郎の映像批評★
2004/08/16/Log-no0058
≪スズメがツバメ育てる?≫より移植
posted at 2004/08/16 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 報道批評
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