餅が乞食なら株は誰が焼く?

2006年01月23日
 今朝のフジ「とくダネ!」でのひとコマ。特設セットで用意された囲炉裏を出演者が囲み、妙な団欒のひと時を演出していた。

 そこで、あれは何というコメンテーターだったか、誰も手を出さぬ消え物の餅をしきりに突っついている。ふと浮かぶ言葉。

 餅は乞食に、
  魚は大名に焼かせろ!

 他人のことをとやかく言っている場合ではない。魚を焼くのが苦手な私も、どちらかと言えば餅を焼く身である。

 ふむ、そう考えると、私は昨今流行のデートレーディングに向いているのだろうか。
 


 その昔株を扱ってるなんて人は大抵、金が余って仕方がないといった、どちらかと言えば悠々自適風な年配の人々が多かった。

 まぁ今だろうが昔だろうが、仕事として株を転がす人々は存在したはずだが、片や個人的な株売買をしていたかつての人々の傾向は、やはりそういったものである。

 それがどうして、最近では学生までが趣味と称して小遣いを投資しているという。胴元の売り文句を信じるなら、昨今の株売買はPCや携帯はすでに当然のことで、今やコンビニでさえ取引できるという。

 金庫に余った資金を投資して貰えるのは、企業にとってはそれはそれでさぞありがたいことだろうけれど、それが最近では妙な方向にエスカレートしているようで、今やネット趣味の小学生からお年玉さえ引き出し兼ねない姿に見えてくる。

 資金が増えるのはありがたくとも、少々泡立ち、ちょっとした風でも吹き飛びそうな軽々しい資金さえ、企業は本当にありがたいのだろうか。

 東証の扱い高が増えたとか何とか言っても、そよ風に身を任せ、あっちへゆらゆらこっちへゆらゆらなんて泡資金、風向き次第ではどんな大樹も揺らしかねない。

 ふむ、話さえ風にゆらゆら舞いそうだが、風説の流布とはまた面白い言葉だと、つい感心してしまった。



 で、枕言葉は何だっけか?
 そうそう、餅を誰に焼かせるかという話であった。

 かつての悠々自適的な個人投資家の方々は、どちらかと言えばやはり魚を焼かせた方が上手い人々に思えてくる。

 では、今ネットでグラフを一日中見詰めているような個人投資家の方々は一体どっちが得意なのか。

 兜町という網の上に置いた投資資金を、午前中に数回裏返し、午後にも数回裏返し、一日終えて数えてみれば十数回裏返していた…なんて。

 誰が乞食なんて言うつもりはないが、デートレーダーという株取引に向いている性格はやはり、餅焼きに適した人の性格が向いているとしか思えない。

 誤解されそうなので付け加えておくと、デートレーダーの方々を乞食だと言っているわけではない。どうか誤解せぬように。

 まぁ、慌てて別の例えを用意するならば、デートレーダーというのはせっかちな江戸っ子向き株取引とも言えるかも知れぬ。

 ただ、“宵越しの金は持たねぇ”…なんて見栄っ張りな江戸っ子気質は、気をつけないと大損失をもたらしそうでもあるが。

 ふむふむ、せっかちに向いているなら、デートレーダーが向いている人というのは、もしや魚釣りも得意なのかな。



 そう言えば、どこかのニュースにコメントを添えていた株取引専門家が少々嘆きながら語っていた。

 「かつてのような、じっくり選んだ企業を長い目で投資するような投資家が、今や減りつつあるんです。そんな投資家をもう一度育てていく必要があるんですよ」

 最低投資額をまた上げれば、かつての様に戻るのではないだろうかと、いじわるく思ってしまう。そうすりゃまた、金持ちで悠長で鈍感な大名ばかりになるだろうし。
posted at 2006/01/23 11:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑題雑想
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