父と論じる平成天皇真珠湾訪問

2009年07月07日
 新聞に見切りをつけNHKやネットニュースにばかり頼っていたら、そんな予定はまったく気付かなんだ。そんな大変なご訪問が予定されていたとは。

天皇、皇后両陛下がご出発
 ―カナダ、米ハワイのご訪問へ―

 天皇、皇后両陛下は3日、カナダ、米ハワイへのご訪問に向け、羽田空港発の政府専用機で出発された。最初の訪問地、カナダの首都オタワには現地時間の同日午後(日本時間4日未明)に到着される予定。

 中略。

 また、陛下はハワイご訪問についても「私どもの結婚を祝ってハワイの日系人が中心となって設立された奨学金財団が本年50周年を迎えます。記念行事では奨学金財団に尽力した人々の労を謝するとともに、かつて奨学生として会った人々と再会するのを楽しみにしています」と述べられた。

 後略。
msn産経ニュース 2009/07/03 16:04

 メディアも目立っては触れないが、やはりパールハーバー訪問が一番の目的なのだろう。父が訪問できなかった地を訪れる息子。

 その息子は、一体どんなスピーチをするのか。
 


 久しぶりに栃木を訪れると、我が父は興奮して語った。

「天皇がハワイに行くらしいんだよ…」

 10年ほど前から栃木の山奥に引き籠っている…いや、隠居している父は現在の平成天皇と同世代。同じ戦争を見ていたとは言い難いが、同じ時代を同じ年頃で体験したことには違いない昭和一桁世代の父は、今回の訪問のスピーチが楽しみだという。

 日本人が広島に大きな意味を持つ以上に、アメリカ人はリメンバーパールハーバーを唱え決して忘れようとしなかった。その地を天皇が訪れてスピーチをするとしたら。

 その大きな意義、その重要な意味を考えると、戦争を知らない世代の僕らまでどこか興奮してくる。

 一体どんなスピーチをするのか。



 そういえば、たしか昭和天皇も戦後一度はアメリカを訪問していた。ミッキーマウスとの記念写真が報道されたのを何気なく読んだ記憶はある。

 だがハワイ、それもパールハーバーは訪問しなかった。たぶん訪問の意志はあっただろうが、その影響の大きさを考えるに、宮内庁がそれだけは…と阻止したとしか思えない。たぶん無理だったのだろう。アメリカ本土訪問ですらその意義は十二分に大きかったし、それで精一杯だったとしか考えられない。

 だが、きっと訪問の必要性は誰よりも意識していたはずである。それを息子である平成天皇も知っていたはず。

 最近では体調も芳しくなく、そろそろ海外訪問も最後となるかも知れない平成天皇が、父の残した責務をやっと果たすといったところだろうか。奇しくも昭和天皇のアメリカ訪問は、海外訪問の最後の地だったという。平成天皇ももしやこれが最後の海外訪問となるかもしれない。



 ところで、父とそんなこんなを話していたら、父はまたやっかいな議題を持ちだした。

「じゃ、中国はどうする? フィリピンは? マレーシアは?」

 ふむ、天皇のパールハーバー訪問を見たら、フィリピンマレーシアはともかく、そりゃ中国なら黙ってはいないだろう。盧溝橋に来るべきだろうと云いだしかねない。

 パールハーバーでおっ始まった太平洋戦争よりもさらに以前のまさに今日七月七日、日本はまず盧溝橋でおっ始めたのだから、やはりいつかは訪問するのだろうか。

「そりゃたぶん、孫世代に任せるのでは…」



 ところでのところで、中国はいいとしてもそれより先に逆に影響を被るのはアメリカだろう。そもそも訪問を受けるアメリカはある意味影響必至である。

 天皇がパールハーバーを訪問したら、逆訪問としての行き先は、広島長崎の地しか残っていない。

 ブッシュなら微塵も考えもしなかっただろうが、あのオバマならあり得えそうな話。オバマ大統領が広島を訪れる日。天皇のパールハーバー訪問に際し、アメリカはすでに考えているはず。

 戦争を知らない世代の僕らでさえとても気になるその日その地に立つオバマ大統領の姿。

 一体どんなスピーチをするのか。
posted at 2009/07/07 23:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 報道批評
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