遥かなる山のターミネーター

2004年11月20日
「ターミネーター2」がまたテレビで放映されていた。

ターミネーター2ターミネーター2
(1991/アメリカ)

監督 ジェイムズ・キャメロン
出演 アーノルド・シュワルツェネッガー
   リンダ・ハミルトン

未来の指導者暗殺に送り込まれた新型ターミネーターT1000と、かつて送り込まれたT-800との死闘

同じ映画を何度も見ると、そのメインストーリーとは全く違う意味や暗示が見えてくることがあるが、今回“「T2」は父と子の物語である!”という話が浮かび上ってきた。
 
主人公の少年はそのターミネーターに強く頼もしい父の面影を見るというものだ。「ターミネーター」シリーズの、特にこの「T2」の別の見方でもあるが、そんな受けとめ方を少し発展させて考えてみた。

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アーノルド・シュワルツネッガーことシュワちゃんのターミネーター、それもT2に登場する悪役から足を洗った主役の彼を形容する言葉を列記してみると、意外な日本の俳優が浮かんでくるのだ。北の大地に突如現れる無骨なターミネーターが…。

強く、頼もしく、無骨で、寡黙で、不器用で、でも優しく、しかしその優しさを表に出さず、大切なモノを守るためにはその身も惜しまず、時にその姿勢は誤解され、誰にも理解されずとも、弁明など一切せず…。

高倉健かぁ…

ふむ、
そう思えば幾つもの形容詞が重なっているではないか。

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山田洋次と高倉健が、
そんな男、そんな父親の姿を映画にしていた。

遥かなる山の呼び声遥かなる山の呼び声
(1980/日本)

監督 山田洋次
出演 高倉健 倍賞千恵子
   吉岡秀隆 ハナ肇

北の大地に生きる親子は、ふらりと現れた身元も定かでない男の優しさと頼もしさに、いつしかその夫と父の姿を重ねていく

男(高倉健)は親子(倍賞千恵子・吉岡秀隆)の元をやむなく去る。

高倉健の場合、決して「I'll be Back!」などとは言わないが、この二つの映画、モチーフは違っても、描かれている人間関係はかなり似通っている。

ターミネーターは高倉健だったのか…
 冷静に考えれば、ただ単に無表情で寡黙なだけか…

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ちなみに、この「遥かなる山の呼び声」のエンディング、O・ヘンリの短編「心と手」を映像化したようなシーンで、とても気にいっている。

O・ヘンリ短編集 (3)O・ヘンリ短編集 (3)
O・ヘンリ著
大久保康雄訳

「心と手」
みすぼらしい老詐欺師と彼を護送中の若く紳士的な刑事。彼らが列車の座席に座ると、向いの女性が刑事に親しげに声を掛けた。
他最後の一葉など全15編

結局のところ、「T2」を見たら、
O・ヘンリの「心と手」を読みたくなってしまった。
posted at 2004/11/20 23:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映像批評
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