モノクロームな駒沢公園の色々

2006年03月14日
 ちょいと出掛けた帰り道、タイミングの悪いバスを諦めふと路地を入る。久しぶりに駒沢公園に立ち寄ってみた。

 春らしい風景写真でも撮れるかと思って…。

駒沢公園 中央広場駒沢オリンピック公園総合運動場

 相変わらずだな。

 平日の駒沢公園には、春どころか、そもそも色気というまったくモノがない。殺風景な公園は、何を撮ってもモノクロームで寒々としている。空がこう暗いと、何を撮っても白黒写真である。
 


 バス通りからふと路地を曲がり、公園に歩み入る。

 「工事中に付き立ち入りを禁ず」の看板をまたいで小さな階段を上がり、テニスコートを右に見下ろす通路を中央広場へと向かう。工事中とか言って、工事する人間などどこにもいない。

 駒沢通りを跨ぐ橋へと続く通路は、アスファルトを剥がした砂利のままだった。右下のテニスコートから飛び出たのか、テニスボールが砂利道にポツリポツリと鮮やかに散っている。

 それらを拾い集め、学生たちが賑やかにはしゃぐテニスコートに投げ込んだ。

 「ありがとうございま〜す」と叫ぶ礼儀正しい若者を後に、砂利道を抜ける。

 平日ということもあり、駒沢通りも橋の下を静かに流れていた。銀杏並木はまだ何も色目が見えない。

駒沢公園 駒沢通り沿いの銀杏並木

 葉が落ちたばかりの秋と、何も変わらないではないか。


 少年たちはなぜかサッカーボールでバスケットをしている。

駒沢公園 私設バスケットコート

 鮮やかな色の服が、唯一モノクロ写真ではない証となってくれている。


 休日なら、バスケットゴール待ちをしているにわか選手たちと、彼らを見守るにわかウィドーたちと、そしてにわか観客が陣取る観客席の大階段。

駒沢公園 駒沢通りを眺める大階段

 本日は数人の女の子だけの貸切状態。


 平日ならドラマの撮影もありそうなのだが、この天気ではいくら待っても見られそうにない。


 考えてみればこの公園。私は子供の頃からよくお世話になっている。30年も昔、あのゲイラカイトが流行った時は、よく少年Sと挙げに来たものである。

 買ってきた糸を二つ三つ繋げ、青と赤のシンプルなデザインのタコが見えなくなるまで揚げていた。

 やがてタコは夕闇に消えてしまい、慌てて巻き取ろうとするのだけれど、タコ糸は延々と夜空に伸び、巻き取るのに酷く苦労した思い出がある。


 見慣れた公園の見慣れた建物も、ふと見上げると面白い作りであった。

駒沢公園 広場を見詰め続けるダースベーダー

 ふむ、何かの顔のようでもあるな。さしずめダースベーダーかな。このお方、いつからこの公園の子供たちを見守っていたのだろうか。

 私がタコを揚げていたあの時も、見られていたのか。



 中央広場を抜け木々の茂みをいくつ過ぎると、やっと春らし色が現れた。

駒沢公園 春色

 サイクリングコースを散歩する人も、この辺りではみな立ち止まり、花立ち並ぶその一角に迷いこんでいた。


 厳密に言えば、この手の木々を見つける前にも、手入れされた花壇には、色々と色は植え込まれてはいたのだけれど、それはどうせ人が意図して塗り付けた春色である。

 写真に撮ったところで、花屋の店先を撮影するのと何ら変わらないので、シャッターは押す気にはなれなかった。

 まぁもっと厳密に言えば、彼ら春色を咲かせている木々も、どうせは都会の公園に人間が植えたものではあるのだけれど、土を掘ってポイっと置かれただけの―それもまだ根も張ってないような―パンジーなどよりは、まだ季節感があるというもの。




 ちなみにこの黄色い花、正確な名前が判らず名札を探したのだが、見つからなかった。これって、さんしゅゆ? 

駒沢公園 花

 そうは思ってもちょっと自信がない。だが、結構この手の花は好きである。どこか宇宙観を感じさせる花形。

 かつて“アストランチャ・マヨール”を初めて見た時、感動して仕事の手を止め見入ってしまった。ふむ、少し似ているな、この形。
posted at 2006/03/14 15:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 風景雑感
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