寺尾と倉本の優しい24年間

2005年01月13日
青色発光ダイオード発明者の遠吠えが止みそうもない。

≪青色LED訴訟 8,4億円で和解≫
--本人貢献度は5% 高裁勧告受け入れ--
青色発光ダイオード(LED)を開発した中村修二・米カ州大教授(50)が、勤務していた日亜化学工業に特許権譲渡の対価の一部を支払うよう求めた訴訟の控訴審は…和解が成立した。(Yahoo/産経新聞/2005/01/12)

日本の司法制度は腐ってるとまで言う発明者は、その腐った裁判所と腐った裁判長の腐った勧告にやむなく従ったと言うが、研究環境や契約社会として理想とされる海外の制度を知るならばなぜ、腐った日本などでその100年に一度だかの貴重な発明を提供したのだろう。

数百億円とも言える彼の机上の損害も、昨年一斉を風靡した“自己責任”という言葉でくくってしまうのは、少々むごすぎることだろうか。

桁はかなり異なるが、24年前の大ヒットに隠れたある報酬の噂話を思い出した。24年前と言えば、あのドラマ「北の国から」が初めて放映された年でもある。
 
 −・−・−・−・−・−

1981年(昭和56年)、年末恒例のレコ大を賑わしたのは寺尾聡氏のアルバム「REFLECTIONS」だった。

≪第23回日本レコード大賞≫
 寺尾聰「ルビーの指環」アルバム「REFLECTIONS」
日本レコード大賞「ルビーの指環」寺尾聰
作曲賞「ルビーの指環」寺尾聰
作詩賞「ルビーの指環」松本隆
編曲賞「ルビーの指環」井上鑑

「♪曇りガラスの…?…ん?」空前のヒットの割には意外と歌詞を覚えていなかった。これも一発屋一発モノの悲しき性なのか。

TBSの「ザ・ベストテン」などが全盛の頃の話である。サングラス姿の寺尾聰氏が毎週登場していた頃、音楽関係の仕事をしていた兄からある噂話を聞いた。

アルバムに参画しているのはメインの彼と、作曲家、作詞家、編曲家となる。そのうちボーカルと作曲は本人が兼ねているから、実質的には寺尾聰氏と作詞松本隆氏と編曲井上鑑氏の三人が制作の中心メンバーと言える。

通常アルバムの主要な参加アーティストは、レコード会社と印税報酬契約を結ぶ。実際彼らが幾らの印税収入を手にしたかは知らないが、兄の話では編曲を担当した井上鑑氏だけは印税報酬ではなかったというのだ。

空前のヒットを記録したアルバムとなったものの、彼だけが一曲幾らという一時的な一括報酬だったとすれば、彼が逃した印税収入も莫大なモノだったのかも知れない。

アルバムが売れてから幾ら慌てても、契約であれば仕方がないだろう。しかしあのアルバム、一説では井上鑑氏のアレンジがヒットの最大の要因とも言われている。そう考えれば余計に、契約を悔いはしなかったのかと想像してしまう。

 −・−・−・−・−・−

ところで、
24年前空前のヒットを記録した寺尾聰氏が、同じ24年前フジで始まった空前の長編ドラマ“北の国から”の続編とも言えそうなドラマに出演している。

ふたたび 北の国から贈る
 倉本聰 最新作「優しい時間」
脚本・倉本聰 
出演・寺尾聰/二宮和也/長澤まさみ
  ・麿赤兒/余貴美子/大竹しのぶ 
音楽・渡辺俊幸/アンドレ・ギャニオン
 歌・平原綾香「明日」
製作・フジテレビジョン/フジクリエイティブコーポレーション
サイト⇒リンク

初期の「北の国から」のコンセプトはたしか、東京から富良野へ戻った一人の男(田中邦衛)の人生のリセット物語だった気がする。

倉本聰氏は、ドラマ「北の国から」をリセットし再びゼロから始めるらしい。この記事を書きながら第一話を見ていると、このドラマも寺尾聡氏演じる主人公の“何かをリセットする物語”に思えてきた。

考えてみれば物語と言うもの、すべては主人公の何かがリセットされる過程を描いているとも言えるだろう。

公式サイトトップのキャッチコピーには、

 森の時計はゆっくり時を刻む

とある。さて今度は、主人公のリセットにどれだけ時間をかけるのだろう。
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posted at 2005/01/13 23:33 | Comment(4) | TrackBack(0) | 放送批評
この記事へのコメント
青色ダイオードからずれてすいませんm(_ _)mルビーの指輪の方がひっかかってしまったもので(爆)アレンジで曲のイメージは全く違ったものになります。最近maroはアレンジの仕事もしているのですが、アレンジは現在もほぼ完全に買い取りのようです。歌唱・作曲・作詞。印税なので当たればそれこそ宝くじですが、編曲。その他の裏方さんは・・・(苦笑)それでも仕事が認めれれば、その後の仕事にも繋がったりしますし悪い事ばかりでもないような(謎)作曲+編曲が1番理想かもしれませんが編曲によって変わるイメージを作曲者は楽しみにしていますし、素晴らしい編曲をしていただいた際には拝んでいたりすることも(笑)金銭面では割に合わない(かもしれない)編曲者。それでも作品が残ることは単純に嬉しいですよ。それが作曲依頼に繋がることも。ところで…体調はいかがですか?無理なさらぬようにお気をつけください。
Posted by つなみ at 2005年01月14日 01:30
>つなみさん、こんばんわ!
青色の話はどうせキッカケですし、そもそも内容がズレまくっているのは書いてる本人ですし…。

それにしても、
この記事に一番関係あるのではと思った方が、やはりまっ先にコメントしてくれましたね。(^^)

ちなみに編曲とかではありませんが、以前にもお話ししました私の兄の場合、一度などはクレジットと引き換えにギャラを捨てたことがあります。名詞代わりにしたかったんだと思います。

体調はそこそこ戻ってまいりました。まぁ寝込んでいる間も頭だけは冴えまくってました。おかげで記事ネタはかなり溜まりました。
Posted by 映太郎 at 2005年01月14日 02:21
少しは元気になられたようでよかったよかった。

めざましTVでやってたんですが寺尾聡扮する喫茶店のマスターは客に自分の分のコーヒー豆を挽かせるんですね。
都会じゃそんなゆったりとした時間は持てないだろうなって部分で画面からも優しい時間とコーヒーの香りが漂ってくるような気がしました。
・・・って見逃したぁ〜〜。第1回!!!
Posted by Ageha at 2005年01月14日 11:45
>Agehaさん、またまたどうも!
根本的に私はコーヒー飲まない人間なので…、ドラマ内で紅茶飲むシーンも書いて欲しいですねぇ。

映「マスター!」
聰「はぃ。」
映「紅茶下さい!」
聰「・・・。」
映「アールグレーで!」
聰「・・・・。」
映「トワイニングのね!」
聰「・・・・・。」
映「ストレート超渋目で!」
聰「・・・・・・。」
Posted by 映太郎 at 2005年01月14日 15:26
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