どうしてもあの“NHKアーカイブスドキュメンタリー『−映像の世紀−』”のテーマ曲が生でオケで聞きたくて、私は何年ぶりかのコンサートチケットを買った。
| 2003年、現在作曲家として活躍する加古隆は、1973年パリでデビューして以来演奏家活動30周年を迎えた。 ピアニストとしての演奏活動を始めたあのパリの日を記念して、 “Anniversary Year!巴里の日コンサート”を、 2003年12月7日渋谷オーチャードホールにて開催した。 加古隆 album「Anniversary」Takashi KAKO サイト⇒リンク(non-afili) |
その待ちわびたステージの開演ベルを控えるロビーでは、何人かの有名人の姿もちらほら見受けられた。そんな雰囲気に加え、久しぶりのオーチャードホールということも相まって緊張感はさらに高まった。
そしていざ客席に着き、
開演前のステージを見てちょっと驚いた。
「えっ…ピアノだけ?」
広いステージの真ん中に、
グランドピアノが寂しげに置かれていた。
「そうかぁ、ピアノだけなのかぁ…。」
演奏が始まってしばらくは少々落胆気味だった気分も、繊細で悲しげなメロディーに少しずつ酔い始めた。
休憩を挟んだ後半には若干のメンバーも加わり、セッションのような雰囲気で再び始まった。そして期待の曲が流れ始めた。
「ん?、あれっ?、
これってもしや…、〜ん、微妙〜?」
期待していたソレは、『−映像の世紀−』のテーマではなく、『−映像の世紀−』のテープだった。いや厳密に言えば、プログラムされたシンセサイザーだったかも知れない。
無理もない。
その日のコンサートは、“作曲家加古隆”ととしてではなく、“ピアニスト加古隆”としてだったのだ。彼が演奏家デビューしたのが1973年のパリ。2003年がデビュー30周年にあたり、その記念コンサートだったのだから、しかたがない。
生オーケストラの『映像の世紀』を期待していた私には、少々欲求不満が残るコンサートとなってしまったが、まぁそれも過剰な期待と単なる勘違いによるものとは理解している。とはいえ、気分はちょっと微妙なままだ。
同時に期待していた彼の最新の作品、『−白い巨塔のテーマ−』が演奏されなかったのも、放送開始間もない日程だったからだろうか。
2004/07/24追想…by映太郎
この記事は、
YahooGeoCities版★映太郎の映像批評★
2004/07/24/Log-no0023
≪加古隆AnniversaryYear!
巴里の日コンサート≫より移植





































