金色のコーラスは続く…

2004年11月19日
4、5日前の朝の通勤電車でのこと。いつものように視線のヤリ場に困った私は、車内広告用液晶モニターに映る映像を眺めていた。

劇団四季のラインナップが次から次へと紹介されるモニター画面には、当然ながら音楽はない。BGMは地下鉄車内のありきたりの騒音だけだった。

彼らが登場するまでは…。

静かな画面に金色の集団が映った瞬間、頭の中にあのメロディが流れ始めた。

地下鉄車内の騒音に合わせて踊る金色のダンサーたちTa tala♪ Ta tala♪
 Ta tala♪ Lalalala♪

Ta tala♪ Ta tala♪
 La♪… One♪


コーラスラインかぁ…
 
車内液晶モニターの宣伝は、11月16日上演開始の劇団四季公演ミュージカル「コーラスライン」を紹介するものだった。

それにしても、そのコーラスは鳴り続けた。頭の中で…、乗り換え駅の雑踏で、次の電車の車内で、そして仕事中も延々と…。結局頭の中のコーラスは、一日止むことはなかった。

15年ほど前、レーザーディスクのCMだったか、この映画が使われていたと思う。

女性は部屋でたった一人映画「コーラスライン」を見ている。映画が終わった瞬間にポツリと言うのだ。

「もぃッ回見よっ!」

いい映画、好きな映画は何度も楽しめると言うが、何度も続けて観られる映画は少ない。

 −・−・−・−・−・−

基本的に私は舞台が苦手である。
生の人間がその瞬間に演じている臨場感が堪らないという人もいるが、私はその危うさがどうも耐えられない。私にとっての“コーラスライン”はリチャード・アッテンボローのミュージカル映画「コーラスライン」なのだ。あべこべなことは承知している。

コーラスラインコーラスライン
(1985/アメリカ)
監督 リチャード・アッテンボロー
出演 マイケル・ダグラス
6136回という上演記録を残したミュージカルの映画化。バックダンサーを選ぶ最終オーディションに残ったダンサー達は演出家の求めに応じ、自分自身をさらけ出していく

舞台の上のミュージカル「コーラスライン」は、私にとってはこの映画のオリジナル扱いである。当然のこととはいえ、受け止め方は若干ちがう。

生の「コーラスライン」を見に行ったこともないわけではない。映画版の役者と共にミュージカル「コーラスライン」が来日と聴いてチケットを買い、勇んで見に行った。やはり15年ほど前のことだが、あの時のパンフレットはどうしただろう…。

 −・−・−・−・−・−

コーラスラインと共に大好きなミュージカルがある。

ALL THAT JAZZ / オール・ザット・ジャズオール・ザット・ジャズ
(1979/アメリカ)
監督 ボブ・フォッシー
出演 ロイ・シャイダー
   ジェシカ・ラング
演出家ジョー・ギデオンはブロードウェイのショーが生活の一部であり、人生のすべてがショービジネスだった。不規則な生活で短くなった彼の人生はいつしか彼の舞台と交錯していく。

ロイ・シェイダー扮する演出家の生と死を描いた作品だが、音楽がやはり耳に染み付いて離れない。彼の生活は、“その人生すべてがミュージカル”といった内容だと思ったが、舞台の表舞台とその舞台裏とを交錯させながら描くスタイルはコーラスラインと通じるものがある。

考えてみれば両作品とも演出家を描いているのも似ているし、モチーフは華やかな舞台の舞台裏である。ドキュメンタリー好きな私は、舞台の上よりも“舞台裏のストーリー”にどうも惹かれる。

 −・−・−・−・−・−

さて、この記事を打つ間のBGMに再生していた映画「コーラスライン」はエンディングを迎えている。

もぃっ回見るか、そろそろ寝るか、それとも「ALL THAT JAZZ」を探し出すか、迷い始めた。

とりあえず記事を投稿してから、

もぃっ回考えよっ!
posted at 2004/11/19 23:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映像批評
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