D・カーネギーは『人を動かす』

2004年11月11日
初めて読んだのは幾つの頃だったろうか。
少なくとも20年は昔だったと思う。

『人を動かす』
デール・カーネギー著

この本は“自己啓発の原点”とかとも書かれているが、最近では「自己啓発」という言葉に怪しい響きを感じるので、私はそんな評価をしたくない。

  −・−・−・−・−・−

どんなことが書いてあったか正確には思い出せないが、印象深かったいくつかの例え話を思い出す。

◆名前はその人にとって“最も心地よい響き”である

--人にとって、自分の名前は誰でも心地よい響きである。その名前を覚えてくれて、さらに使ってくれる人には、無意識に良い印象を持ってしまうというもの。

…ふむ、
名前をすぐ忘れてしまう自分は要注意かも知れない。
一度しか会わず名前を忘れてしまった人などが、自分の名前を覚えていてくれたりすると、驚きつつも信頼感が湧いてくるのはこのことか。

そう言えば、田中角栄氏の秘書をしていた早坂茂三氏が討論番組で話しているのを見るたびにこの項目を思い出していた。彼は必ず相手の名前を呼びかけて話し始めるのだ。
「映太郎さん!その通りですよっ!」なんて風に。

◆自分の話を真剣に聞いてくれる人を人は嫌わない

--人はいつでも自分の話が一番楽しいというもの。

…ふむ、
そう言えばこの項目の例えが面白かった。
青年と老婆の話が載っていたと思う。

青年が旅の話をすると、老婆はすぐさま自分の思い出を話し始める。自分は全く話をせず、老婆の思い出話をたっぷりと聞いた青年は、帰りがけに老婆に言われる。
「また旅の話を聞かせてくださいな!」

気をつけなくては。
他人のブログにコメントつけると、いつも長々と書いてしまう私には特に要注意かも知れない。

“仕事に役立つ話”的な項目もあった。
◆競争心は動かぬ人を動かす

--ライバル意識を刺激すると叩いても動かぬ人が自分から動き出すというもの。

成績の伸びない工場に抜擢された新しい主任か何かの話が例えにあった。

交代して帰ろうとするチームのリーダーに、新しい主任はその日の実績を聞くと床にチョークで書き記す。ただの数字を。
その数字を見た次のチームのメンバーは、上回る自分たちの実績を自慢し、数字を勝手に書き換える。

ふむ、
ちょっと作り話っぽいが、わかる気もする。
昨比だとか予算比だとか、社内成績一覧表なんてものをいつも見ている人には結構刺激的な例えかも知れない。

  −・−・−・−・−・−

営業を仕事とする人にはかなり役に立ちそうな内容だった。営業マンの出てくる例え話も多々出てくる。

実際、
“元ネタは「人を動かす」だろう!”
って本がコンビニの小さい書籍売り場にいつも並んでいる。

この本を鵜呑みにして誰彼からも好かれたいとは思わない。でも、知っていて損はしないし、ちょっとした工夫で人間関係が少しでも潤うのなら、頭の隅にチョークで書き留めても悪くないと思った。本屋で立ち読みして目次の項目を読むだけで十分かも知れない。

好かれたくなくとも
 無駄に嫌われたくもない


今のところ、
頭の中にチョークで書かれたD・カーネギーの言葉は、消えていない。この手の本が大きな本屋の一角をいまだに占拠していることを考えると、
好かれたくて、さらに嫌われたくない人々も相変わらず消えてはいないらしい。
posted at 2004/11/11 16:16 | Comment(4) | TrackBack(0) | 絵本批評
この記事へのコメント
今度見かけたら買ってみます。
Posted by ミッキー at 2004年11月11日 19:43
いや、
そんな、
買わなくても…、

もしや必要な職業でしょうか?
Posted by 映太郎 at 2004年11月11日 19:55
とりあえずよさそうな本だったので・・・
何でも取り入れるタイプですから。
Posted by ミッキー at 2004年11月12日 21:27
ふむ、
謙虚なお方ですな。
いいことだと思います。
Posted by 映太郎 at 2004年11月12日 22:20
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