砂漠に遊水地を作れるか?

2004年12月28日
津波の被害報道の目まぐるしい移り変わりには言葉もない。

2万2千人の犠牲者を出した1896年の明治三陸地震の津波報道が、世界中にTSUNAMIという言葉を知らしめ、世界共通語になったという事実もトリビアだが、お笑い番組のネタにはしたくない。

刻々と伝わる被害者数は、
いつしかその語源の被害者数を超えている。

今回の被害を検証をする報道番組では、過去の津波被害に詳しい専門家がそのあまりに悲惨な光景を語っていた。

「現地の人は、
 やむなく銃で撃っていくんです。」
 
回収が追いつかず、放置された犠牲者の遺体にはガスが溜まり沈まない。野犬などに傷められるのを防ぐため、現地の人はやむなくその遺体の腹部を次から次へと銃で撃っていくという。淡々と語る解説者の言葉に、想像するのを止めた。

そんな解説の後に見た別の報道では、捜索用ヘリコプターの提供支援も検討されていると伝えられていた。中東へ派遣された自衛隊の帰還部隊が、寄り道がてらの救援に向かうことができるという。

「ただいま検討しています…。」

こういった事に限って、
無駄に慎重な所がイライラしてくる。

 −・−・−・−・−・−

解説者たちは、警報システムが存在する太平洋との比較をしきりに繰り返している。

インド洋沿岸には元々地震も少ないため、それによる津波の知識などは皆無だったという。

無理もない事だろう。
この日本で、砂漠に吹き荒れる砂嵐を防ぐため、その対策を取る自治体など存在しないはず。一部の沿岸地域では強風対策も施されているだろうが、それはその強風が身近に襲ってくるからであって、歴史の上ですら知る術がなかったら状況は同じだろう。

一部の解説者は付け加えていた。

「日本の海外支援も、
 こういったタイプの支援が出来れば
 いいんですけどね…。」

日本の津波警報システムは、その身近さ故にかなり進んでいるらしい。

納得した。
津波という言葉が、せっかく日本語のまま世界共通語TSUNAMIになっているのだから、その知識や対策法さえも日本から輸出できたら…。

 −・−・−・−・−・−

その知識もなければそれ故の恐怖もない処に、その防災システムを普及させるのは、ある意味大変なことにも思える。

いつ来るかわからない温暖化に備え、シベリアの極寒の地に熱射病の知識を教え、熱帯化するかも知れない砂漠に地に、洪水に備えた遊水地を作ることができるだろうか。知識のある者には馬鹿らしい例えに聞こえる。だが、その概念が無いところではそれほど無縁なことかも知れない。

腕のある営業マンの例えを思い出す。
「氷に囲まれたアラスカで氷を売る…。」
それは限りなく難しいことの例えだった。

その価値を見出せない人に、いつか必要になるだろう物の価値観を教えることほど大変な支援もないだろう。

そこに必要なのは、
唸るばかりの資金だけではなさそうだ。
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posted at 2004/12/28 20:09 | Comment(4) | TrackBack(2) | 報道批評
この記事へのコメント
皮肉なことに私のブログのアクセスが倍増しています。
『TSUNAMI』という語句で検索されているようです。
こういう時、私になにができるのか?『TSUNAMI』と
いう名前で検索して訪問された方々の心に届くように。
日本赤十字で募金を募っているという記事を
掲載させていただきました。
同じく日本の対応の遅さにイライラしています。
Posted by つなみ at 2004年12月29日 00:33
すいません。トラバの送信がうまく行かずに
同じ記事をダブってトラバしてしましました。
ひとつ削除していただけると幸いですm(_ _)m
Posted by つなみ at 2004年12月29日 00:41
>つなみさん、またまたどうも!
今朝のニュースでは、決定されたように報道してました。

心配するほどノンビリしてたわけではなさそうで、安心してます。
Posted by 映太郎 at 2004年12月29日 06:28
>「●大津波の衝撃映像??紹介Blog一覧/スマトラ沖大津波」さん、…。

12万人もの犠牲者を出した災害をテーマにしたブログなんてものがあるとは…。

ついでに、
某ランキングのトップを一向に退こうとしない香田氏殺害映像もカテゴリーに加えてはみてはいかがだろうか。

基本的にどんな的外れのトラバも削除しないことをモットーにしているのだが、あなたのトラバをどうするか迷っている。

このたった数行のトラバタイトルも、記念すべき珍ブログには違いない故、さ駆除するか否かを私は決めかねている。
Posted by 映太郎 at 2005年01月02日 13:56
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やっぱり触れずにいられません。津波。
Excerpt: 今年の8月中旬から『TSUNAMI』というHP&ブログを運営してきました。この名前の由来はサザン好きの私が自身の心の波とシンクロさせてつけました。ハンドルネームもつなみです。しかし、その後・・・新潟中..
Weblog: TSUNAMI
Tracked: 2004-12-29 00:36

●大津波の衝撃映像??紹介Blog一覧/スマトラ沖大津波
Excerpt: ●衝撃の大津波映像● 押し寄せる大津波を撮影した衝撃の映像が、各国のBlogなどで多数紹介・公開されています(下記URL参照)。日本ではこれらの映像があまり地上波で流れないために、現地の方々の恐怖や被..
Weblog: ●スマトラ沖地震・津波の映像Blog●
Tracked: 2005-01-01 20:12
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