まぁ、勘違いの根本はハリウッドのはずなのだが、まったく変な話である。
この件、実は以前にも記事に書いた。
昨年12月9日の記事⇒≪日本妬み中国怒る米国製サユリ≫)
結構マジで嫌悪感を顕わにしている中国と比べ、何の騒動も起きない日本人のお人よしさ加減もまた、私には驚きである。
まぁ、アメリカ映画の各国に対するイメージの馬鹿さ加減なんてものも、もう慣れっこになっているからどうでもよい。どうせ今までだって散々してきたことである。
ロシアのピョートル大帝が、戦国時代の殿様が、そして世界中のありとあらゆる人種の登場人物が米語のセリフを喋らされている。セリフ同様、役者だって同じこと。ハリウッドのマイノリティ俳優はきっと話したことも会ったこともない国の人を繰り返し演じさせられてきたはずである。たぶん日本人俳優だって、何度となく中国人を演じさせられてきただろう。
嘆くとすれば、21世紀になってさえまだ、アジア人を一緒くたにしているハリウッド映画製作者の世界感だろう。いやそれとも、一緒くたにされている自分たちアジア人の個性の無さだろうか。
ことの発端はチャン・ツィーという中国人女優が、日本人役を平然と受けていることかも知れない。とはいえ、彼女にはそれはそれで世界進出のいいきっかけになっただろうし、彼女を責めるのもまた可哀想な気がしてくる。
てことは…。ふむ、責めるべきはやはりスピルバーグかぁ。あ〜ぁ、あの監督、「激突!」でのデビュー当時からファンだったのに。
惜しまれる。いい人だったのに。