ドンキロフトハンズのスタイル

2004年12月14日
今日の各局の情報番組は、朝一からドンキホーテ火災のニュースを伝えている。

≪ドン・キホーテで火災≫
店員3人不明…別店舗も放火か
13日午後8時20分ごろ、さいたま市…「ドン・キホーテ浦和花月店」から出火…を全焼…。また、同日午後10時40分ごろ、…「ドン・キホーテ大宮大和田店」の店内から火…一部を焼いた。…署は、…離れておらず…連続放火の可能性が高い…。
(2004/12/14/YahooNews/読売新聞)

店内図から想像では、出火場所が出入口の近くであることからも放火の可能性が高いのでは…。
(2004/12/14/フジTV「とくダネ!」)

私が初めて行ったのは10年ほど前だったと思う。最初に出入りした店は川崎市の店だったが、どうしても必要がある時以外は利用しなかった。
 
“とにかくイライラする店”
それが最初の印象だった。
 
“何かの必要から特定のモノを買いに行く人”にとっては全くもってイライラするのだ。

何かを求めて店内を彷徨えば、要らぬ物買わない物がやたらと誘惑してくる。私のような忘れっぽい人間は、ふと見つけた面白グッズに気を取られてばかりでつい2、3時間長居してしまう。そして帰り道に気がつくのだ。

「肝心なアレ買うの忘れた…。」
そんな思いに後悔しつつ、手には大きな袋を下げていたりする。

「ありゃ欲しい物がある人が行く店じゃないな。
欲しい物がない人が行く店だろ…違うかなぁ。」


真夏の深夜、暑さに眠れず散歩に出かけ、ちょっとした暇つぶしと思って入るには誠にちょうどよく楽しい店と言える。

 −・−・−・−・−・−

その昔渋谷東急ハンズを初めて訪れた時、その神経質なほどの陳列スタイルに私は若干の感動を覚えた。

各階に分かれた趣味のカテゴリー。
そのそれぞれの階ごとの整然とした陳列。
2、3度店内を歩けば、以後何がどの辺りにあるかおおまかに想像できるほどのレイアウト。

自分の必要としてる物にはすぐに辿り着きたい。
自分の必要としない物には邪魔されたくない。
たまに気が向いた時だけ、他のエリアも覗いてみる。
狭く深くせっかちな人に、これほど心地よい店はない。

しばらくして近くに西武ロフトができた。
密かに出現していた東急ハンズとは対照的に、鳴り物入りでオープンしたロフトにも同様の期待を抱き出向いた私はすぐに出てきてしまった。

「ロフトって、…自分には向いてない。」

ロフトのコンセプトも知らなかったし、陳列スタイルが目指すスタイルも理解できなかったが、どうも店内のあっちこっちでジャンルの違う商品が混在していたことに抵抗を感じてしまったのだ。

今にして思えば、あの川崎店で感じた違和感とどこか似ている。

CD売り場の横で誘惑するジュエリー。
家具売り場の中でさりげなく自己主張する小物雑貨。

何かを見て選んでいるのに、他ジャンルの何かがやたらチラチラと目に入り気を散らす。

商品ひとつひとつが、客が買いに来てくれるのをじっと待ってはいられないような雰囲気とでも言えるだろうか。

もしかしたら、その雰囲気は店員の気持ちを反映していたかもしれない。一事が万事と言うけれど、店員の言葉一つでその店の店長、いや時には社長の性格まで見えてくることがあるが、商品の陳列一つ取っても同じことが言えると思う。

ロフトという場所、
 私には向かなかったが通路は綺麗だった。
なぜって、
 靴下につまずくなんてことは一度も無かったから…。

 −・−・−・−・−・−

厳しすぎるかも知れないが、放火事件の捜査と平行して、消防庁が今日にも動き出すのではないかと思う。

消防署員の各店舗再査察に始まり、陳列の問題点と問題店があがり、本部本社にも防火服ならぬスーツを着た消防署員が立ち入るなんてことも想像されよう。

それ以前に今日あちこちの店舗では、緊急模様変えなんてのを見られるところもきっとあるだろうし。

 −・−・−・−・−・−

放火は防げなかったとしても、もしかしたら「防げたはずの死傷者」なんて見出しが新聞に踊るのは防げたかも知れない。

一事が万事と言うではないか。
店の陳列に手間掛けない店が、防災防火に手間掛けているとは思えない。

こんな記事を書いていると2人の遺体発見とニュースが告げた。
合掌。
posted at 2004/12/14 10:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 報道批評
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